フリッツ・ラング 芸能人
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2025.11.25 07:00
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松山のアーケード街のはずれにある、大衆劇場と同居した映画館、シネマルナティック。そこで繰り広げられる無声映画+インプロ音楽の催しを見るために2022年以来通ってきたが今回がファイナル。
ここでしか出会えなかった、豪華なアーティスト×無声映画の傑作の競演。世界に誇れる企画だった。
どれも忘れがたいが、ドライヤーの素晴らしさ!
2022年の『裁かるるジャンヌ』(大友良英×Phew×山本精一)、今年の『ミカエル』(Phew×坂田明)。
確かに一生ものの体験だった。
そしてフリッツ・ラングの圧倒的美しさと大破壊の大洪水!
2022年の『ニーベルンゲン』(中村達也⇒大友良英×坂田明⇒山本精一×勝井祐二⇒山本精一×大友良英×勝井祐二×中村達也×坂田明)、2025年の『メトロポリス』(中村達也×中尾憲太郎⇒坂田明×大友良英×中村達也×中尾憲太郎)。どこまで行っても壮大で激しいシーンの連続に、早く終わらなければ演奏者が逝ってしまうのではないかというほどに!
毎年楽しみだったバスター・キートン。
大友良英さんは「わはははー、わはははー」と笑いながらギターを弾いていた。
常には互いのアイコンタクトでインプロをする達人たちが映画を見ながら調和しているのは本当に不思議だった。
2024年の『アンダルシアの犬』では「あぁあの場面は見たくないのに…」と怯えていたが勝井祐二さんのヴァイオリンが見事に決まって逆に清涼なものが走ったり。
アントナン・アルトーが頻出というのもここならではだった。
そして今年は怒涛の『三悪人』が本当に楽しかった。
坂田明さんの『平家物語』がジョン・フォードに、ソバヤがフリッツ・ラングに乱入するというカオスも、妙にその場面の画が引き立った。
悲しい/楽しい場面だから悲しい/楽しい曲とか、元々表現されているものを補強する劇伴音楽とは全く異なったコンセプトだった。
中村達也さんのドラムには楽しいも悲しいもない。
サイレントの中に隠れていた音楽的なものが触発されたり、或いは特に何も起こっていない場面に音楽が突っ込んでいくことで全く想像しなかった時間と空間がそこに生じたり。
本当に豊かな空間だった。
企画してくださったTさんお疲れ様でした。
松山でこの企画を実現してくださって、本当にありがとうございました。多くを学ばせていただきました。
あの美味しい無声映画スペシャルお弁当もこれでお別れ。寂しいなあ。
@silentandsounds November 11, 2025
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