夜神月 トレンド
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2025.12.07 14:00
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物語のジャンルの解像度をあげて、無限に脚本を作ろう!
Save the catの法則「8. ホワイダニット(なぜやったのか?)」
まぁ、明らかにミステリーはこれですよね!
じゃあすべてのミステリーがホワイダニット、つまり「なぜ」やったのかという話になるのか?
と言うと答えはNo
この3つを考えてください
名探偵コナン
Monster
Death Note
全部ミステリーですが、この内一つだけがホワイダニットです。
名探偵コナンは、明確に「だれが」やったのか。"Who" dunitです。手がかりを追って論理で犯人を見つける瞬間がカタルシス。氷華、小市民シリーズもまさにこれ。
Death Noteは?夜神月が犯人だって最初から分かってるのでWhoではない。Why=動機も新世界の神になることなので違う。
これは"How"dunit どう暴くかの物語。
なので答えはもうお分かりですね?
浦沢直樹のMonsterがホワイダニットの典型です。
あれはもう強烈に「ヨハン!なんでお前そんなこと…!!!」ってことの連続ですし、最後の最後のカタルシスであり、ゾッとする吐露、彼の中の永遠の問い「"どっちだったの?"」がこの事件の全てを動かしていたことがわかる、もうほんとにすごい綺麗な作品。
あとは昭和落語心中。これも殺人事件があって、「なぜそうせざるを得なかったのか」を追う物語ですよね。そのド真ん中にあの「死神」の落語が鎮座してる…また見たくなりました
Why=動機を追う物語なので、Monsterも昭和落語心中もこの感情の奥深いところが暴かれる
ちょっとバディラブに近いところがあるとすると、大体犯人の価値観が主人公の価値観と衝突してるところからドラマが生まれるっていうところですね。だからこそ「お前…!!!なんで…!!!」ってなる
こうやって
Who
How
Why
を並べてみるとわかるのですが、最初からどの路線でいくのかハッキリさせないと確実にブレます。なのでそれぞれで押さえるべきポイントを整理します
■ ① Whodunit(誰がやったか)
物語の推進力:犯人当ての“情報パズル”
観客は「容疑者リスト」「手がかり」を見て推理する。
押さえるべきポイント
容疑者の人数・立場の差別化(キャラが混ざると終わり)
フェアな手がかり配置(後出し禁止)
誤誘導(レッドヘリング)の設置
犯人が判明した瞬間がピーク
キャラの内面より“ロジック”の満足度が重視
ホワイではなく「パズルの完成感」で勝負する。
■ ② Howdunit(どうやったか/倒叙ミステリ)
物語の推進力:犯行トリックや捜査の過程
観客は犯人を知った上で「どう暴く?」「どこでボロが出る?」を楽しむ。
押さえるべきポイント
犯人の視点が主体
犯行の“美しさ”と“綻び”の描写が鍵
主人公(刑事)がどう追い詰めるかを段階化する
クライマックスは“論理崩壊の瞬間”
感情より知的興奮が重視
コロンボ式は「美しい負け方」をいかに描くかが肝。
■ ③ Whydunit(なぜやったか)
物語の推進力:動機のドラマ
観客は「犯人の心の闇」「価値観の対立」に惹かれる。
押さえるべきポイント
犯人の“信念”を最初から物語の核に置く
主人公と犯人が“鏡”のような関係になる
真相の解明=感情の爆発となる構造を作る
ラストで観客の価値観を問い直す結末にする
“理由”が分かった時に全シーンが再解釈される
ホワイは トリックが弱くても成立できる のが強み。
僕自身はミステリーとか描ける気さらさらないんですが、でもこういう構造分かってると作品見る時も楽しいですし、ミステリー以外にも応用できそうで楽しいですよね
さて、長くなってきたのでミステリー以外にも「動機」を追う構造のホワイダニットの典型を置いていきますが、どのへんがそうなのかは各々で推理してみてください😉(決してめんどくさくなったのではない笑)
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