富野由悠季 芸能人
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2025.12.17 03:00
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F91……
元々テレビ版として制作していたものを、半ば強引に映画サイズに…と言う突貫工事の如き「大手術痕」が最後まで後を引いた哀しき徒花。
ガンダム世界の「新たな」世界観を構築する筈が……
それが90年代でストップしたまま、他の監督に次世代ガンダムを一部バトンタッチすることにもなった、後悔と憤怒。
その後の時代にも、そんな富野監督の残り火は各所に現れては消え、また現れ……
この作品に関しては、言い出せば星の数ほど良点も悪点もあるのだが……下記はあくまで「個人的」観点のひとつ。
画像は言うまでもない主役機・F91設定画。
当時は70~80年代の設定画法からバージョンアップするかの如く、大河原氏は、その設定構築・画法等に変化が見られた。
顕著だったのが「足首接地面」に現れる画面パースの異表現。
一言で云えば「足首角度を極端なものとする」パース表現である。
しかしそれは「前面設定」のみに現れ、「後面設定画」には、ほぼ皆無。
画像左は足首角度は普通で、キツい画面パース等は感じられない。
しかし画像右の「前面画」では、足首角度が極端に「下を」向き、結果として「脚部の設置角度が下向き」となり、全身のパースが大き目となっている。
これらパース表現に付随する良点・悪点としては、
■脚部が長く、スマートに見せられる
■頭身等が前面画・後面画で異なってしまう
■前面画・後面画でメカニック・イメージにズレが生じる
あくまで個人的には、だが…
「足首が下を向く」ことによる、メカニックイメージ前・後面にズレが生じることが……どうしても好きになれなかった。
当時、某B社周辺のコメントとして、「一連のメカの足の長さに混乱が生じ、設計をやり直したことも。制作側・監督にも指摘される程だった」と言う顛末があり……
確かにパースを付けることによって、足が長く、そのメカがスマートには見えるのだが、後面画との乖離が激しく、デッサンが取りにくい……という弊害があったのは事実なのだ。
もちろんそんなことを言い出したら「●●の前・後面画では、太腿・スカートのボリュームが全く違うぞ!」などとなってしまうが……
あれは前・後面で描かれた時期が全く異なるので……ま、それは閑話休題。
で、この「足首問題」は、F91だけでなく、他のメカにも一様に採用?され、同じように件の問題は続いた。
他作品にもこの「足首角度・パース」問題は続くのだが……
ま、これら問題について、直接困惑したのは一部の人間のみであり、ファンレベルでは「脚長くてカッコ良い~」なんて程度だったのだろう。
ただ、設定画はマーチャンダイズの根幹にも関わる大きな箇所であり、アーティスティックな、あるいはその場限りのパフォーマンスであってはならないと思う。
そして…当時発せられた某有名デザイナーの言葉を。
「僕には…前・後面で別のメカに見えますけどね」
#ガンダム
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#富野由悠季 December 12, 2025
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