【読了】集団浅慮: 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか？

フジテレビの事例をもとに紐解く「集団浅慮」のメカニズムをわかりやすく解説した本。と思いきや、集団浅慮からビジネスと人権、ダイバーシティ、フェミニズム、性暴力までわかりやすくも切り込んでくる一冊でした。

読み終わったあとはずしんと鉛のような重たい何かが残るような読了感で、とてもいい本でした！

フジテレビの第三者委員会の報告書を読み、初めて「集団浅慮（Groupthink）」という概念に出会い、文献を通じて知見を深めてきましたが、具体的事例も伴い、何が問題だったのかのがよく理解できます。

フジテレビの事例をみて、
「フジテレビの経営陣が悪い」
「組織文化が悪かった」

と責めることは簡単ですが、それでは社会は何も変わらない。
あの事例から私たちが学べきことは何なのか？を深く考察し、「人権尊重をする」という一見シンプルでいて、きっと倭国社会ではまだ伸ばしていける余地のあることにたどり着きます。

ダイバーシティや心理学に詳しくなくともすっと入ってくる内容でありながら、自分の身の回りの環境や社会に照らし合わせて思考を巡らせることができました。

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