パラダイムシフト トレンド
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2025.12.19 12:00
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「わずか数百塩基」という視野の狭さが、生命の真実を隠していたとしたら——。
従来のショートリード解析(NGS)は、いわば巨大なジグソーパズルを
極小のピースだけで組み立てるようなものでした。
特徴のないピース同士をつなぐことは困難を極め、解析の現場には
常に「読めない領域」という壁が立ちはだかっていたのです。
その壁を粉砕したのが、NanoporeやPacBioに代表される「ロングリード」技術です。
これらは従来の100倍以上、数万塩基ものDNA配列を一息に読み取ることを可能にしました。
もはや細切れの断片をつなぎ合わせる必要はありません。
あるがままの長い配列として、遺伝情報を直視できる時代が到来したのです。
この圧倒的な「長さ」は、解析の景色を一変させました。
これまでピースが小さすぎて組み立て不能だった複雑な繰り返し配列や、
ダイナミックな構造変異までもが、今や鮮明に可視化されています。
遺伝子解析における長年のブラックボックスに、ついに光が当たったのです。
アメリエフでは、この革命的なパラダイムシフトに即座に対応。
最新のロングリードデータを正確に処理する解析パイプラインを確立しました。
最先端の技術と知見で、研究者の皆様が挑む未知の領域の解明を強力にサポートいたします。
#NGS解析 #バイオインフォマティクス #ショートリード解析 #ロングリード解析 December 12, 2025
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勝つのはサイエンスか?エンジニアリングか?
衛星軌道上から唯一肉眼で見えるという巨大な人工建造物は、古代中国文明の歴代王朝が2000年以上かけて建設・増築した万里の長城だけだ。古代からの中国文明の歴代王朝は、春秋戦国時代から明に至るまで、2000年以上かけてこの巨大な防衛インフラを建設・増築してきたのだ。騎馬民族の度重なる襲来に苦しんでいた歴代の中国文明は、大規模な人員を動員し、壮大な土木工事を行った。騎馬民族のスピードを削ぎ、略奪を防ぐ目的で造られた万里の長城は、その後のいかなる文明でも真似できない規模のものになったのである。
つまり、中国は昔からエンジニアリングに長けた国家であった。広大な土地を持つランドパワーであるため、それを防御するためのエンジニアリングも必要だったし、国土の大部分が肥沃とは言い難い立地にあるため、巨大な人口を養うための食糧生産基盤も必要で、そのためのエンジニアリングも求められた。今でも中国はエンジニアリングで世界トップだが、基礎科学のノーベル級発見はまだ少ない。なぜか?
統治がうまく、すみずみまで監視し、権力に逆らうことを許さなかった中国文明ではサイエンスは不得意であった。サイエンスが育つには自由、異端、越境(国境を越えた批判、国際共同研究)が必要である。天動説→地動説、ニュートン力学→相対性理論などのように、既存の権威を否定しながらサイエンスは進化してきた。エンジニアリングは答えがわかっている勝負であり、サイエンスは失敗と寄り道の許容と権威への挑戦を不可欠とするものである。これは専制国家の体制そのものを否定する思想である。
エンジニアリングの成果は資源投入量にほぼ比例する。一方で、基礎科学は資源投入をしてもその成果は読めない。エンジニアリングは「正解への最短距離を走る」行為だとすれば、科学的発明は「暗闇で手探りをする」行為だからだ。
なぜ中国にサイエンスでも勝ち筋があるか?
しかし、専制的な国家がサイエンスで勝ち目が全くないわけではない。サイエンスに必要なのは「政治の自由」ではなく、「研究の自由」である。「政治が科学の中身に口を出さない」という不可侵条約が守られている限り、専制国家の科学は強力であり続ける。私が聞く限り、今の中国ではそのレッドラインは明確に科学と政治の双方に常にアップデートされる形で共有されている。
振り返れば、旧ソ連では相当高度な数学と物理学が発達し、アメリカより早く有人宇宙飛行に成功していた。スプートニクスショックというやつだ。現代でも、中国の量子通信・量子暗号分野がその一例である。習近平が強くコミットした国家プロジェクトで、中国の物理学コミュニティにはかなりの自由度がある。アメリカで教育を受けた研究者が帰国し主導しているほか、国家的な莫大な資源投入が行われている。
国家が一点突破で分野を特定し、サイエンスの一部に大量資源を投入し、例外的にその分野では失敗や反権威、異端を許容した場合、例外的に専制国家がサイエンスで勝ち筋を見出すことができる。専制国家では情報統制が可能なので倫理や公害などを気にしない研究もできる。また、現代の科学は「巨大化(Big Science)」しすぎており、自由な発想だけでは戦えなくなっている。
したがって、資本主義社会が効率一辺倒になり、科学をエンジニアリングと同じ指標(ROIやKPI)で管理しようとするとき、科学的イノベーションの泉は枯渇する。「失敗への寛容さ」とは、精神論ではなく、次のパラダイムシフトを促すための「不可欠なコスト」であり、専制国家がそれを理解して大量の資源を用意したとき、どうなるか?
そしてサイエンスに必要な「越境」も起こっている
一部抜粋
https://t.co/UfKuBUOn0C December 12, 2025
Pumpkin Scissors - 岩永亮太郎 / 第76話 5日目:Paradigm shift | 月マガ基地 #コミックDAYSで読む↓
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パラダイムシフト回、凄えんだ December 12, 2025
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