ルネサンス トレンド
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2025.12.18 05:00
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最近っていつ?本当に最近なのか?⌛ 生命医学論文での最近とは?
医学論文誌のThe BMJでは毎年ユーモアあふれる論文を集めたクリスマス特集が行われ、中にはイグノーベル賞を受賞することも🎄
この論文は、今年2025年のクリスマス特集の中の一つです🎅
科学論文では、「最近の研究では(recent article)」といったフレーズがよく使われます。
しかしそれは本当に最近なのでしょうか?
そこで研究者はこの疑問に対し、大真面目に分析しました。
対象となるのはなんと英語の生物医学論文1000本!📚
"recent study", "recent finding"など、20種類の「最近」を示す表現を含む箇所を特定。
そしてその論文の発行年と引用されている論文の発行年のタイムラグを調べました。
その結果、最近と表されるタイムラグは平均で5.5年(中央値4年)でした。
最も多かった最頻値は1年前でした。
一方で5件に1件くらいは10年以上前の研究を最近と言っていました。
この研究の面白い点は、こうした結果を以下のようなジョークを交えて報告しているところです。
更に1,000件中4件は、初代iPhoneが発売されるよりも前の研究を「最近」としていました。
最大記録は37年前の研究で、著者は「『最近 "recent"』と『ルネサンス "renaissance"』を書き間違えたのではないか」と疑うほどでした。
(in a moment of true historical boldness, four articles described “recent” studies that predated the launch of the first iPhone. The record holder clocked in at a 37 year lag, leaving us to wonder whether the authors confused recent with renaissance.)
また医学の分野によっても違いがあり、
救急医学・感染症・遺伝学などは中央値2年ほどと短く、腎臓内科・獣医学・歯科などは、8.5年〜14年と長い傾向にありました
さらに常に新規性を求めるようなインパクトファクターの高い雑誌では、タイムラグが短い傾向がみられました。
以上の結果から、生物医学論文での「最近」という表現は先月の査読前論文からiPhoneが誕生する前までかなり曖昧なようです。
研究者らは「最近の研究では」という主張があったときに、話半分で(Grain of chronological salt)聞くべきと述べています。
今回は生物医学論文が対象でしたが、数学のような歴史の長い分野や、宇宙のような時間スケールの壮大な分野で調査したら、また違った「最近」が見えてきそうです。
本文もウィットに富んだ素晴らしい研究論文です。
【原著論文】
Alejandro Díez-Vidal, et al.
"How recent is recent? Retrospective analysis of suspiciously timeless citations"
BMJ 2025; 391, Published 11 December 2025
https://t.co/7TL04q2v6Q December 12, 2025
おはようございます
お題ありがとうございます
『聖書の読方 来世を背景として読むべし』内村鑑三
#朝活書写 No.2260
#朝活書写_2260
2025.12.18
早起きは三文の得?徳?
276日目
#M1000ルネサンスブラウン長原研ぎ
#トラベラーズノート https://t.co/7KGIXGpvPi https://t.co/iPGkzcq0wd December 12, 2025
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