【買ってはいけないバナナ】9割の人は知りませんがPLUコードが「8」から始まるバナナは遺伝子組換えなので、要注意！「3」「4」は農薬＆化学肥料アリ。安心を選ぶなら「9」から始まる有機栽培（オーガニック・殺虫剤や化学肥料を使用していない）のバナナを。でも国産の果物の方が良い理由はプロフです https://t.co/qhPe5ygsIp December 12, 2025

尾崎大輔
小原晩
星野文月
『もう間もなく仲良し』
（BREWBOOKS）

もっと仲良くなるために公開交換日記（リレーエッセイ連載）をサイトで始めた3人の書き手。
お題を順繰りにまわしていく。
読むということは自分にとってごはん（米）のような重さが常につきまとうが、この3人の（基本的には他の2人に向けた）文章は麺類のようにするする読めた。それも、パスタやうどんや蕎麦ではなく、冷麦。そうめんほど軽すぎず、食べごたえはありつつ、爽快さがキープされるいい塩梅。
お題によって書き手の得手不得手がじんわり浮かび上がり、今回はこの書き手の文章が響いたな、など、読み手としてのじぶんも予測不能の気ままさを楽しめるゲーム感覚。
あと、読むほどに、書き手の「性」が曖昧になっていく過程も、するするがもたらす発見だった。恋人やパートナーのこともちゃんと書いているのだけど、書き手が女性なのか男性なのかわからなくなる連続性があり、読んでいるこちらも男性なのか女性なのかわからなくなるような、するするとした眩暈があった。面白い。
巻末には、サイゼリヤでの鼎談が収録されていて、もちろん肉声感があって、内容もまあ赤裸々なのだけど、こっちはちゃんと「性」があって、3人の両サイドを一冊で見わたすことができる構造。
山盛りの冷麦を平らげた充実感。
読むこと聴くことへの発見があるし、何よりも「3」という最小コミュニティの多様性と可能性をするする感じられるのがよい。
万人におすすめ。
秀逸なブックデザインは飯村大樹。

#もう間もなく仲良し December 12, 2025