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土壌学
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2025.12.02 16:00
:0% :0% (30代/男性)
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ももさんという方が発信源となり,地方大学の改革論が複数名の方でかなり高度な議論になっており,どこから参入していいか分からないので(笑),個人的にスレッドを立ち上げる。
ちなみに私はもし国立大学の定員を3割減らす必要がある,と評価されたら仕方ないと考えています。
で,ここからが農研機構経験者的発想になります。某法人内での農学系学部の統合も帝大側の反対でとん挫した経験もありますし。
今は,ほぼ大学ごとに国立大学法人となっているので,3割減らせ,と言われると,どの大学の自分たちの資産の中で学部を再統合しようとしちゃいます。今でも学部の定員って設置基準がありますからね。
そのため,長崎大学なんかが最悪のパターンですが,環境科学部,工学部,水産学部,データ情報学部の大学院を1つの研究科に統合しちゃった。この流れは各大学に波及するでしょう。
しかし,個々の学科の専門家を育成しようと思ったら,シンプルな分野ごとの教員が必要なのに,中途半端な学際化をどの大学も目指しちゃう。本当は,長崎大学と鹿児島大学の水産学部を1つにする方が,基礎的な専門家の育成には向いている。
つまり,もし定員の3割減を達成するならば,10の農学部を7つの農学部に再編するべきなのに,それぞれの大学が3割減らした学部構成にしてしまっている。さすがに学科の最低人数を減らすことができないので,あまり関連性のない分野同士を1つの学科にしてやってきた。これがいよいよ1つの大学法人内で関係ない学部同士の統合になってしまっている。今ここ。こういう視点は制度内での正義を大事にする官僚はもっとも苦手とすること。
こういう削減をしていると,各県に国立大学を1つ守るのは困難になるでしょう。 ある程度地域ごとの広域公立総合大学に再編していくのはやむを得ないと思います。
ただし,各分野のカリキュラムを成立させる要因は確保しながら再編する必要があります。 たとえば,農学科だと,農学の専門家を育てるには, 最小単位なら,育種学,作物学,園芸学,植物病理学,応用昆虫学,農業経済学でしょう。 これに,園芸学第二,農業気象・環境調節工学,土壌学,植物栄養学などが絡むと教育に深みがでます。これらを保証する再編が必要。
農研機構は全国単位でドラスティックに統合しましたが,大学は抵抗が大きいでしょうね。移動があったときの学生の扱いもあるので。 December 12, 2025
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