小林慶行 スポーツ
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2025.12.20 01:00
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「難しい時に、何ができるか。」
この言葉を、ただの綺麗事として言う人は多い。
でも小林慶行は、ずっとその場に立ってきた人だ。
ヴェルディの頃から見ていた。
派手に叫ぶタイプじゃない。
言葉も多くない。
でも、視線と間合いで、チームの温度を測る人だった。
正直に言えば、当時は「静かな指揮官」だと思っていた。
目立たない。
感情を前に出さない。
だからこそ、わかりにくい。
でも今の小林慶行には、
わかりにくさの奥に、明確な凄みがある。
ジェフ千葉をJ1に戻す。
言葉にすれば簡単だ。
でも、このクラブが歩いてきた時間を知っている人ほど、
それがどれだけ重たいかをわかっている。
結果が出ない時期。
期待だけが先行し、
「本当は強いはずだ」という言葉が、
いつの間にか呪いになる。
その中で、小林慶行は
「勝つために何を変えるか」より先に、
「愛されるクラブであり続けるために何ができるか」を口にした。
これは勇気がいる。
苦しい時、人は結果に寄りかかりたくなる。
数字で黙らせたくなる。
でも彼は、そこに逃げなかった。
ジェフを愛する人を増やしたい。
そのためにJ1で戦いたい。
順番が、逆なんだ。
普通は、
J1に上がる → 人が増える
そう考える。
でも小林慶行は、
人が増える → J1で戦える
と信じている。
これは理想論じゃない。
現実を直視した人の選択だ。
苦しい時にクラブを支えるのは、
戦術でも、補強でもない。
「それでも一緒にいたい」と思う人の数だ。
ヴェルディ時代から一貫しているのは、
彼が“人を動かそうとしない”ところだ。
無理に鼓舞しない。
無理に引っ張らない。
ただ、ズレた瞬間に、立ち位置を調整する。
チームが前のめりになれば、一歩引く。
縮こまれば、静かに前に出る。
今の小林慶行は、
そのバランス感覚に、
覚悟の重さが加わっている。
静かだけど、折れない。
柔らかいけど、揺るがない。
「難しい時に、何ができるか。」
その問いに、
彼はもう言葉じゃなく、
姿勢で答えている。
ヴェルディの頃から好きだった。
でも今は、
好きとか尊敬とか、そういう次元を越えている。
この人は、
クラブが一番しんどい瞬間に、
一緒に呼吸ができる監督だ。
それがどれだけ貴重か、
フットボールを長く見てきた人ほど、わかるはずだ。 December 12, 2025
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