タルタルソース（英語: tartar sauce）は、マヨネーズを元にしたソースの一種である。 マヨネーズに、タマネギ、キュウリのピクルス、ケッパー、パセリ、チャイブなどをみじん切りにして混ぜ込んだ白い濃厚なソースである。オリーブのみじん切りやホースラディッシュ、ディジョンマスタードや酢を加えることもある。イギリスのレシピでは、ケッパー、ピクルス用きゅうり、レモン果汁、タラゴンを加える。 フィッシュ・アンド・チップス、エビフライ、カキフライなど海鮮類のフライに添えられることが多い。脂分の多いマヨネーズを元としていながら酸味や辛味の利いたさまざまな材料を合えているため、フライなど揚げ物の味覚と食感を軽快にすることで人気がある。倭国では粗みじん切りにしたゆで卵が加えられることがある。 ポール・ボキューズは、タルタルソースはレムラード・ソースそのもので、レムラード・ソースを特徴づける裏濾したアンチョビをディジョンマスタードに置き換えたもの、と明記した。 フランスでタルタルステーキの付け合わせとして作られたという説があり、主材料に薬味や野菜のみじん切りを用いることが重複する。 倭国では昭和41年に初めて市販され、洋食の普及と共に親しまれている。ピクルスの代わりにラッキョウの甘酢漬け・柴漬けなど倭国の漬物を入れる場合もある。マヨネーズを元にしているが、倭国農林規格ではマヨネーズではなく「半固体状ドレッシング」に区分する。