【超馬ニアック馬トリビア♯1179】
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「　　〝「モンキー乗り」が欧州で広まり
　　　　　始めたのは1897年頃で
　　当時は超・革命的衝撃を欧州競馬に与え
〝競馬界において、大砲における
　 火薬と同じくらい大きな革命であった 」
　　　　　　とまで言われた〟　」
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トッド・スローン騎手が欧州へと乗り込んで
近代的騎乗スタイルである「モンキー乗り」を
広め始めたのは、1897年と言われている。
1898年10月9日、ロンシャン競馬場にスローンが
到着すると、大衆からは嘲笑、マスコミからは
批判を浴びたという。
猿のように馬に跨り、首にもたれ掛かり、
手綱を短くし、膝を曲げ、かかとを尻に
密着させた彼は、それでもなお、当時最高の
騎手であったジェームズ・ドッドに首差で
勝利した。

同年秋、イギリスでスローンは
88回騎乗し、43レースで優勝。88戦43勝、
勝率驚異の48.9%という数字を叩き出し、
この大車輪の活躍からヨーロッパの騎手たちは
彼に敬服を示し、やがてその後は、
躊躇う事もなく、このスタイルを
採用していった。彼らは鐙革を短くし、
前かがみになり、それぞれが自分の体格に
合わせてこの近代的なスタイルを
適応させていった。

モンキースタイルは
「競馬界において、大砲における火薬と同じくらい大きな革命であった 」
とまで言われるようになった。

最後まで鎧を長く持ち、背筋を伸ばして
馬の背と垂直にまたがった騎乗スタイルである、
所謂、「天神乗り」を最後まで頑なに
崩さなかった最後の騎手は、上記写真に写る
フランスの名手ウィリアム・プラット騎手。
白きフランスの大女帝セメンドリアを
その騎乗で史上初の仏三冠牝馬へと導いた
名手の中の名手であった。 December 12, 2025