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少年たち
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2025.12.12 15:00
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才能があるほど、孤独になる。
優しくなるほど、脆くなる。
優しくない世界で、人生にぶん殴られながらも進む、少年たちの物語。
剣と魔術のハイファンタジー
『もしも、あの日に 〜違う選択をしていたら、今は変わっただろうか〜』
https://t.co/pljAdLyIrS
#小説家になろう #narou December 12, 2025
2RP
やばい、新星、馬鹿の考えた(褒め言葉)帝国劇場メイン料理ばっかりのフルコースって感じでやばいᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ 虎者もジャニワも少年たちもドリボもある(???????)ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ神かもᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦ ᜦᜦ ᜦ ᜦ ᜦ December 12, 2025
2018年12月12日
7年前の今日のムンビンのツイート
大好きなピンクモリムンビンさん🥹🩷✨
「今日もIDOL RADIO!!😁😁」
「楽しくやってきました」
「野バラ少年たちよ 永遠であれ~~」
#ASTRO /IDOL RADIO /野バラ少年団
#MOONBIN #문빈 https://t.co/SM8GcAQ4vb https://t.co/6sguUQb9qr December 12, 2025
ジョバンニ × オーベルシュタイン《世界線の犬と、国家という檻》Lisa’s Light Saga ― Chronicle 番外神話
0.静寂のブリッジで
そこは、どこの艦隊にも属さないブリッジだった。
帝国でも、同盟でもない。
星々は静かに瞬き、窓外には旗も紋章も掲げられていない。
観測者だけが辿り着ける「中立宙域の司令室」。
その中央に、ただ一人の男が立っていた。
鋭い横顔。銀色の義眼。
無駄のない軍服。
背後に控えるのは人ではなく、一匹の老犬だけ。
パウル・フォン・オーベルシュタイン。
そこへ、光の粒を散らしながら少年が現れる。
ジョバンニだ。
オーベルシュタインは、振り返らない。
「……ここはどこですか?」
「どこにも属さない世界線です。
あなたの判断が正しかった宇宙も、
間違っていた宇宙も、等しく俯瞰できる場所。」
少年の声に、義眼がわずかに光を反射する。
「観測者、ですか。」
「ええ。ぼくは世界のもしもを見て歩く係です。」
「それで、私の評価にでも来たのですかね?
英雄でもない、嫌われ者のこの参謀を。」
ジョバンニは首を振る。
「ぼくが知りたいのは――
『あなたの正義は、本当にあなた自身を救ったのか』です。」
老犬が、かすかに尻尾を揺らした。
1.国家というシステム
オーベルシュタイン
「先に断っておきますが。
私は救いなどに興味はなありません。救われる必要もない。戦略に必要なのは、成果だけですから。」
ジョバンニ
「でも、成果はいつも誰かの犠牲の上に立っている。
あなたほど、それを知っていた人間もいないでは。」
オーベルシュタイン
「だからこそ、私は個人の感情を切り捨てたのです。
国家とはシステムであり、
システムの保全は、構成員の一部犠牲を前提とするからです。」
ジョバンニ
「ぼくは無数の世界線を見ました。
あなたがもっと“人間らしい選択をした宇宙もあった。
そこでは、救われた顔もある代わりに、
崩壊した国家も、滅んだ都市もありました。」
オーベルシュタインは眉一つ動かさない。
「予想の範囲内です。
では君が見た世界線の中で、
最も多くの人間が生き残った宇宙はどれでしたか?」
ジョバンニ
「それは……あなたが感情を切り捨て、
徹底して冷酷な決断を貫いた宇宙です。」
オーベルシュタイン
「ならば、それで十分ではないですか?」
ジョバンニ
「数字だけ見れば、ですけどね。」
2.老犬の目線
ジョバンニは、オーベルシュタインの足元に目をやる。
老犬が静かに座り、二人を見上げている。
ジョバンニ
「あなたは、なぜ犬だけは手放さなかったんです?」
オーベルシュタイン
「……実に興味深い質問ですね。」
ジョバンニ
「国家のために人間を切り捨てながら、
犬だけは最期までそばに置いた。
それは矛盾じゃありませんか?」
オーベルシュタインは、わずかに口角を動かした。
「人は、私を機械的、非人間的と呼ぶ。
だが、私から見れば、
感傷で判断を歪める人間の方が、よほど残酷に見えるが。」
ジョバンニ
「犬は感傷じゃないと?」
「犬は、国家に忠誠を誓わない。
私の出世にも、政略にも全く関心を持たない。
ただ生きるという一点に、誠実でいるからです。」
ジョバンニ
「だから?」
「その視線だけは、私個人を見ていた。
国家でも歴史でもなく、私を一人の人間として。
私がいつまた柔らかく煮た鶏肉を、食べさせてくれるのかを、常に期待してこの老犬は私を見ていたのです。
……だからこそ、この老犬が、私がどれだけ人間性を捨てても、完全な怪物には堕ちないための錨になったのです。」
ジョバンニ
「それでも、あなたは多くを切り捨てたではないですか。」
オーベルシュタイン
「犬一匹守れぬ男に、何千万の人間の命を計算する資格はないからです。」
ジョバンニは息を呑む。
「あなたの倫理観は、やっぱり人間のものだ。」
3.ジョバンニの告白
オーベルシュタイン
「今度はこちらの番だ。
観測者とやら。
君には、“責任”があるのですか?」
ジョバンニ
「観測者は、基本的に手出しできません。
ただ、見るだけです。」
オーベルシュタイン
「便利な立場ですね。
結果だけを眺め、誰も選ばない安全地帯ですか。」
ジョバンニの表情が揺れる。
「……それが、いちばん辛いんです。そう言われるのが。
起きた戦争も、滅んだ星も、
崩壊した文明も、全部見ているのに。
どの世界線でも、どこかで誰かが泣いている。
だけど、ぼくはいつも、その涙を記録するだけで終わってしまうのです。」
オーベルシュタイン
「ならば尚更です。
君には私を裁く資格はないですね。」
ジョバンニ
「裁きたいわけじゃない。
ただ、知りたいんです。
選ばなかった世界線の重さを、
あなたはどうやって背負っていたのか。」
オーベルシュタインは目を細める。
「背負う? 違います。
選択とは、切り捨てだからです。
システムを守るために必要な犠牲を決定すること。
背負えると思った時点で、指揮官は誤るのです。」
ジョバンニ
「それでも、夢に見る夜は、あったはずです。」
少しの沈黙。
老犬が、小さく鼻を鳴らした。
オーベルシュタイン
「……君は、残酷ですね。観測者。」
4.正義の形
ジョバンニ
「あなたにとって、正義ってなんですか?」
オーベルシュタイン
「結果として、より多くを生かすこと。
それ以外は、自己満足に過ぎません。」
ジョバンニ
「じゃあ、そのより多くに自分が含まれてなくても?」
「当然です。」
「あなたは、自分を犠牲の側に置く前提で、
冷酷な正義を選んでいたと。」
オーベルシュタイン
「指揮官が自分の身を守るために、判断を曲げるくらいなら、最初からその椅子に座るべきではないのです。」
ジョバンニは、ふっと笑った。
「面倒くさい人ですね。」
「誉め言葉とは受け取りませんよ。」
「でも、その面倒くささが、
あなたを国家の犬ではなく、
自分の倫理を持つ人間として立たせていた。」
オーベルシュタイン
「君は何を言いたいのですか?」
ジョバンニ
「ぼくが見た他の世界線で、
あなたより賢い参謀はいっぱいいました。
でも
自分の正義を、最後まで自分で引き受けた参謀は、
あまり多くなかった。」
オーベルシュタインは視線を落とし、老犬の頭を一度だけ撫でた。
「だからどうしたのですか?」
ジョバンニ
「あなたが選んだ世界線は、
たしかに多くを救いました。
でも、それを成功と呼ぶかどうかは、
未来の読み手が決めることです。
ぼくはその読み手の一人として、
こう言いたいんです。
あなたの選択は、
少なくとも一人の観測者の心を、深く揺らしました。」
5.オーベルシュタインの反撃
「情緒的だな。」
オーベルシュタインの声は、少しだけ低くなる。
「君は、人間の痛みを強調しすぎますね。
痛みを見つめることは大事ですが、
痛みを恐れて何も決めないのは、もっと卑怯な事です。」
ジョバンニ
「何も決めない観測者、ですか。」
「そうです。
例えば
君が見てきた世界線の中に、戦争そのものが起きなかった宇宙はありますか?」
ジョバンニ
「あります。」
「ほう、そこでは、誰のどんな決断が、それを防いだのですか?」
ジョバンニは目を閉じる。
「……いくつかの世界線では、
あなたのような人物がいなかったことで、
戦争が長引き、やがて全体が疲弊し、
双方が戦力を失って、戦争を続けられないまま停戦しました。」
「それでは、戦争が起きなかった宇宙とは言わないですね。」
「ええ、そうですね。
ただ、戦火が広がらず、
結果的に死者の総数だけ見れば、
あなたがいた宇宙より少なかった線もあります。」
オーベルシュタインの視線が鋭くなる。
「その宇宙で、
遅れて訪れたもっと大きな戦争は、君の計算に入っているのですか?」
ジョバンニは息を呑む。
「疲弊した国家は、
必ずどこかで復讐の神話を必要とするものです。
君は世界線を横断しているからこそ、
知っているでしょう。
中途半端な痛みは、次の世代に“もっと残酷な戦争”を求めさせる事になります。」
ジョバンニ
「……あなたは、痛みを止めるために、
わざと深い傷を残した、と言うのですか?」
オーベルシュタイン
「歴史に、取り返しのつかない敗北を刻む。
それだけが、未来の戦争を抑止することがあると言ってるのですよ。
私は、人類の愚かさを信頼してはいない。
だからこそ、人類の学習能力だけは信じたのです。」
ジョバンニ
「それでも、失われた命は戻らないじゃありませんか。」
オーベルシュタイン
「戻らないからこそ、未来を変える圧力になるのです。」
6.神話レベルの衝突
ジョバンニ
「あなたの論理は、
神話の生贄に似ていますね。
未来の平和のために、
今ここで、誰かを山に捧げるやり方。」
オーベルシュタイン
「人類の歴史は、常にそんなものですよ。
君の世界線の記録にも、いくらでも載っているでしょう。」
ジョバンニ
「だからこそ、ぼくは問うんです。
本当に、そこから抜け出せないのか?って。」
オーベルシュタイン
「抜け出すとは?」
「生贄を前提にしない政治。
犠牲を前提にしない戦略。
それを、ぼくらはまだ試し切っていないと思います。」
オーベルシュタインは笑わない。
だが、義眼の奥で光が瞬いた。
「それは理想論だ。
だが、理想論を語る者がいなければ、
現実主義者の仕事も定まらないのも事実です。」
ジョバンニ
「じゃあ、ぼくは理想を語ります。
誰も切り捨てない世界線を、
いつか人類が選べると信じたい。
あなたのような人間の計算が不要になる未来を、
ぼくは観測してみたい。」
オーベルシュタイン
「その時、私は完全に不要な亡霊ですね。」
ジョバンニ
「でも、そこに至るまでの橋を架けた人として、
神話に残るかもしれない。」
「私は神話など欲していない。」
「欲していなくても、
あなたの名前は、後世の若者たちの間で語られ続けますよ。
冷酷な参謀として、
あるいは“もっとも孤独な倫理主義者として。」
オーベルシュタイン
「馬鹿げている。」
ジョバンニ
「でも、中二の少年たちは、
あなたみたいな極限まで尖ったキャラに異様に惹かれるんです。」
老犬が、くいっと首を傾げた。笑っているような表情をしている。
7.最後の質問
ジョバンニ
「一つだけ、どうしても聞きたいことがあります。」
オーベルシュタイン
「聞くだけ聞こう。」
ジョバンニ
「もし
もし来世があって、
あなたがただの市民として生まれ変われるなら。
もう一度、同じように国家のために自分を捨てますか?」
長い沈黙が、ブリッジを満たす。
星々が瞬き、老犬の息遣いだけが聞こえる。
オーベルシュタイン
「……分からない。」
ジョバンニ
「それは、ノーに近い返事ですか?」
「イエスと言い切るのは、
あまりに傲慢です。
ただ一つだけ言えるのは
私が再び誰かの命運を預かる立場に立つなら、
前世よりも、もっと合理的に多くの可能性を計算に入れるでしょうね。」
ジョバンニ
「それは、観測者に近づくということですか?」
「いえ。
観測者の情報を利用できる指揮官ということです。」
ジョバンニは目を見開き、そして笑った。
「だったら、次の世界線で会いましょう。
ぼくは、その時もあなたの犬の目線で、
あなたを見ているかもしれないですね。」
オーベルシュタイン
「……それは、少しだけ面白い未来です。」
8.別れのブリッジ
光が揺れ、世界線がほどけ始める。
ジョバンニ
「最後に、あなたから未来へのメッセージをください。
戦略と倫理の狭間で迷っている、
若い指揮官たちへ。」
オーベルシュタインは窓の外の星を見つめた。
「感情を切り捨てろ、とは言わない。
だが、感情を最初の判断材料にするな。
まず、結果を計算しろ。
次に、その結果を自分自身が引き受けられるかを問いなさい。
それでも前に進むと決めたなら
君は、どれだけ嫌われても良い、誰に理解されなくても良い。」
ジョバンニ
「嫌われる覚悟が、
世界線を変える、と。」
「当然です。
人気取りの正義は、一時の快感にすぎないのです。
歴史を動かすのは、
常に自分の嫌悪感すら飲み込んで決断した者ですから。」
ジョバンニは静かにうなずく。
「ありがとうございました。
ですが僕は、あなたほど冷酷にはなれません。
でもあなたの冷酷さの中に、
確かに燃えていた奇妙な優しさを、
ちゃんと記録しておきます。」
オーベルシュタイン
「観測者。
君がそれをどう記録しようと、私の知ったことではない。
ただ一つだけ。
この犬のことも書いておいて下さい。」
ジョバンニ
「もちろんです。」
世界が反転し、ブリッジが遠ざかる。
最後に残ったのは、犬の静かな瞳と、
義眼の奥で消えそうに灯る、人間らしい光だけだった。
9.倉庫の片隅で
次の瞬間、ジョバンニは、
またどこかの夜勤倉庫の片隅に立っていた。
フォークリフトの音。
仕分けリスト。
疲れた大人たちのため息と、
それでも続いていく作業のリズム。
ジョバンニは、心の中で呟く。
(――ここにも、誰にも知られていない指揮官がいる。
自分の小さな現場を守るために、
毎日ギリギリの判断をしている人たちが。)
彼はピッキングリストを握り直し、歩き出した。
(オーベルシュタイン。
あんたの冷酷さも、
ここで汗に変えてみるよ。)
汗と油の匂いの中で、
銀河英雄伝説級のディベートは、
静かに現場の神話へと溶けていった。
#銀河英雄伝説
#オーベルシュタイン
#LisasLightSaga December 12, 2025
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