劇作家 トレンド
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2025.12.07 01:00
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ACO沖縄・名取事務所『カタブイ、2025』を見た。
内藤裕子という首都圏生まれの劇作家の身体的リズムを基盤とする劇言語は、勿論沖縄のそれではない。
でもヤマト/本土/非沖縄の演劇人が己の言語で語り得ない沖縄を、沖縄の舞台人と共に同じ舞台で語ることが切実に必要なのだ。
イスラエルがパレスチナとそれが出来ていれば、今みたいなことにはならなかった。
今回、南西シフトをどう舞台上に持ってくるかという挑戦があった。
この題材については未完だ。
もう少し、あの彼が死なずに何年先かまで物語が続いてしまった場合には、あの二人にはもっと酷い悲劇が襲うかもしれない。
でもそうなる前に物語は終わった。
そのくらい南西シフトの現実は恐ろしい。
危機感の余り、昨年いきなり自分でイベントを仕掛けてしまったほどに。
現政権になってからは特に、ヤブ医者が自分の家族の開腹手術をしているが大失敗しているのをリアルタイムで見せられているような地獄の気分だ。直視することすら憚られるくらいだ。
だから観客の方は、この舞台上で展開される様々な演劇的快楽(特に琉球舞踊、唄三線はずっと見ていたいくらい)を享受して終わりではなく、それが言及している現実の沖縄、そして我々ヤマト/本土が彼らに加えている醜悪な仕打ちを見ていただきたい。
直視したくもないグロテスクな現実が、仲良し家族のささやかな空間に凝縮している。
#ACO沖縄
#名取事務所
#カタブイ2025
#内藤裕子 December 12, 2025
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