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地政学的リスク
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2025.12.09 10:00
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[倭国企業、脱中国シフト進む]
倭国企業はいま、「脱・中国依存」「脱・過剰ESG」「脱・為替任せの輸出一本足」という三つの構造転換を同時に進めながら、「安全保障 × 技術 × 高付加価値」型の企業構造へ、本格的に移行しています。
この動きは一時的な景気循環ではなく、1990年代以降で初めて実現した、国家戦略と民間企業の方向性が明確に噛み合った局面だといえます。
半導体分野では、東京エレクトロンやSCREEN、信越化学、SUMCOといった企業が、中国向けの汎用品ビジネスから距離を取り、米国・倭国・台湾を軸とした同盟国向けの戦略投資市場へと軸足を移しました。
これらの企業は、為替や景気変動よりも、各国の安全保障政策や補助金政策に受注が連動する「準・国家産業」としての性格を強めています。
もはや単なる輸出企業ではなく、先端技術を担う戦略供給企業へと変質した姿です。
防衛・宇宙分野では、三菱重工、IHI、NEC、富士通などが象徴的です。
三菱重工は民間航空中心の体制から、防空ミサイルや宇宙安全保障といった国防直結分野へ事業の重心を移し、収益構造そのものが景気循環から切り離されました。
IHIも日英伊の次期戦闘機開発に深く組み込まれ、NECや富士通はレーダー、衛星通信、サイバー防衛といった「国家インフラ×IT×防衛」の中核企業として再定義されています。
中国市場は最初から想定されない領域です。
エネルギーと資源の分野でも、構造転換は明確です。
INPEXは、中国向けを前提とした事業構成から、米国LNG、豪州、中東へと軸足を移し、地政学リスクと国家エネルギー戦略に連動して利益を生む企業へと姿を変えました。
三菱商事や三井物産などの総合商社も、中国の成長に依存するモデルから離れ、食料・エネルギー・鉱物資源といった国家備蓄に直結する分野へ比重を移しています。
もはや商社は、中国経済の成長を追いかける存在ではなく、資源安全保障の実働部隊としての性格を強めています。
また、「脱・過剰ESG」の象徴がトヨタです。EV一本足の路線から、ハイブリッド、水素、合成燃料へと技術を分散させ、思想や流行に左右されない現実路線へと明確に転換しました。
その結果として、世界で最も収益力の高い自動車メーカーの地位を維持しています。川崎重工も、防衛、航空エンジン、水素といった国家戦略に直結する分野を柱に再評価が進んでいます。
さらに、ディスコやキーエンスに代表される企業は、もはや為替によって業績が左右される段階を超えています。
「価格は為替ではなく技術で決まる」という領域に入り、円高・円安はいまやノイズに近い存在です。
これらの企業は、輸出企業というよりも、世界共通の構造問題(半導体高度化・工場自動化・人手不足)を解決する高付加価値企業として利益を生み出しています。
こうして見ていくと、現在の倭国企業の強者に共通しているのは、中国市場に過度な夢を見ず、ESGの理念先行で経営を歪めず、為替に依存しない収益構造を持ち、そして何より、国家の安全保障・供給網戦略と事業の方向性が一致しているという点です。
倭国企業はいま初めて、「市場だけを見る企業」から、「国家と同じ方向を向いて生き残る企業」へと本格的に移行しつつあります。
これはバブルでも、偶然の好景気でもなく、倭国経済そのものの構造が静かに生まれ変わり始めていることを示す、最も重要な変化だといえます。 December 12, 2025
6RP
本日のゴールド戦略|売り優勢でも狙いはロング?
ゴールドの現状を3つの視点から整理してお伝えします。
昨日に引き続き売り優勢な流れですが、狙いやすいのはロングという一日になりそうです。
テクニカル・市場心理・地政学、3つの軸で見ていきましょう。
① ゴールド・ボラティリティ(GVZ)は20割れ
まず注目すべきは、ゴールドのボラティリティ指数(GVZ)が約2ヶ月ぶりに20を割り込んできたことです。
これは市場全体が一時的に落ち着きを見せている証拠。
背景としては、
・今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を前にした様子見ムード
・市場ではすでに90%以上が利下げシナリオを織り込み済み
こうした動きからも金の大きな仕掛けはFOMC後になる可能性が高そうです。
② テクニカル目線:売り優勢だがロングに妙味
現在のゴールドは引き続き売り優勢です。
ただ、仕掛けるならロングに妙味ありと見ています。
・売り優勢の理由
昨日から変わらず、意識される戻り高値は4220ドル
このラインを上にブレイクできなければ下目線継続です。
<狙えるロングのポイントは2つ>
1️⃣トレンドライン反発狙いのロング
→ エントリーポイントは4130ドル付近になる見通し
トレンドライン(TL)を背にした形でリスクを限定しやすいポイント。
2️⃣4220ブレイク後の押し目買い
→ 押し目の場所は相場次第なので、エントリー位置はTSMでリアルタイム共有予定です。
※リスクリワードの観点からも、こちらの2つはしっかり注目しておきたいポイントです。
③ 地政学リスクもじわじわと…
少し異色な視点になりますが、
最近、米ペンタゴン近郊のピザ屋の動きが活発化しているという報道があります。
この手の情報は陰謀論のように扱われがちですが、実際に過去の軍事作戦の前兆としてこうした動きが観測されてきたのも事実です。
特に現在は、米国のベネズエラ上陸作戦の可能性が水面下で囁かれているのでこうした地政学リスクも金相場に影響を与える可能性はあります。
チャンスは確実に来るのでその時に動けるようしっかり準備をしておきましょう👍 December 12, 2025
1RP
地政学リスクを考える上でダークホース的な位置づけにある北朝鮮についても、グローバルに投資する人にとっては知っておいて損はないので、下記書籍をお薦め。
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最新版 北朝鮮入門―金正恩時代の政治・経済・社会・国際関係
https://t.co/bTrICHmMcS December 12, 2025
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