アイヌ新法の「差別に罰則を盛り込む改正」は見送りとのこと。これ医局にあった新聞の記事も見たけど、アイヌ団体側が主張する「差別」に「先住民でない可能性を指摘する」が含まれてて、これじゃ罰則は入れられないわなと思った。

「先住民」の定義の話であれアイヌ民族の成り立ちの話であれ、「先住民かどうか」は学術の世界で問われるトピックなわけで、「差別」を掲げて学術的研究まで罰則付きで規制しうるようなやり方が認められてたまるか。

アイヌ差別の問題は「アイヌであることを理由に悪く扱うことは許されない」で済む話であって、アイヌが先住民にあたるかどうかは自由に研究できなくてはいけない。もちろん、仮に（仮に、ですよ）先住民にあたらないとしても差別してはいけない。

https://t.co/IYU5bibbxr December 12, 2025

＜速報＞アイヌ遺骨の収集、倭国人類学会が初の謝罪　研究目的で1700体以上
https://t.co/QIfiZKSPjW

倭国人類学会は15日、過去に一部の研究者が行った遺骨収集や保管、研究のあり方がアイヌ民族を傷つけてきたとして、「真摯に反省し、心よりお詫び申し上げる」とする声明を発表しました。 December 12, 2025

こういったアホYouTubeに洗脳されてヘイトスピーチに転ぶ人が多い。例えばこのアカウントが感化されているYouTubeは、現在のアイヌ民族は在来の擦文人にオホーツク人の遺伝子が流入したことがわかったという人類学の研究を曲解して、アイヌは先住民族ではないとのたまうが、実際はその研究を主導した篠田謙一さんはこのように語る。
「人類学の研究は、文献的には１３世紀までしかさかのぼることのできないアイヌの人々の起源について、彼らが北海道の縄文人につながる先住民族であることを明らかにしてきました（篠田謙一（2019）『新版　倭国人になった祖先たち』）」
周辺と関係し合って民族や文化は変化していくんだからこんなことは当たり前の話で、その点はアイヌ民族も和民族も変わらない。純血を求めるなら純血な和民族なんてどこにもいないし、先住民族という定義をそこに求めたら人類発祥のアフリカにまで遡ってしまう。
アホなYouTubeに感化されてヘイトスピーチに転んだとしても同情はしない。そもそも誰かを差別したいという黒いドグマが腹の底にあるんだろうから。 December 12, 2025

2025年12月15日
#考古学のおやつ 1/2
倭国人類学会が12/15、過去に一部の研究者が行った遺骨収集や保管、研究のあり方がアイヌ民族を傷つけてきたとして、謝罪の声明。
[毎日新聞]
https://t.co/uOpoCtl7mY December 12, 2025

【愛知県豊田市で、「そして、アイヌ」上映会と講演会「広く人権とは？先住民族から考える」を行いました！】2025年12月14日は、愛知県豊田市で、東京でアイヌ料理店「ハルコロ」を経営し、アイヌ文化伝承者でもある宇佐照代さんの人生を紹介した映画「そして、アイヌ」（96分、大宮映像製作所）＜主催：豊田市人権平和委員会（とよたスコープ）with豊田市議の西田ひさよさん＞の上映会と上村の講演会が行われ、約40名のみなさんにお集まりいただきました。
　宇佐さんは、実は西田さんの中学時代の同級生、西田さんと上村はおなじれいわ新選組の議員、そして、上村は宇佐さんのお母さんやおばあさんの時代からアイヌ民族の権利運動に関わってきました。そうした縁が結びついてのイベントでした。
　まず、アイヌ文化伝承という活動の重みを宇佐さんの目あるいは体験を見ることで、映画鑑賞を通して十分理解していただけたと思います。そして、講演では、アイヌ民族の人権運動がどう「広く人権」に結び付くのかを話ました。まず、アイヌ民族の人権を語る言葉を含めて、考え方の土台が倭国にはなかったことから、アイヌ民族の代表とスイス・ジュネーブで行われていた先住民族の会議に参加し、いままでアイヌ民族が言葉にできなかったもやもやを権利として獲得して行ったこと。こうした国際社会には、倭国社会の中で考えることもない、私たちの生まれながらの価値を自覚することが、他のマイノリティ・グループでも可能になります。理不尽と闘う、一歩を踏み出すことができるのです。
　同時に、先住民族の権利を考えることは、「この国のかたち」を考える機会につながることです。アイヌ民族や琉球民族には、いつから自らが「倭国」に編入されたかを知ることで、権利の重みが違ってきます。しかし、この国のすべての市民にとって、「この国」がどうやって今の形に作られたかを知ることは、足元の文化や伝統を再認識するチャンスにもなるとお話しました。＃れいわ新選組、＃上村英明、＃西田ひさよ、＃アイヌ民族、＃ハルコロ＜写真左：上映中の会場で、映像の中心は宇佐照代さん、次：会場の風景、最後：講演する上村＞ December 12, 2025