嫌韓（けんかん）とは、韓国・韓国人(韓国系)に対する嫌悪・不信・拒絶感情を指す。同義語は反韓、対義語は親韓。 1948年の大韓民国成立以降に倭国で親北派だった左派系に抱かれていたが、冷戦の終結以降の韓国の対日姿勢の変化で従来親韓派だった反共・右派層、2002年の日韓ワールドカップ以降の韓国の対日姿勢周知で旧来は韓国へ無関心だった層の一部にも持たれるようになった。特に2012年には、世論調査でも非好感層（嫌韓層）が大幅に拡大し、日韓関係改善を推し進めた尹錫悦政権期の2024年になるまでの12年間は非好感が好感を上回っていた。倭国で最初のブームと言える程の「嫌韓(反韓)」が起きたのは1973年の金大中事件(韓国の工作員が倭国国内で拉致した事件)の直後であり、革新系(左派系)を中心に韓国・民団ら親韓系の在日韓国人・倭国人への批判・嫌悪感情が冷戦中に最も高まった。ただし、「嫌韓」という言葉自体の由来は、2005年に発売された「2002年の日韓Ｗ杯共同開催を機に韓国に関心を持つようになった」人が主人公の「マンガ 嫌韓流」の書名である。 中国語(中国大陸)では反韓(反韓情緒や反韓主義)、真逆の言葉は親朝。英語圏では"anti-Korean sentiment(反コリアン感情)"と翻訳されるが、この語の場合には朝鮮半島民（朝鮮民族）全体であり、朝鮮民主主義人民共和国も含まれる。