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光の道
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2025.12.10 21:00
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ラーメンwalker キッチンでなるめん
京都ラーメンめっちゃ良かった
BGMは予想通りのラフラフ
光の道理だが話しかけられず
3回目だけどハードル高いな https://t.co/0A2ZDfu9gt December 12, 2025
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「おまえなら大丈夫だ」
「大丈夫おまえは人の強さも弱さもよく知っている前へ…光の道をただただ前へオレたちは闇の道を行く ゼレフを倒す為に だがその道はいずれ交わる事もあるかもしれないその時はオレたちを消し去るくらいの輝きでいてほしい」
「進め エルザ」
#フェアリーテイル #FAIRYTAIL https://t.co/mhazyPK2h3 December 12, 2025
光の道がある魔法のおうち
新機能の振り向くテンプレが良く似合う✨
#ワンスヒューマン https://t.co/r7Cp2AcQEp https://t.co/735TvhbxZ4 December 12, 2025
第31話 ナミの灯、影の底
――落ちていく。
ナミの身体は、声も光も届かない“黒い海”へ沈んでいた。
ジローの温もりが、遠ざかる。
リナの声も、コタロウの叫びも、
全部、暗闇の奥へ吸い込まれていく。
「……いや……私……また……」
指先から消える感覚が広がる。
胸の奥の白灯は小さく瞬き、
いまにも闇に溶けそうだった。
その海底は静かだった。
波ひとつない、深い深い影の底。
――そこで、声がした。
“戻ってこい”
“ここがおまえの居場所だ”
“灯の側にいるから苦しむんだ”
「ちが……う……」
ナミは耳を塞ごうとしたが、
その声は脳の奥へ直接響いてくる。
視界が揺れ、
黒い霧の中に“過去の景色”が浮かび上がった。
壊れた家。
泣き叫ぶ母。
影に喰われた村。
そして――
影獣に堕ちた“自分”。
牙を剥き、
人を追い、
全てを壊していった、あの頃。
ナミは震えた。
「……私は……戻りたくない……あんなの……いやだ……」
だが黒い声は、優しく微笑むように囁いた。
“大丈夫だ。おまえは壊れてもいい存在だ”
“灯に混ざれば傷つく。影の中にいれば苦しまない”
――“偽の安心”。
その言葉は甘く、
傷を撫でるように心に染みこむ。
ナミの足元はもう完全に沈み、
上の世界の光はほとんど消えていた。
「……みんな……ごめん……」
そのとき。
影海の上から、
かすかな声が降りてきた。
――ナミ!
――離すわけねぇだろ!
ジローの声だった。
はっ、と息を呑む。
見上げると、
遥か上の黒い水面に、
金色の光が揺れていた。
ジローの金灯。
届かないはずの光なのに、
確かにそこにあった。
ナミは震える手を伸ばす。
「ジロー……?」
だが影の声が笑った。
“届かない。あの光は、おまえを傷つけるだけだ”
「そんなこと……ない……!」
ナミは目を強く閉じた。
思い出した。
影獣だった自分を抱きしめてくれた温かさ。
崩壊しかけた影世界で、手を伸ばしてくれた仲間たち。
涙で顔を濡らしながら必死に呼んでくれたジロー。
「私は……影じゃない……!
みんなが……教えてくれた……!」
金色の光が少し近づく。
影海がざわりと揺れる。
ナミの胸で、弱々しかった白灯がかすかに明滅する。
――ドクン。
心臓の鼓動とともに、
白灯は影海を押し返し始めた。
「私は……まだ……!
みんなと……いたい……!」
影の声が怒り狂う。
“ならば苦しめ――!”
影海が渦を巻き、
ナミの身体を完全に飲み込もうと迫る。
だがその瞬間。
上から、ジローの金灯が
まるで“道”を切り開くように影海を裂いた。
眩い金光。
ナミの白灯が呼応して震える。
影海の底に、
一条の光の道が伸びてくる。
ジローの声が、はっきり聞こえた。
――ナミ!! 帰ってこい!!
ナミの瞳に一気に涙が溢れた。
そして――
白灯が一気に膨れ上がる。
影海が弾け、
暗闇が後退し、
白い光が全身を包む。
「……行く……!
みんなのところへ……戻る!!」
白灯と金灯が交わり、
影海が崩れ始めた。
ナミが光に包まれて浮かび上がる瞬間――
影核の奥から、新たな影の声が響いた。
“愚か……灯は必ず喰われる……”
その声は
虚月に似ていて、
朧鬼のものではなかった。
ナミは恐怖に震えたが、
それ以上に光が強かった。
上の世界へ――
ジローの手の方へ。
そして光が弾けた。
ナミは影海から引き上げられ――
第31話、ここで幕。 December 12, 2025
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