以前、AIによるアーティストのフィギュア化について言及したら大きな反響があって、
この時に一番言いたかったのは「尊厳」だったんですけど、
今は逝去したアーティストをまるで生きてるかのように再現する、
夢のような素晴らしい技術が生まれてしまった。
永遠の命と美しさ。

これからの時代は本人が存在しなくても新曲やMVも作ることができます。
人類がついにこの領域に達してしまった。

新しい物好きのhideさんなら、
AI技術は嬉々として使ってたかもしれない。
自分自身をAIアバターとかにしてたかもしれない。

存命なら。

自身が好んで進んでやるのならともかく、
意志も遺志も確認が取れないのに他人が勝手に誰かを、
まるで命があるかのように動かしてしまうの、
とても考えさせられます。
実際に存在した生前の映像を使うのとは意味が違ってきます。

私もhideさんを始め、
すでに逝去されたアーティストを描くことがありますし、
「新しいファンに伝えたい」「後世に伝えたい」という想いは同じなのかもしれません。

だけど、本人自身を「生があるかのように」動かしてしまうのは倫理の壁みたいなものに触れている気がしてなりません。
誰かが第三者として語るのとは違う気がします。

hideさんのAI化についていろんな意見を読みましたが、
反対派も賛成派もいらっしゃいます。
どちらも理解できますし、
私としてはもう少し慎重に考えたいところです。

だけど「尊厳」に対する想いが一番強いかもです。 December 12, 2025