#佐藤さんと佐藤さん
観ました

傑作過ぎ。
開始５分でわかる確かな演出力。全編を通して、ちょっとした描写でテキスト以上の人間関係を伝えてくる。2時間で完結させないといけない映画にこれ以上必要な能力はないと思います。#天野千尋 監督の他作品も観ることが確定しました。

映画自体は男女の20代前半から30代後半の話です。
冒頭の出会ったばかりの男女のやり取りで不穏な結末を匂わせるため、この２人が行く末が気になります。
また、優れた演出、印象的な脇役もいい仕事してます。随所に散りばめられたほっこりするシーンも愛らしい。

この映画に、不和を強調させるためだけの出来事、テーマを語りたいから無理して付け足したようなキャラクターは不在です。もちろん内面ナレーションや説明的なセリフも無し。
なのに、この夫婦の実在感が途方もなく大きいのは確かな演出とストーリー。脱帽。

描写にも無駄がないです
若い時は将来に希望をもっているから余裕もあるけれど、歳を重ね現実が見え戦わなければいけないと気づいた時に、相手を思いやる余裕もなくなり、攻撃のための下打ちが多くなる。そこに相手を思いやる余地は１ミリもない。なくなってしまっている。

別のシーン。
お弁当の件で喧嘩した夫婦の次の日。いつもは作ってもらったお弁当を食べているはずなのに、翌日のランチのシーンではパンをかじっている。ああ、もうお弁当を作ってもらうという習慣がなくなったことがわかる。切れ味に凄み。

こんな感じで一事が万事、油断できない傑作映画ですが、主演の #岸井ゆきの #宮沢氷魚 の新たなベストアクトなのではないでしょうか。

人物の造形にも舌を巻きます。
パッと見ちゃんとしていて、周りから頼りにされがちだけれども細かなところに目が行きすぎてうまくいかない不器用な人はこの世の中に溢れているのではないでしょうか。実はこういった人物像に脚光を当てたところはすごい着眼点だと思いました。

一方がクズだなと思わなくもないし、もう一方が強すぎと思わなくもないのだけれども、一番の不幸は合わない2人が一緒になってしまったこと。でもそれが恋だからそれは仕方がない。
このどうしようもなさが最もシビアだと思うし、だから２人でいるためには、双方の努力が絶対に必要だとわかります。

最後の結末は観る人によって感想が分かれるかも。
私は良かったと思います。
ただ、痛いほど伝わる感情の塊。セリフはないけど、聞こえてくるくらいに痛かった。

凄い映画でした。観て本当によかったです。 December 12, 2025

【インタビュー】
岸井ゆきの×宮沢氷魚×天野千尋監督の本音交換会
https://t.co/spuNCnq3bV

“気にしい”3人は現代社会に何を願う？映画『佐藤さんと佐藤さん』から考える、今大事にしたい価値観とは

#映画佐藤さん #岸井ゆきの #宮沢氷魚 #天野千尋
@satosan_x2 @MiyazawaHio December 12, 2025

「佐藤さんと佐藤さん」鑑賞。

これは新婚さんや、これから結婚を夢見てる若いカップルにはなかなかヘビーな一本。

マリッジ映画あるあるの「こんな夫婦にはならないぞ！」って感想、たぶん多くの人が抱くと思うけど、
正直“現実はこっち寄り”だよな…と思わされる作品。

離婚しても名字が変わらない「佐藤さん」という設定が、世間体や外側の問題を一部スキップさせて、夫婦の中身だけをえぐってくるのが上手い。

さらにこの映画、親や兄弟がきっちり出てきて「自分の家庭で育った価値観」を無意識に押し付け合うところが本当にリアル。

別居でも避けられない育児のズレ、ここが一番しんどい。

別れの理由も、誰かを好きになったからじゃなく 「もう昔の2人には戻れない」っていう静かな絶望なのが余計に効く。

岸井ゆきのさんと宮沢氷魚さんの芝居も最高。

観終わってから誰かと話したくなるタイプの映画。

シネコンより単館で観たかったなぁ、というのも正直な感想。

正反対の性格の2人が恋をし、結婚・出産を経て、仕事と育児のすれ違いから少しずつ夫婦の均衡を失っていく物語。 December 12, 2025

#佐藤さんと佐藤さん
#岸井ゆきの
#宮沢氷魚

ずっと観たかった「佐藤さんと佐藤さん」☺️

倭国のどこかに絶対いるであろう人達の物語で、本当にドキュメンタリーを観ているような気持ちになりました☺️

皆さんの演技は素晴らしかったですし、個人的には特に女優•岸井ゆきのさんの凄さを改めて思い知った作品でした☺️ December 12, 2025