一次資料 トレンド
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2025.12.07 22:00
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『靖国神社』読んで歴史認識が大きく変わりました。感情論ではなく、学術的にその歴史を追った内容です。大江志乃夫先生の研究は一次資料に基づいていて信頼性が高いです。靖国問題を考える上で必読の一冊です。 https://t.co/ROb3kjyJ8h #靖国神社 #倭国史 #岩波新書 December 12, 2025
「声を持つということ」
翌朝、キャンパスへ向かう道を歩きながら、私は胸の奥で何度も同じ言葉を噛みしめていた。
——沈黙は、嘘に場所を与える。
秀惠さんの声は、夜が明けてもまだ耳の奥に残っている。
柔らかいのに、揺るがない響きだった。
私の背中をそっと押すような、しかし甘やかしではない静かな強さ。
研究棟の入り口に近づくと、玄関横の掲示板に学生団体のチラシが貼られているのが見えた。
「平和を守る会」と大きな文字で書かれたそれは、色とりどりの手書き風イラストに囲まれていた。
けれど、その下に並ぶスローガンの中に、私はすぐ違和感を覚えた。
——「倭国の軍事力増強は周辺諸国を刺激し、緊張を生むだけ」
——「日中共同宣言に違反している倭国政府の暴走を止めよう」
昨日読んだ一次資料の内容と、実際の文言と、現在の国際情勢。
そのどれとも整合しない“言葉の断片”が、明るい色で飾られて掲示されていた。
表面的には正義のかたちをしている。
でも、その奥には——。
私は小さく息を吐いた。
昨日までの私なら、そのまま通り過ぎていたかもしれない。
「波風は立てたくない」とか、「言っても意味がない」とか、そんな理由で。
でも今日は、足が自然と止まっていた。
「……おはよう、見てたの?」
声をかけてきたのは、同じ学科の遥香だった。
彼女は明るい茶色のマフラーを巻いて、私の隣に立った。
「うん。ちょっと気になって」
「これ、毎年やってる会のチラシだよ。教授も何人か賛同してるし、まあ“大学あるある”って感じだけど」
そう言って笑う遥香の声には、どこか軽さがあった。
まるで批判すること自体が、変なことのように。
「ね、あなたも署名しない? 簡単なやつだし」
「……内容、読んだ?」
「うーん、まあだいたい雰囲気で? “戦争反対”って書いてあったから、良いやつでしょって思って」
——雰囲気。
きっと彼女には悪気なんてない。
でも、その“雰囲気”が、どれほど世界を歪めることがあるか。
私は昨日、痛いほど思い知った。
「遥香……一つだけ聞いてもいい?」
「うん、なに?」
「これに書いてある“日中共同宣言の違反”って、具体的にどの条文のことだか、わかる?」
遥香は「え?」と目を丸くした。
「いや……えっと……教授がそう言ってたから……」
「教授が言うから、とかじゃなくて。自分で読んだことは?」
少し沈黙が落ちた。
すこし気まずい沈黙だった。
「……読んで、ない。読んだけど……難しくて」
遥香は小さく苦笑いをした。
「だから、まあ、周りがそう言ってるから、たぶんそうなんだろうなって」
私はその言葉に、胸が痛くなるような切なさを感じた。
遥香が悪いんじゃない。
けれど、その“たぶん”の積み重ねが、世界を動かしてしまうことがあるのだ。
「署名、する?」
遥香はそう言いながら、紙を差し出してきた。
私は一度だけ深呼吸をして、ゆっくり首を横に振った。
「……ごめん。私は、内容を確認しないまま署名はしたくない」
遥香は驚いたように目を見開いたけれど、すぐに表情を和らげた。
「あ、そんな真剣に考えてたんだね。ごめん、軽く言っちゃって」
「ううん、遥香が悪いわけじゃないの。ただ……私は昨日、少しだけ考えが変わったの」
「考え?」
私はチラシに目を向けながら、静かに言った。
「声を持つってね……“正しいと思うことを言う”ってだけじゃないんだと思う。
“確かめる責任”も一緒に生まれるんだって」
遥香はきょとんとしながらも、「なんか哲学っぽいね」と笑った。
それでも、私ははっきり言えたことが嬉しかった。
怖かったけれど、言えた。
たったそれだけのことで、胸の奥に小さな確信が宿ったような気がした。
⸻
午後の研究室。
秀惠さんは、私の顔を見ると少しだけ目を細め、気づいたように穏やかに微笑んだ。
「……何か、いいことがあった顔ね」
「え? わかります?」
「ええ。あなた、今日は肩の力がちょっと抜けてる」
私は思わず笑った。
見透かされてしまったようで、でも不思議と嫌ではなかった。
「少しだけですけど、わたし……声を持てた気がします。ほんの小さなことですけど」
秀惠さんは頷いた。
「小さな声でもね、嘘を止める力になるのよ。
世界を変えるのは、いつも“大きな誰か”じゃなくて、“静かに考える誰か”なの」
その言葉に、胸がじんわりと温まった。
——私にも、できるのだろうか。
まだ不安はある。
勇気はすぐ揺れる。
でも、それでも「確かめる」ことを諦めなければ。
声を持つことを手放さなければ。
私はきっと、どこかへ進める。 December 12, 2025
【独自調査】感染症専門医と「代替氏名A」――188件の法廷データが暴く、司法制度の致命的な「バグ」
その数字を見たとき、私は背筋が凍るような感覚を覚えた。
東京地裁民事部で「秘匿制度(代替氏名A)」の運用が始まってから、およそ2年半。
私が雨の日も風の日も不調の日も鬱の日も虚無の日も裁判所に通い詰め、手作業で集計し続けた「代替氏名A」の記録は、延べ188件(期日)に及ぶ。
本来、この制度は「泣き寝入りせざるを得ない弱者」を守るための盾だったはずだ。
しかし、その膨大なデータの中に、統計学的にあり得ない「異常値」が存在した。
「代替氏名A」側からの控訴、わずか4例。
そのうちの50%にあたる2例が、たった一人の人物――「いつかのそらびと氏」によるものである。
これは何を意味するのか?
答えは残酷なほどシンプルだ。彼女は、制度に守られるべき「弱者」という以上に、
過去の訴訟経験から法の抜け穴を知り、秘匿決定を戦略的に勝ち取り、顔を隠したまま相手を提訴する術を熟知した「天才的なプレイヤー」であるということだ。
なぜ、彼女の「仮面」は剥がされないのか?
なぜ、相手の素性を知っているはずの元知人や、圧倒的に公益性の高い医師(岡秀昭氏)までもが、顔のない原告に追い詰められなければならないのか?
本稿は、私が3年6ヶ月にわたり蓄積した一次資料と独自の法廷データ、そして入手した「ある決定的な文書(NHK記者に関する記録)」を基に、この国の司法制度に開いた巨大な「バグ」を解剖した決定版の論考である。
そこに書かれていたのは、被害への恐怖ではない。
偶然すらも必然に変え、司法の「事なかれ主義」を逆手に取って匿名性を維持する、あまりにも鮮やかな「天才」の手続きだった。
本稿の主な内容ー
「控訴率50%の怪」ー188件のデータが証明する。
天才的防衛術ー驚愕のロジック。
ザッカーマンとスコットランド法ー海外の法哲学・学術論文を引用し、倭国の「検証なき証拠」の危険性を論証する
岡秀昭医師事件の深層ー専門知がいかにして「顔のない言葉」に奪われているか。
いつもながらーこれは、単なる一原告の記録ではない。
明日のあなたや、あなたの信頼する専門家が、この「透明マント」を被った何者かに石を投げられたとき、今の司法はあまりにも無力であるという警鐘(アラート)だ。
「弱者」の立場から「強者」が支配する法廷の闇。
そのブラックボックスを、今ここでこじ開ける。
続きは<note>に掲載する
https://t.co/Kxv0s3lp0V December 12, 2025
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