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古事記
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2025.12.07
:0% :0% (40代/男性)
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福井県越前市のある団体が「ホツマツタヱ」を地域おこしに活用しようとして大炎上しているんですが、この問題を掘り下げると「倭国人の課題」が見えてきたのでシェアします。
そもそもホツマツタヱが何故「偽書」として扱われているのか?その理由をまとめると、
①ホツマツタヱの最古の写本が1775年(江戸時代)に確認されているが、それ以前のものは確認されていない→古事記の最古の写本は1371年
②漢字以前に作られたとされる「神代文字がなかった」という前提
③古代倭国には存在しなかった(とされる)言葉が一部混入している
そして、何よりもホツマツタヱ=偽書説を決定づけたのが、
④古代倭国は現在の「五母音」ではなく「八母音」だったはずなのに、ホツマツタヱは五母音で構成されている
こういった理由から、国文学者の佐佐木信綱が「これは偽書や!」と判断したわけですが、近年になってホツマツタヱを偽書として決定づけた「上代特殊仮名遣(八母音説)」自体が否定されてしまったんです(ここを説明すると長くなるのでご自身で調べてみてください)
なので、本物か偽物とか言い切る前に「もう一回再考する必要性がある書物」だと言えるわけです。
ちなみに、SNSでは「古事記=正史」という前提で議論されていることが多いですが、そもそも古事記は作られてから1000年ほど偽書として扱われてきました。
実は古事記の地位が上がったのは、本居宣長が作った「古事記伝」が発表されてからなんです。これはホツマツタヱが発見されてから10年後に制作され始めた書物なんですが、本居宣長は神代文字否定派で、弟子筋にあたる平田篤胤は神代文字の存在を主張していました。
つまり、古事記そのものが「後世に見直された結果、正史扱いされた」書物ってことですね。
結局、その当時の権力層が「これが正しい」と言ったものが正しいってことになるんですが(その後の明治時代以降の流れ的にも古事記はピッタリな書物だった)
何よりも僕がこの投稿で伝えたいことは、そろそろ「偽書か真書か」という二項対立自体を見直すべきじゃないかって話なんです(ここが冒頭の課題)
というのも、古事記も倭国書紀も複数の資料を編纂し、政治的意図のもとに取捨選択された「編集物」だからです。
そして、その過程で排除された伝承が、別のルートで伝わっていた可能性を最初から否定する理由はないはずです。
例えば、創建から1000年以上経つ神社の由緒の中には(有名なところだと廣田神社)、記紀ではなく、ホツマツタヱに書かれた内容と紐づくことが多くあります。そういった伝承は古事記や倭国書紀には書かれてないことがほとんどです。
それこそ、かつては伊勢神宮ですら祀ってた瀬織津姫の存在を完全スルーしている記紀に対し、ホツマツタヱはガッツリと記録してる(この内容も各地に残る神社の由緒と一致)
書物を個人の妄想だけで書いたというのは、よくある現代人の発想で、古代の歴史的資料のほとんどが各地の伝承を集めた「編纂物」であるという視点を持つと、もう少し倭国の歴史の可能性の幅が広がるかもしれませんね。
そうして見ていったら倭国の歴史はさらに深くて、ビックリするくらい面白くなるんですわ!ってことでこれからのTOLAND VLOGもよろしくお願いします🔥 December 12, 2025
124RP
#大河べらぼう
12/14(日)最終回に
#北村一輝 が登場✨
本居宣長役
『古事記』を研究した和学者
医師の一面も
北村「友人から面白いと聞き
オンデマンドで見始め
惹き込まれていた『べらぼう』
まさかオファーが届くとは…」
久しぶりの大河ドラマ出演
感想は👇
https://t.co/N0pCPSDCD1 December 12, 2025
111RP
\北村一輝、大河「べらぼう」出演決定/
蔦重(横浜流星)が会いに行く
「古事記伝」執筆の和学者・本居宣長役
🔻コメント
https://t.co/XX3BiOhQOR
💬「久しぶりの大河ドラマへの参加となりましたが、刺激的で心から楽しむことができる役所でした」
#大河べらぼう @berabou_nhk https://t.co/rm4hswNGGQ December 12, 2025
45RP
個人でゲーム開発してます!
アニメ調の和風3DアクションRPG「鬼の守り人」をSteam公開に向けて製作中です!(原神などカジュアル寄りの難易度!) https://t.co/HRvoWt0Szv
古事記・倭国書紀の伝説や古代九州の伝説などから着想を得たお話です!
#スーパー開発デー #MadeWithUnityDay https://t.co/7DKerTs0id December 12, 2025
16RP
倭国神話にはなぜ雪の神がいないのか。高龗神がそれを担うとされているが、水神としてではなく「雪単体を司る神」が居ても良いはず。まぁ古事記に富士山が出てこない時点であっ… (察し)という感じ。恣意的に他部族が信仰する神が排除されてる可能性はある December 12, 2025
5RP
● 倭国の始源?
最初の写真は古代伽倻の領域と当時の海面環境を復元した地図である。
韓国史の始源が遼河地域と繋がるのであれば、倭国史の始源はここであると言える。もちろん倭国人たちは認めたくないだろうが。
伽倻は歴史的に「加羅」とも呼ばれ、さらに遡ると韓国と倭国の共通した始源はバイカル湖文化圏へと繋がる。
この移動経路を簡単に整理すると次のようになる。
バイカル湖一帯の先進勢力が南下し、遼河地域の土着勢力と融合し、その結果として古朝鮮が誕生した。その後、この系統は半島へ再び南下し定着し、最終的に倭国列島へ移動して民族(弥生人)と国家アイデンティティを確立した。
参考として、現代倭国人DNAの 87%〜96.7% が半島系弥生人である。
古朝鮮には「天符三印」と呼ばれる三種の神物が存在した。すなわち、青銅鏡・剣・鈴である。興味深い点は、この象徴体系が倭国へ伝わり、天皇家の三種の神器である青銅鏡・剣・勾玉へと継承されたということだ。形態と性格の面で非常に類似した構造を持ち、同じ起源から出発したことを意味しているとも言える。
● 伽倻勢力の列島進出と邪馬台国
倭国の最初の国家として一般的に知られているのは大和政権である。紀元前3世紀頃に成立したとされ、倭国列島の複数の小国を統合し、中央集権的国家体制を構築した。
しかし、その前段階として既に存在した政治体制が邪馬台国である。史書によれば女王が統治した国家であり、韓国学界ではこれを伽倻の分国、あるいは伽倻系勢力の九州定着と関連した国家として解釈することがある。伽倻は初期から製鉄技術および鉄文化が発達した海洋勢力であったため、倭国列島に複数の分国を設置したという研究も存在する。紀元前、古代の半島人が倭国列島へ農耕文化を伝えたのであれば、紀元後は伽倻人が鉄器文化を伝えたのである。
これを裏付ける事例の一つが九州霧島地域の「韓国岳(からくにだけ)」である。『古事記』ではこの地域が伊邪那岐と伊邪那美、すなわち天孫が降臨した地として描かれる。倭国古文献では「韓国」を「からくに」と読み、これは伽倻勢力の存在を示唆する痕跡と見ることができる。
● 倭国の三国建国年代歪曲問題と歴史的比較
伽倻は紀元後42年に成立した連盟王国で、中心勢力は三韓のうち弁韓系勢力であった。また、古朝鮮が滅亡する前、準王が南下して現在のソウルで韓王として君臨したという記録は、三韓が古朝鮮文化圏の延長線上にあったという解釈を可能にする。
三国の民族的構成は次の通りである。
高句麗:扶余系 + 濊貊系
百済:扶余系 + 韓族(馬韓)
新羅:濊貊系 + 韓族(辰韓)
伽倻:韓族(弁韓)
しかし、倭国の教科書では高句麗の建国年代を明示せず曖昧に扱い、百済・新羅を4世紀建国国家として記述する。これは韓国および中国史料で検証された高句麗:紀元前37年、百済:紀元前18年、新羅:紀元前57年という史料とは明確に矛盾する。
歴史は交差検証により証明されるが、韓中史料は相互検証が可能である反面、倭国側記録は検証が困難な点が多く、200年以上の年代差が生じている場合もある。これは倭国が後に歴史を修正した可能性を示唆するものでもある。
もし倭国側の記述のように百済が4世紀建国国家であるならば、その時期は既に第13代王である近肖古王時代であり百済の最盛期である。つまり百済が建国されるや否やすぐに高句麗を攻撃し、平壌城を占領して故国原王を戦死させ、北魏と戦争し遼西はもちろん山東半島まで掌握したという非論理的結論に達することになる。よって倭国のこの種の歴史解釈には意図的縮小、または植民史観的視点が反映されていると見ることができる。
● 天皇の伽倻王室系譜説と召文国の痕跡
倭国は自国の最初の歴史を紀元前7世紀に設定することがあるが、これは伽倻近隣の古代都市国家である召文国の建国年代を借用した可能性が高い。召文国は女王国であり、百済建国勢力であるソソノが二人の息子の王位争いを避けて倭国へ移動した際、召文国の女王がソソノ勢力を避け洞窟に隠れたという伝承がある。またソソノは高天原と新羅を経て列島に移ったとされ、後にその勢力がスサノオとなったと推定されている。
倭国神話では男性として登場するが、実際のソソノは女性であり、朱蒙と共に高句麗を建国した女傑であった。
参考として召文国は中国史料で「倭」と表記される場合があり、列島に倭が登場する前から半島に存在した倭である。
そして倭国植民地期、朝鮮総督府はソソノの移動経路に沿ってスサノオ神社を建立し、伽倻建国王である金首露王の子孫である金海金氏の族譜発行を禁止した。これは倭国天皇の姓が金海金氏系統と遺伝的・伝承的繋がりを持つ可能性を意識したためと見られる。
総括すると、倭国の古代国家は独立的に生成された文明構造ではなく、東北アジア古代移住ネットワーク、伽倻および遼河文明圏を媒介として形成された歴史的成果物として解釈できる。
倭国の神話体系、地名、遺物体系、皇室などが朝鮮半島と高い連続性を示す点は、その有力な根拠である。 December 12, 2025
5RP
明日から『ホツマツタエ』の朗読劇の稽古開始なので、ギリギリまで台本を手直し中!!
すげ〜面白い本になりつつあると思う。
欲張っちゃうね。
いろんな話を入れたくなるのと、入れないと意味や時系列や人間関係が分からなくなるのと。
上演時間との戦い。
毎回、余裕あるんじゃない?
と思ってエピソード足すと、オーバーして結局削る事になるから、欲張らない。
基本は古事記と同じ流れだから、
なるべく古事記とは違う印象になる様に。
兎に角、語尾や接続詞を変えるだけで、聞きやすさは格段に変わる。
あとは隙を見つけてギャグを盛り込むのが楽しい。
基本的に歴史勉強ではなく、
倭国の歴史を使ったエンタメなので
そのエンタメを超エンタメにする為の作業をコツコツとやっている所。
あとは出演者たちの技量で
圧巻のエンタメに仕上がるから、演劇は面白いのです。
気軽に見れて、大笑いできる神話の朗読劇シリーズ
それがアクティブイマジネーション朗読劇
なのです!!!!
あと3週間‼️
チケット発売中❗️
https://t.co/8teCXYC5T5 December 12, 2025
5RP
2025.12.6
『BELLRING少女ハート
「さくらの館~富永咲良生誕祭2025~」』
ありがとうございました 👸🏻💎
本日の #放プリセトリ は、
1. 古事記しか!
2. バカだね
3. 秘密のティアラとジェラート
4. ガチOnlyYou
5. 制服シンデレラ
でした 👑
#放プリ https://t.co/vvxDne0FoY December 12, 2025
5RP
あの高天原にスサノヲがやって来たときの天照大神の慌てふためく様子は、古事記に書いてあるが、なかなかななヘルダースケルター。
男装して武装したあと、庭で、雪を巻き上げジタバタしている。
古事記の原文とGeminiの現代語訳を併記。
故於是、速須佐之男命言「然者、請天照大御神、將罷。」乃參上天時、山川悉動、國土皆震。爾天照大御神、聞驚而詔「我那勢命之上來由者、必不善心。欲奪我國耳。」卽解御髮、纒御美豆羅而、乃於左右御美豆羅、亦於御𦆅、亦於左右御手、各纒持八尺勾璁之五百津之美須麻流之珠而自美至流四字以音、下效此、曾毘良邇者、負千入之靫訓入云能理、下效此。自曾至邇以音、比良邇者、附五百入之靫、亦所取佩伊都此二字以音之竹鞆而、弓腹振立而、堅庭者、於向股蹈那豆美三字以音、如沫雪蹶散而、伊都二字以音之男建訓建云多祁夫蹈建而待問「何故上來。」
Geminiによる現代語訳。
そこで、速須佐之男命は「それならば、天照大御神に事情を説明してから、出立しましょう(根の国へ行きましょう)」と言いました。
そして天に上って行った時、山や川はことごとく動き、国土全体が激しく揺れました。
これを聞いて驚いた天照大御神は、おっしゃいました。「私の弟である命(みこと)が上って来た理由は、きっと穏やかではない心によるものだ。私の国(高天原)を奪おうとしているに違いない。」
そこで、すぐに髪を解き、左右の**角髪(みずら)に巻きつけました。そして、左右の角髪と、額(ひたい)、さらに左右の手に、それぞれ八尺の勾玉(まがたま)を連ねた飾り(五百津の美須麻流の珠)**を巻きつけました。(「美須麻流」は音を表す。以下同じ。)
背中には千本の矢が入った靫(ゆき・矢筒)を背負い(「入」は「のり」と読む。以下同じ。)、腹には五百本の矢が入った靫をつけました。また、**厳(いつ)の竹鞆(たかゆみ)**を腕につけて(「伊都」は音を表す。)、弓の腹を振り立てて(弓を強く握りしめて)、堅固な庭を、ももまで深く踏みつけて(「蹈那豆美」は音を表す。)、泡雪を踏み散らすように激しく動き、**厳(いつ)の男建(おたけび)**を踏み鳴らして(「伊都」は音を表す。)、待ち構えて問いました。「どうして上って来たのですか?」 December 12, 2025
4RP
休みの日はコメダで古事記モーニングを楽しみ、ジムでトレーニングをし、たまにデブラーメンを食べ、サウナで汗を流す。激しい喜びは無い、そのかわり深い絶望もない、吉良吉影の殺◯抜きみたいな生活をしています December 12, 2025
3RP
おはようございます🌹
昨日は実家で大掃除のお手伝い。そうしましたら90年代の私宛の書簡が!
友人からや豪州のホストファミリーから手紙の他に
朝日新聞社からの尼子先生の絵や #新人物往来社 からの土方歳三テレカ送付状も♥
私の旧姓は政野で満茶乃の由来です。地子は古事記由来。読める方スゴイ https://t.co/bkdEZRgCkL December 12, 2025
3RP
三浦建太郎先生亡き後のベルセルク、驚くほどシームレスに進んでるなあと思ったら、高校時代からの友達の森恒二先生が、ストーリー構想を最後まで聞いてたのか。
しかも修正がある度にそれも聞かされてたと。
凄いな、まるで神話の語り部だ。今のベルセルクは、古事記の編纂のようなものなんだな。 December 12, 2025
2RP
#大河べらぼう
最終回にまさかの本居宣長登場‼️
#ばけばけ にあわせて開催中の
特別企画展「小泉八雲と万葉集」では、
八雲と古事記のこと、
ヘルン文庫のチェンバレン英訳『古事記』以外も、もう少し取り上げておけばよかったなあ…と今さら思う。
出てこないものだと諦めていたんので。 https://t.co/3G5D4UXae0 December 12, 2025
2RP
これ聴きたいな〜はいくらでも呟いてもいいって古事記に書いてある。
ということで…
今回懐かしめアニソン多めの予感との事で私は皆と熱いバトル起こしたいです❤️🔥❤️🔥❤️🔥✊😤
#HE4VN. https://t.co/aIlH3ZGuqd https://t.co/wy3zW5aJDb December 12, 2025
2RP
昨日は“古事記を落語で”にご来場誠にありがとうございました🙂↕️
お陰様で盛況のうちにお開きとなりました😆🎵🎶
私の『井戸の茶碗』もあまり自信はなかったのですが、なかなか好評で安心しました😇 https://t.co/Wa12dW1ikE December 12, 2025
1RP
【柔らかいチカラRadio】
#20 ダイエット中に食べていいお菓子はコレだ!
https://t.co/BFD9xbjYAY
#ダイエット #お菓子 #総選挙 #パーソナルカラー #ガンダム #神話 #古事記 #倭国書紀 #田道間守 #神様 #健康 #護身術 #武術 #柔術
https://t.co/kseukWtbh4 December 12, 2025
1RP
昨日は古事記を落語で!とカデンツァ新喜劇@浅草演芸ホールにて披露目チケット37枚お買い上げ頂きました!ありがとうございます!残2175枚!
#3000枚チャレンジ
#芸協新真打2026 https://t.co/nDjOwD8sLk December 12, 2025
1RP
【長文失礼】慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団の第150回定期演奏会を聴いてきました。
私は現在、ワグネルOBとしての役職をすべて降りていますので、ここには一人のOBとしての、きわめて個人的な感想のみを記します。文責はすべて私にあります。
また私の音楽経験も、合唱団の一団員としてのアマチュアに過ぎません。批評など身の程知らずではありますが、ご容赦いただければ幸いです。さらに私の現役時代は「恐竜世代」と呼ばれた部員100名の頃ですから、時代錯誤的なバイアスが混入している可能性についても、あらかじめご寛恕願います。
■ 現役の現状について
4年生7名、3年生13名、2年生13名、1年生27名の計60名。
昨年は30名弱が入団したはずの2年生が、半数に減っていることに驚きました。学業等との両立の難しさがあるとは聞いていましたが、「4年間続ける」ことのハードルの高さを改めて痛感しました。
しかし、1年生が半分近くを占める構成にも関わらず、ステージに響いたハーモニーは非常に豊かで嬉しく思いました。
ワグネルの伝統的な持ち味――合唱用に均質化した声ではなく、声楽的に正統に鍛えられた「良い声」が集まった上での響き――が、確かに継承されていると感じました。
1年生がわずか8ヶ月でここまで到達できるのは、先生方のご指導と上級生の導き、そして伝統の力のなせる業でしょう。かつての私たちの時代の「重厚さ」とは違う、より端麗辛口の爽やかな響きがありました。どちらが良いという問題ではなく、時代の変化を実感しました。
さて、聴きながら一つ考え込んでしまった点があります。
それは「詩と音楽の関係」です。
■ 第1ステージ:鈴木輝昭先生《満点の感情》
池澤夏樹先生の詩ということで、私は「透明で開放的な語り」を想像していました。しかしプログラムを見ると、古事記版画に触発されたテキストとのこと。池澤先生が、あの古事記の「世界生成の暴力と官能」へと思い切り踏み込んでいたことに驚きました。
その原初性に対し、鈴木輝昭先生の曲は精緻で理知的な、きわめて制御された現代音楽としての抽象美で応じています。
この両者は、どう考えても本来は「遠い」。敢えて言えばミスマッチとも感じられました。あるいは、あえて対立させた上で止揚(アウフヘーベン)を目指したのでしょうか。
ワグネルは原始的な野性や、尖った現代音楽のど真ん中には立たない団体です。レパートリー拡張としては興味深い試みですが、「詩と曲の世界観の距離」は否めませんでした。
■ 第3ステージ:平川加恵先生《一握の砂》
石川啄木の31文字に凝縮された和歌――その1首1首は、世界が丸ごと詰まっています。それを25首扱うということは、25種類の異なる世界を生み出すことに他なりません。
例えば、有名な歌、
「不来方のお城の草に草にねころびて空に吸われし十五の心」 は、柔らかな追憶・透明な幸福・痛みの影のない郷愁。
「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」 は、故郷喪失・自己崩壊・叫び・絶唱・郷愁の残酷さそのもの。
両者は「郷愁」は共有していても、ベクトルは正反対です。
4首あれば4楽章の大ソナタすら書ける――と言えば大げさでしょうか(私は作曲はやりませんが)。
しかし平川先生の作品は、どれも美しく流麗で、構造として見事に整っています。作曲家としての才能の高さには全く疑いがありません。
ただしここでも、啄木が一首ごとに持つ「濃密な世界の差異」が構造の中に均質化されてしまっているという印象を持ちました。
■ そして……
私は、思い切って言えば、これは現代合唱・現代音楽における「作曲家の構造支配性」の問題だと感じます。
すなわち、詩を曲の構造に従属させる、テキストの広がりを、音響構造に回収する、世界を「作曲家自身の枠」に入れてしまうということです。
もちろん、それが作曲家の力量の証でもあるのですが、詩の世界が「枠」の中に収められてしまう危険を強く感じました。
一方で、2ステ「高野喜久雄+髙田三郎」や4ステのチャイコフスキー・アンコール曲の歌曲に触れると、そこには「詩的作品世界の核が、音楽の響きとして最大限に反響している」というロマン派的な喜びがありました。
私は40年前のワグネル現役時代、まさにこの世界に浸っていました。その「原体験」が、私の耳の基準を形作っていることは否めません。
しかし同時に――詩と曲が緊密に呼び合う世界は、いまも決して意味を失っていない。むしろ、その価値を改めて感じた演奏会でした。https://t.co/VXA1w2mnLQ #合唱応援隊 #合唱 #声楽 #演奏会 #ワグネル December 12, 2025
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福井県越前市のある団体が「ホツマツタヱ」を地域おこしに活用しようとして大炎上しているんですが、この問題を掘り下げると「倭国人の課題」が見えてきたのでシェアします。
そもそもホツマツタヱが何故「偽書」として扱われているのか?その理由をまとめると、
①ホツマツタヱの最古の写本が1775年(江戸時代)に確認されているが、それ以前のものは確認されていない→古事記の最古の写本は1371年
②漢字以前に作られたとされる「神代文字がなかった」という前提
③古代倭国には存在しなかった(とされる)言葉が一部混入している
そして、何よりもホツマツタヱ=偽書説を決定づけたのが、
④古代倭国は現在の「五母音」ではなく「八母音」だったはずなのに、ホツマツタヱは五母音で構成されている
こういった理由から、国文学者の佐佐木信綱が「これは偽書や!」と判断したわけですが、近年になってホツマツタヱを偽書として決定づけた「上代特殊仮名遣(八母音説)」自体が否定されてしまったんです(ここを説明すると長くなるのでご自身で調べてみてください)
なので、本物か偽物とか言い切る前に「もう一回再考する必要性がある書物」だと言えるわけです。
ちなみに、SNSでは「古事記=正史」という前提で議論されていることが多いですが、そもそも古事記は作られてから1000年ほど偽書として扱われてきました。
実は古事記の地位が上がったのは、本居宣長が作った「古事記伝」が発表されてからなんです。これはホツマツタヱが発見されてから10年後に制作され始めた書物なんですが、本居宣長は神代文字否定派で、弟子筋にあたる平田篤胤は神代文字の存在を主張していました。
つまり、古事記そのものが「見直された結果、正史扱いされた」書物ってことですね。
結局、その当時の権力層が「これが正しい」と言ったものが正しいってことになるんですが(その後の明治時代以降の流れ的にも古事記はピッタリな書物だった)
何よりも僕がこの投稿で伝えたいことは、そろそろ「偽書か真書か」という二項対立自体を見直すべきじゃないかって話なんです(ここが冒頭の課題)
というのも、古事記も倭国書紀も複数の資料を編纂し、政治的意図のもとに取捨選択された「編集物」だからです。
そして、その過程で排除された伝承が、別のルートで伝わっていた可能性を最初から否定する理由はないはずです。
例えば、創建から1000年以上経つ神社の由緒の中には(有名なところだと廣田神社)、記紀ではなく、ホツマツタヱに書かれた内容と紐づくことが多くあります。そういった伝承は古事記や倭国書紀には書かれてないことがほとんどです。
それこそ、かつては伊勢神宮ですら祀ってた瀬織津姫の存在を完全スルーしている記紀に対し、ホツマツタヱはガッツリと記録してる(この内容も各地に残る神社の由緒と一致)
書物を個人の妄想だけで書いたというのは、よくある現代人の発想で、古代の歴史的資料のほとんどが各地の伝承を集めた「編纂物」であるという視点を持つと、もう少し倭国の歴史の可能性の幅が広がるかもしれませんね。
そうして見ていったら倭国の歴史はさらに深くて、ビックリするくらい面白くなるんですわ!ってことでこれからのTOLAND VLOGもよろしくお願いします🔥 December 12, 2025
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