カツベン! 映画
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2025.12.08 16:00
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『カツベンカイダン ジキル博士とハイド氏』
2025年12月7日公演、終演いたしました。
まず今回上映された無声映画は、1912年版『ジキル博士とハイド氏』。
活動写真弁士・片岡一郎氏による活弁付きです。
なんと今回、台本なしの即興、しかも音楽一切なし。
驚きました。慣れた演目とはいえ、台本なしであれほどのものを…… 圧巻でした。
そして、山本洋介氏による怪談。
会場の構造を活かし、二階の暗がりから突如として響き渡る高らかな笑い声。階段を降りながらの語りで登場、まさに歌舞いておりました。どこかディナーショー的な趣も。
会場にピンスポットがあったら照らしたかったです。
片岡氏・山本氏によるトークでは、それぞれの深掘りや素直な思いなど、もっとじっくり聞きたい話題が多くありました。
これについては何れ、別枠、別企画でお願いしたいところです。
続く山本氏の二話目は、いわば最先端の“ジキル博士とハイド氏”的怪談。
より饒舌に、後味の悪い物語を嬉々として語っておりました。
そして最後は、片岡氏による怪談。
今回は私から「三代目・澤村田之助の怪談」をリクエストしておりました。
幕末。幼い頃より美貌と才能に恵まれ歌舞伎界を牽引しながら、公演中の怪我をきっかけに脱疽で足を失い、手を失い…… 若くして非業の死を遂げた人物。
彼の影、二面性。後年、弟子が語り書き残した澤村田之助に纏わる実話怪談。彼にまとわりついていたという黒い影、坊主。
これら残された資料をもとに、ぜひ片岡さんに演ってほしいとお願いていました。
活動写真弁士は、無声映画の台本を自ら書き上げます。
当時についての資料を探し集め、調べ、そのフィルムの世界を組み上げていく。
その手法で語られた片岡さんの澤村田之助の怪談は、片岡さんにしかできない、想像をはるかに超えるものでした。
リクエストして本当によかったです。
#カツベンカイダン December 12, 2025
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