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ビルドアップ
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2025.12.09 17:00
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ファジアーノ岡山(13位)
J1初年度となった今シーズンは、木山監督が掲げた「相手の陣地でサッカーをする」という狙いがハマった。
序盤戦はハイプレスから主導権を握り、縦に速いダイレクトサッカーを志向。チーム全体で相手を中央に誘導しながら、CHが狩り取る場面が多く、CHの藤田や田部井がボールを奪って敵陣に相手を閉じ込める機会が多かった。
攻撃では、良質な出し手となれる江坂から、シャドー、CF、WBの裏抜けでチャンスを作り、頭角を表した佐藤や、攻守に渡ってハードワークを欠かせない木村がフィニッシュワークに関わる。
佐藤に関しては本当にスーパーで、江坂とのレーンの棲み分けと、出し手受け手の補完性が見事。攻めあぐねても佐藤が打開してくれる試合も多く、ここで拾えた勝ち点も大きいはずだ。
また、序盤戦から勝ち点を拾えた理由として、セットプレーを武器に出来たのはあるだろう。田部井や神谷といったプレースキッカーもいるし、田上、江坂、ルカオがフィニッシャーとなるため、困ったときのセットプレーはJ1の舞台でもハマってた。
DFラインも迎撃には強いし、鈴木or工藤の左HVも対人とビルドアップ能力は良かった。押し込まれた時も全員で身体を張りながら守って、そこを越えた先にブローダーセンがいるのも心強い。
ホームの柏戦のマンツーマンでの対応は見事であり、全員で走り抜いて勝った試合だった。
それでも裏抜けや背走をさせると苦しい。アウェイの浦和戦は、松尾に無限裏抜けされてしんどそうだったし、ホームの福岡戦はロングボールでハイプレスを空転させられてた。あと、名古屋の永井はめっちゃ刺さってた。
それと対面の質で勝てないとキツいという「ミラーゲームあるある」な試合もあった。
終盤は10試合勝ち無しと苦しんだが、この辺から残留が見えたこともあり、「ボールを持ちながら戦おう」という変化も見られた。
前後分断から岡山の良さが消えてしまう試合も何度かあったが、J1残留と次のチャレンジの両輪を回した木山監督の手腕は見事。勝てない時期を過ごしながらも得たものは大きかったはず。
最終節の清水戦なんかは良い勝利だったんじゃないでしょうか! December 12, 2025
2RP
もっと深く言及します。
「ビルドアップ の場面で」ワンタッチが2回以上連続で続きながらもそれが成功してボール保持を続けれたとして、極端な表現をするとそれは「選手達だけの成功」であり、「監督の成功」ではないですね。
僕の考える「監督の成功」は、選手達が無意識のうちに隣と繋がり、難しいプレー選択を迫られることなくのびのびプレーできる状況を作ることです。 December 12, 2025
1RP
『花火のごとき誓い』が今シーズンのストーリービルドアップに与えた影響
(『花火のごとき誓い』の復刻を見逃してはいけない理由)
『花火のごとき誓い』を一言で要約すれば、ホムラが制御できないものに対する不安感から、変化を受け入れる始まりの地点だと言える。
『花火のごとき誓い』のストーリーは、ホムラが「自分自身として生きていく」過程の始まりだと考えればいい。
「自分の人生を生きてもいい」という確信に到達したわけではないが、初めてその可能性を疑わなくなり始める区間である。
個人的に
『花火のごとき誓い』のストーリーの順番:
➡ 『潮汐の章』『潮夜の陥落』の後のストーリーだと考えている。
つまり、ホムラが女主に感情を受け入れ始める段階ではあるが、依然として不安要素(変化に対する恐れ、約束に対する不信)が残っている時点だと見ている。
個人的には『瞳に迷う』『潮汐の章』『潮夜の陥落』の後、愛と信頼がある程度積み上がった時点でホムラが「変化を受け入れる過程」にある物語だと考えている。
『花火のごとき誓い』以前には自己否定と贖罪の輪の中で「存在」を否定する。
『花火のごとき誓い』以降、不完全さを認めるしかないという事実に初めて気づく。
また、女主を通して「一緒に生きていけるかもしれない」という可能性を初めて体験する。
完全な相互性ではないが、愛と信頼の中で感情の一方通行ではなく「お互いの視線が重なる瞬間」を経験する。
また、ホムラが高い場所を嫌う理由がかなり直感的に言及される。
しかし『花火のごとき誓い』以降、女主と共に不安と向き合い始め、不安という感情を「共有可能な感情」へと変換し始める。
また
(以下はややネタバレ)
ホムラは高い場所そのものより、その上で感じる「不安定さ」を恐れている。
「脚踏実地(存在が支えられている感覚)」という表現が象徴するように、自分が世界の上に確かに立っていると感じられない状態に耐えられないのだ。
→ これはレムリア滅亡以降、存在基盤を失った者の不安と直結する。
彼は海という根源を失い「人間世界」に立っているが、その世界の上でいまだに足がついていない。
ホムラが「高い場所を恐れる」という言葉は、物理的な高所恐怖から来ているのではなく、「制御不能な状態に対する不安」から来ているのだ。
ホムラにとって自由は恐れの対象であるが、その理由は「自由がもたらす解放」ではなく、自由がすべての拘束を取り払ってしまうからだ。
拘束がなくなれば、彼は自分がどこに属すべきかさえも失う。つまり、彼は自由を望んでいるが、同時に自由の中で消えてしまうのを恐れている。
このシナリオでホムラは高い場所(灯台、観覧車など)に上がり、「恐れと解放」を同時に経験する。
最初は「浮遊感」が嫌いだが、最後には女主と一緒にいるとき、それを耐えることができるようになる。
つまり、「自由を受け止められない存在」ではなく、自由を共に分かち合う方法で乗り越える存在である。
また、愛=人生の意味、他者とのつながりを通して「永遠を否定していた者」が初めて永遠を信じたいと思うようになる。
約束は依然として怖いが、完全な否定から保留の状態へと変わる。
これはホムラが神の位置から降りて不完全さを初めて体験する区間でもあり、
この時期にやや自己破壊的な姿を見せていたホムラが、ここで「立ち止まりたいという無意識的な願い」が生まれた時点でもある。 December 12, 2025
木山監督には感謝しかありません。現有戦力で最大限のパフォーマンスを発揮させる組織を形成。縦に速く、相手陣地での支配を狙うフットボールに加え、終盤戦にみられた自陣からのビルドアップでの試合運びと、新たなフェーズを見据えた戦術が観れることが楽しみでなりません。来季も我々とトモニ! https://t.co/7LgpYSnhLL December 12, 2025
『花火のごとき誓い』を起点に読むべきストーリーの流れ
まず、「愛と信頼」を基盤として、ホムラがどのように “足が地につかない浮遊感” を克服していったのか……その前段階としては、
『夜遊びの章』→『潮汐の章』→『潮夜の陥落』(ここに『花束と挽歌』もあわせて読むと良いです)をおすすめします。
また、『夏前に舞う花びら』でも“約束”というテーマが軽く触れられているので、気軽に読むのにも適しています。
『麗らかな二人旅』→『花の名のもとに』までの内容では、“約束”と“誓い”に関するビルドアップを感じ取ることができます。
『果てしなき海に沈む』では、愛と信頼がしっかりと築かれたホムラがどれほど変わったのかを見ることができます。
『春から花へ捧ぐ』では、“約束”という概念がホムラの内面でどう変わったのかを感じ取ることができ、
『朝と潮に浮かぶ孤島』ではそれが非常に明確に描かれているので、ここでは説明を省略します。
『浮揚する熱い波』→『透明な海』では、ホムラが“完全な陸地”ではないにせよ、自分が立つ場所を見出し、真の自由を感じ始めたことがわかります。
『バケットリスト』もぜひ読んでみてください。 December 12, 2025
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