制御性t細胞 トレンド
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2025.12.17 07:00
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「拓く」とは開拓することである。
「進む」とは続けることである。
分野を問わず、未開の地を拓き進むことで
人類は文化文明を発展させてきた。
その意味で十月初旬、
倭国列島を嬉しいニュースが駆け巡った。
二人の倭国人科学者がノーベル賞を受賞したのである。
一人はノーベル生理学・医学賞を受賞した
坂口志文さん。
もう一人はノーベル化学賞を受賞した北川進さん。
共に七十四歳、そして共に半世紀にわたる努力が
認められての受賞である。
坂口さんの受賞理由は「制御性T細胞」の発見。
人間の体にはウイルスや細菌を攻撃する免疫細胞があるが、
この中には正常な細胞まで攻撃してしまう細胞がある。
この正常な細胞への攻撃を防ぐのが、制御性T細胞。
坂口さんがこのブレーキ役の存在を
突きつめたのは研究開始から
二十年近くたった一九九五年。
それから三十年たっての受賞である。
転機になったのは一九八三年から九年間の米国留学。
「長期の奨学金をもらえ、じっくり研究できた」ことが、
後の大発見につながった。
制御性T細胞は1型糖尿病、ガン治療にも期待でき、
実用化されると花粉症や食物アレルギーにも
効くといわれている。
もう一人の受賞者、北川進さんの受賞理由は
「多孔性金属錯体」と呼ばれる新しい材料の開発。
素人には少し難しいが、
極小のジャングルジムのような
多孔性材料は何もない空間に
特定の気体だけを取り込み
貯蔵、濃縮することができる、という。
即ち、多孔性材料を使って
空気から炭素や水素など資源になる物質を
取り出せれば、資源やエネルギー、環境などの
問題の解決にもつながるという驚異的な研究開発である。
「地下資源を持たない国でも
地球の恩恵を受けられる。
空気のようなものを自由に使える技術があれば、
領土問題や紛争も起きない」
と北川さんは語っている。
共に人類の未来に画期的な仕事をしたお二人だが、
そのお二人が一致して大事にしている言葉がある。
「運・鈍・根」である。 December 12, 2025
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