ヴェロキラプトル トレンド
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2025.12.16 21:00
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猛禽類の進化のミッシングリンク⁉️
🇪🇺🦅🇺🇸
#古知累論文紹介
みなさんは「猛禽類(もうきんるい)」と聞いて、どんな鳥を思い浮かべますか?
ワシ、タカ、ハヤブサ、フクロウ……。
鋭いクチバシと爪を持って獲物を狩る、かっこいい鳥たちですよね。
でも、実はここには大きな「進化の罠」があるんです。
見た目がそっくりなワシ・タカ(タカ目)と、ハヤブサ(ハヤブサ目)。
これら、実は他人なんです。
遺伝子の研究によると、ハヤブサはタカよりも、なんと「インコ」や「スズメ」に近い親戚だということがわかっています。
これを「収斂進化」と呼びます。
まったく違うルーツを持つ生き物が、似たような環境(この場合は狩り)に適応した結果、似たような姿に進化したんですね。
では、ハヤブサの仲間は、いつ、どこで、どのように「猛禽類らしい姿」になったのでしょうか?
その謎を解く鍵が、今回紹介する論文です。
舞台は、約5000万年前(始新世)の北米大陸。
ワイオミング州にある「グリーンリバー層」から、非常に保存状態の良い新種の鳥類化石が見つかりました。
この地層は、魚の化石がたくさん出ることで有名ですが、鳥の化石も時々見つかる貴重な場所です。
今回記載された新種の名前は、『マシララプトル・ブッハイミ(Masillaraptor buchheimi)』。
この鳥、見た目はかなり特徴的です。
まず、クチバシは鋭く折れ曲がっていて、明らかに肉食の「猛禽類スタイル」です。
頭蓋骨の形は、現代のハゲワシ(旧世界ハゲワシ類)に少し似ています。
しかし、鼻の穴(外鼻孔)がとても小さかったり、足のプロポーションが現代のタカの仲間とは違ったりと、独特な特徴を持っています。
この化石が面白いのは、その「親戚関係」と「地理的分布」です。
この化石は形態的に M. parvunguis に非常によく似ており、系統解析でも M. parvunguis や Danieslraptor と同じグループに入ることが示されました。
そして、これらは現代の「ハヤブサ目」に近いグループ(ハヤブサ目の幹グループ)に含まれる可能性が高いことが示されました。
つまり、インコやスズメに近い系統から分かれた鳥たちが、独自に「猛禽化」していく過程を見せてくれているのかもしれません。
さらに重要なのが、発見場所です。
これまでマシララプトル類は、主にヨーロッパ(ドイツやイギリス)で発見されていました。
しかし今回、アメリカで新種が見つかったことで、このグループが北米とヨーロッパの両方にまたがって繁栄していた可能性が見えてきました。
元論文URL→ https://t.co/VUQE4kMg0w December 12, 2025
スペイン南部の「空白地帯」に肉食恐竜の痕跡!?
古代の「見えない壁」が隔てた孤独な世界の謎に迫る🦖🏝️
#古知累論文紹介
スペインのあるイベリア半島は、ジュラ紀から白亜紀にかけての恐竜の足跡が数多く見つかる「ホットスポット」として知られています。
しかし、そんな「恐竜天国」のスペインにも、なぜか足跡がほとんど見つからない「空白地帯」が存在するのです。
それが、イベリア半島の南端に位置する「南イベリア古縁辺域(プレベティコ)」と呼ばれる地域です。
今回紹介する論文は、この恐竜の痕跡が極めて少ない地域で発見された、貴重な足跡化石を詳しく分析したものです。
この研究は、単に「足跡が見つかった」という報告にとどまりません。
「なぜこの地域だけ恐竜が少ないのか?」という、当時の地理的な謎に迫る手がかりを与えてくれるのです。
舞台は約1億4500万年前、白亜紀の始まりである「ベリアシアン」という時代です。
研究チームは、スペイン南部のハエン県にある地層から、3つの恐竜の足跡を調査しました。
これらの足跡は、長さ約26cmから29cmほどの大きさでした。
足跡の形は3本の指がくっきりと残っており、とくに一つの足跡では第3趾の鋭い爪痕が確認できます。
また、指の角度が狭いことや、全体的に細長い形をしていることも特徴です。
これらの特徴から、この足跡の主は「獣脚類(じゅうきゃくるい)」であると結論付けられました。
獣脚類とは、ティラノサウルスやヴェロキラプトルのような、二足歩行をする肉食恐竜のグループです。
足跡の大きさから推定される体のサイズは、腰の高さが約1.3mから1.4m。
頭から尻尾までの全長は、およそ5mから6mと推測されています。
決して巨大ではありませんが、中型サイズの敏捷なハンターがそこを歩いていたようです。
では、彼らはどんな場所を歩いていたのでしょうか?
足跡が見つかった岩石の表面には、「マッドクラック(乾裂)」と呼ばれるひび割れが残っていました。
これは、泥が乾燥して縮むときにできる模様です。
さらに、「リップルマーク(漣痕)」と呼ばれる、波の跡も保存されていました。
これらの証拠から、当時のこの場所は潮の満ち引きがある干潟のような環境だったことが分かります。
水が引き、太陽に照らされて泥が乾き始めた海岸線を、肉食恐竜が歩いていたのでしょう。
足跡の深さが浅く、泥の盛り上がりが少ないことから、地面はある程度固まっていたと考えられます。
さて、ここからがこの論文の面白いところです。
冒頭でお話しした通り、この地域(南イベリア古縁辺域)では、恐竜の足跡がほとんど見つかっていません。
スペインの他の地域では同じジュラ紀末〜白亜紀初頭の時代区間の足跡が豊富に見つかるのに対し、ここはあまりにも少なすぎるのです。
研究者たちは、この「少なさ」自体が重要な意味を持つと考えています。
つまり、この地域と他の陸地との間に、恐竜の移動を妨げる「地理的な障壁」があった可能性が高いのです。
もしかすると、海によって隔てられた島のような環境だったのかもしれません。
今回見つかった足跡は、そんな「隔離された世界」に迷い込んだ、数少ない恐竜たちの貴重な証拠かもしれないのです。
ちなみに、今回の研究では、風化や破壊のリスクがある現地の足跡を記録するため、ドローンやレーザースキャナーを使った3Dモデルも作成されました。
こうしてデジタルデータとして保存することで、貴重な「古生物遺産」を未来に残そうとしているのです。
スペイン南部の乾いた大地に残された、孤独な肉食恐竜の足跡。
それは、遥か昔の「見えない壁」の存在を、私たちに静かに語りかけてくれているのです。
元論文URL→ https://t.co/eeHdlMhiwH December 12, 2025
ムラトミさんへ
今日もレッスンありがとうございました🙂↕️悩めるバトラーのためのレッスン、本当に勉強になりました。教わったことを活かして今度こそ勝ちに行きます💥まずはトップロックとちゃんと向き合います。
今日も大好きでした🙂↕️♥
ラプトルより December 12, 2025
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