中村勘三郎 芸能人
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2025.11.23 23:00
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私はプログラムコードを書くのが昔から得意ではなく、学生時代やポスドク時代には、アイデアはあってもそれを実装する段階で苦労することが多くありました。アイデアはあるのに、その発想を形にするための技術的な壁が立ちふさがっていました。
現代では、AI の登場によってその壁が大きく低くなり、研究の進め方そのものが変わったと感じています。プログラムを書くという作業の多くを AI が担ってくれることで、自分のアイデアを以前よりも容易に形に落とし込めるようになり、研究の効率が一気に上がりました。技術的な作業に追われる時間が減ったぶん、結果の解釈や理解といった研究の本質的な部分に集中できるようになり、研究は以前よりさらに面白く感じています。
ただし、この状況を「AI があるから勉強しなくて良い」と受け取るのは違うと思っています。むしろ逆で、AI を適切に使いこなすためには、それを評価し活用できるだけの専門性が不可欠です。基礎がなければ、AI が生成した内容の良し悪しも判断できず、自分の研究がどこに向かっているのかさえ見失ってしまいます。
人間に求められるのは、単なるひらめきではなく、学問の基礎を踏まえたうえでの「アイデアを生み出す力」だと感じます。アイデアは土台があって初めて成立するもので、学問の型を持たずに思いつきを並べても、それは創造性とは呼べないと思います。
「型破りって言うのは型があるから型破り。型が無ければそいつは単なる形無し」
僧侶の無着成恭さんが語り、十八代目中村勘三郎が紹介したことで知られるこの言葉は、まさに AI が登場した現代の研究にもそのまま通じます。強力な道具である AI が身近になったいま、型を持たない人は AI に振り回されるだけの存在になってしまいます。一方で、型を持つ人は、その型を活かして AI を自分の創造性の延長として使うことができます。
だからこそ、「AI がある時代だから勉強しなくて良い」のではなく、「AI を活かすためにこそ専門性を身につけるべき」だと思っています。技術的な作業を AI が担うようになったからこそ、人間が負うべき役割──問いを立てること、意味を読み取ること、世界を理解すること──はむしろ以前よりも重要になっていると感じています。 November 11, 2025
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