パーシヴァル トレンド
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2025.12.10 11:00
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もうすぐ出る拙著に関して言っているんだと思いますが、私が「米国大出版社の倭国チェーン店に見える」などと書いている人、なにを見て言っているんでしょう。この本で私がフォーカスしているのは、そういう英米のコングロマリット系大出版社が出来なくなっていることをやっている独立系や零細の出版社です。大出版社がリスクを恐れて出さないような外国文学の翻訳や挑戦的な英文学の良書を刊行しています。加えて英語帝国の弊害についても当然ながら論じています。
『なぜ倭国文学は英米で人気があるのか』という流行りのスタイルの題名を付けられているからかもしれませんが、トレンドに乗っかった泥縄本ではないということは言っておきたいです。
いまをときめくパーシヴァル・エヴェレットなど良い例です。邦訳が出たばかりの『赤く染まる木々』をイギリスで出したのはあるインディーズ出版社でした。この作家はアメリカでもある時期から(優良な)インディーズから本を出していて、イギリスに至っては20年ぐらい本が出ていませんでした。この小出版社は彼を再発見する形で同作を出し、するといきなりブッカー賞の最終候補に。そこからのサクセスはみなさんもご存じのとおりです。しかし成功したとたんに大手が寄ってきて次作の『ジェイムズ』をさらっていったのですが。
https://t.co/ZITGj5txG3 December 12, 2025
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『赤く染まる木々』パーシヴァル・エヴェレット (早川書房)
『ジェイムズ』とは違う物凄さ!ジェイムズは寓話的ですが、こちらはミステリとしての凄惨な事件あり。赤く染まる木々ってそういうことか…根深いでは言い表せない人種問題。最初から最後まですごいとしか言えない。エヴェレットすごいなー https://t.co/eXXkCu6h3v December 12, 2025
#買った本
トマス・リゴッティ/悪夢工場/若島正 編訳/白石朗・宮脇孝雄 訳/河出書房新社
パーシヴァル・エヴェレット/赤く染まる木々/上野元美 訳/早川書房
話題の二冊ともいろいろ赤い、赤いよ…。
そして積ん読が溜まる一方…。
ピンチョン読み終わったら、積ん読の山に取りかからないとな…。1/n https://t.co/aITHiP68pi December 12, 2025
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