幼い頃からの夢だったダカールラリーへの挑戦。そして、オフロードライダーとして 世界最高峰の舞台に挑む時がついにやってきました。

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#夢 #パリダカ #オフロードにロマンを December 12, 2025

セネガルで開かれたダカール・ファッション・ウィーク。今年は、伝統的なランウェイの代わりに木造のピローグと呼ばれる伝統的な船が舞台となりました。
モデルたちはダカール沖を進む船の上で衣装を披露し、波の揺らぎや光の反射が衣裳を際立たせる、印象的なショーが繰り広げられました。
実はこの「海上ランウェイ」には、セネガルの文化や歴史的背景が強く反映されています。

今回の舞台となったダカール北西沖のンゴール島周辺は、レブ（Lebou）と呼ばれる人々が古くから暮らしてきました。
レブ人は長い間海とともに生きてきた漁撈の民として知られています。彼らの伝統的な船は鮮やかな色彩で彩られた木造のピローグとよばれるもの。
朝、彼らは漁へ向かい、夕暮れには戻って魚市場は活況を呈するという、昔ながらの海辺の風景が今も見られます。
ピローグに描かれる目の意匠や幾何学模様は、航海の安全を祈る伝統的なデザインであり、レブ人の生活と精神文化を象徴しています。こうした海と密接に結びついた暮らしは、ダカールのアイデンティティの一つともなってきました。

一方、セネガルの首都ダカールは、アフリカ大陸最西端の大都市として発展してきました。フランス植民地期から行政・軍事・交易の拠点であり、現在では西アフリカの中心都市の一つです。
高層ビルが建ち並ぶ市街地と、郊外の伝統的な漁村のコントラストという独特の風景が見られます。

そのダカールで行われる「ダカール・ファッション・ウィーク」は、この独特な文化を取り込みつつ成長してきました。
ここ数年はバオバブ林を会場にするなど、自然環境や文化を舞台にするショーを行っており、サステナブル・ファッションへの意識を強く打ち出しています。
今回の「海のランウェイ」はその延長線上にあり、セネガル独自の海洋文化を反映したと言えます。

ピローグをランウェイに見立てるという発想は、単なる演出ではなく、レブ人の伝統と都市ダカールの創造力を融合させ、地域文化の価値を世界に伝える試みだったと言えそうです。
また、海をランウェイにした演出は、環境や持続可能性という現代的テーマをファッションショーに反映したものでもあります。

伝統と革新性という時間軸や、地域と世界という空間軸などをつないだ、独特の文化を誇るダカールだからこそできるランウェイだったと言えるでしょう。 December 12, 2025