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兵馬俑
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2025.12.07 21:00
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#読書
史想社『歴史脱出アンソロジー ○×△しないとでられない世界史』
波間丿乀斎(ヘツポツサイ)『劉宋武帝劉裕伝』 読了。
まずアンソロジー。
中国・倭国・欧米と幅広い地域を舞台に、歴史上の人物たちが「閉じ込められた空間から脱出する」という特殊設定で物語が展開する。基本的には時代順で、屈原・献帝・鳩摩羅什・安禄山・後醍醐天皇・織田信長といった超有名人物だけでなく、兵馬俑の職人や前漢の外交使節など地味な存在まで主人公になるのが面白い。
ジャンルが特殊なだけに幻想的な作品が多いが、その分、各作家がそれぞれの持ち味を発揮しており、読み応えは十分。
『劉宋武帝劉裕伝』
波間氏による、歴史脱出アンソロジー短編の主人公が南朝宋の創業者・劉裕だったので、同氏による劉裕伝の倭国語訳と解説つきの本書も併読。
学術的な内容の合間にさしはさまれるツッコミが軽妙で、読みやすく楽しめた。
特に『宋書』に残る韓延之の劉裕宛の書簡の倭国語訳が印象的。
前半はそれなりに丁寧なのに、後半で急に糾弾口調へ変貌するという振れ幅がすごく、時代の緊張感が伝わってくる。
劉裕は間違いなく英雄だが、自ら復位させた安帝や、禅譲を受けた恭帝を暗殺した件については、さすがに擁護できない。
(本紀ではぼかされているが他の列伝の記述で補っている)
そんな影もしっかり書かれているのも本作の魅力。
アンソロジーに話を戻して、
このアンソロ企画のきっかけとなった、鳩摩羅什を同人誌によくある「○○しないと出られない部屋」に閉じ込めた後秦の姚興。
『劉裕伝』にあるように史実では名君の評価も高いのだが、このエピソードのインパクトが強すぎて、ついそちらの印象が勝ってしまう。 December 12, 2025
昔、モンタナ・ジョーンズで秦の兵馬俑の回で歴史に興味持ったから(アニメ本編後の1分くらいの解説コーナーみたいなやつで)、違うけど全部同じに見える大量の人型の像とか見るのが好きなんだと思う
三十三間堂で、千の仏像の顔写真集みたいな本を買ってきた December 12, 2025
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