古墳 トレンド
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2025.11.27 05:00
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縄文時代など考古学的過去をもとに「倭国は昔から自然と調和してきた」との言説が流布しているが、そのような倭国のeco-nativist的研究や仕事について多角的に痛烈な批判を加えた論文。縄文のほか多少の弥生が用いられるのに対し、古墳時代とそれ以降は(江戸時代を除いて)ほとんど無視されるなど、考古学的データをかなり選択的に用いて成立させた言説であることを指摘するほか、矛盾の多い諸言説を鋭く炙り出す。
中心的に言及されたのは「環境考古学」を標榜する一部学者のほか、哲学者、比較文明論者を含む。Hudson & Zancanのこの論は多岐にわたる議論が可能だが、倭国考古学自体も意識するしないを問わず加担してきたし、何に寄与してしまったかに無自覚だった点は反省が必要。やはり欧米考古学の理論的枠組みからも、社会科学で既に広く受容されている枠組みからも、倭国考古学がいかに取り残されてしまっているかを痛感する。
過去に客観的に存在する「真実」を見つけ出す「無邪気」な営みが考古学ではなく、現代社会の中で背景を背負った考古学者の実践を通したものであり、「過去」は「現代」から操作される対象だという認識は必要なこと。過去は現在において能動的に構築され、社会的・政治的脈絡の中で生成し意味づけられる。例えばShanks & Tillyは、考古学的データそのものが自ら過去を語るなどあり得ず、常に現代のイデオロギーや社会的構造(権力構造)の媒介が伴うことを指摘する。「過去」とは過去そのものでもなく、発見されるのをじっと待つ実体でもなく、現在の考古学者の実践を通じて能動的に生産されるものとする。彼らは振り切っているが、極論だと切り捨てることはもはや不可能である。
倭国考古学は現状から脱却するためのメタな自覚と反省がないと未来はないのではないか。
https://t.co/DhwBroCTLV November 11, 2025
ヒロミさんと相葉雅紀さんの出演「相葉ヒロミのお困りですカー?」が、11/27(木)の19時に放送します。
山の持ち主から「この山は古墳かもしれないから、中を調べて欲しい」というお困りごとが。 November 11, 2025
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