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2025.12.15 09:00
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年末年始は『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』
『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その10
この記事にはネタバレが含まれます。
【9日目】 1月14日(火)
ジョージがいない3人のビートルズによるリハーサルが続く。
この日は冒頭からポールがピアノの前に座り、カチンコ係の青年に弾き語りを披露するシーンから始まる。まだジョンとリンゴはスタジオに姿を見せていない。
"Bonding"
まずはレノン/マッカートニーの未発表曲で小手調べ。
"Martha My Dear"
次にピアノから流れてきたのはファンにとってはとてもなじみ深いメロディー、なんと『マーサ・マイ・ディア』のイントロだ!!僕は改めてその旋律の美しさに聴き惚れてしまう。ヴォーカルなしでもいいからポールにはこの曲をライヴで演奏してほしかった・・・。
"I Bought A Piano The Other Day"
やはりポールの次に現れたのはリンゴだった。
ポール「リンゴ、調子はどうだい?」2人は上機嫌で連弾ピアノ演奏を即興で披露する。なんというか、とても心温まる場面だ。やはりポールとリンゴはかなり相性がいい。ちなみにこの曲のクレジットはレノン/マッカートニー/スターキーとなっている。
"Woman"
次に飛び出した曲はポールがかつてピーター&ゴードンに提供した曲だ。この曲に関するポールの裏話で周囲はとても和やかな雰囲気となり、リンゼイ・ホッグ監督もグリン・ジョンズも微笑んでいる。ここには人を純粋に楽しませる才能に長けたポールの性格の一端が表れている。
スタッフの一人がポールに尋ねる。「作曲はピアノ?ギター?」
ポール「近くにある物」
スタッフ「曲は頭の中に来る感じ?」
ポール「そうだ。今朝もこんな曲が頭に・・・」
"The Back Seat Of My Car"
そこでポールが歌い始めた曲はなんとアルバム『ラム』に収録された名曲『バック・シート』だ。このアルバムが発売されたのは1971年だが、1969年1月にすでに構想ができていたとは驚きである。ビートルズ後期からこの時期にかけてのポールの才能の爆発には実に驚くべきものがある。まさにその勢いは誰にも止められないといった感じだ。
"Song Of Love"
これもレノン/マッカートニーのクレジットがついた未発表曲である。
とにかくポールの即興演奏は実に実にすばらしい。彼のそばにいたら僕は何時間だって聴いていられることだろう。
その後はジョンも合流し、スタッフを交えた話し合いの場面がしばらく続く。
ここはハッキリ言ってファンでなければ退屈になってしまうようなある意味冗長なシーンとも言えるのだが、よく見ればメンバーの素顔が垣間見える貴重なシーンとも言える。
僕にとって特に印象的だったのは、ジョンが調子に乗って饒舌になると、ポールがとても嬉しそうな顔をしたことだ。ここに彼らの関係性の一面が現れているように思う。
"Madman"
これもレノン/マッカートニーの未発表曲。薄暗いスタジオの中でポールが懸命にベースを弾いている。
ここで撮影はカット。
ポール「ジョージは明日帰ってくるはずだ」
ジョン「明日には会えるわけだな?」
そして以下のテロップが流れる。
「翌日のリハーサルは中止され、ジョンたち3人は再びジョージと会った。」
1月15日(水)
以下のテロップが流れる。
「会合は前向きで建設的なものになる。4人はプロジェクトの方向修正で一致する。テレビ特番は中止となった。彼らは自前の新スタジオに移って録音することに。」
4人はトゥイッケナム映画スタジオを離れ、アップル本社の地下に仮設スタジオを作り、そこでレコーディングを継続することに決めたのだった。
そして、このスタジオ移転こそが、すべての状況を好転させるきっかけになるのである。
「スタジオを作ったのは、”マジック・アレックス”マルダス。新スタジオ移転は月曜に決定。
よってビートルズの4人は1月16日(木)、17日(金)はオフとなり、セッション再開は1月20日となることが決定された。週末を挟んで仕切り直しである。(続く)
公式書籍 ザ・ビートルズ:Get Back(倭国語版)
https://t.co/RKjBp683Af
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年末年始は『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』
『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その10
この記事にはネタバレが含まれます。
【9日目】 1月14日(火)
ジョージがいない3人のビートルズによるリハーサルが続く。
この日は冒頭からポールがピアノの前に座り、カチンコ係の青年に弾き語りを披露するシーンから始まる。まだジョンとリンゴはスタジオに姿を見せていない。
"Bonding"
まずはレノン/マッカートニーの未発表曲で小手調べ。
"Martha My Dear"
次にピアノから流れてきたのはファンにとってはとてもなじみ深いメロディー、なんと『マーサ・マイ・ディア』のイントロだ!!僕は改めてその旋律の美しさに聴き惚れてしまう。ヴォーカルなしでもいいからポールにはこの曲をライヴで演奏してほしかった・・・。
"I Bought A Piano The Other Day"
やはりポールの次に現れたのはリンゴだった。
ポール「リンゴ、調子はどうだい?」2人は上機嫌で連弾ピアノ演奏を即興で披露する。なんというか、とても心温まる場面だ。やはりポールとリンゴはかなり相性がいい。ちなみにこの曲のクレジットはレノン/マッカートニー/スターキーとなっている。
"Woman"
次に飛び出した曲はポールがかつてピーター&ゴードンに提供した曲だ。この曲に関するポールの裏話で周囲はとても和やかな雰囲気となり、リンゼイ・ホッグ監督もグリン・ジョンズも微笑んでいる。ここには人を純粋に楽しませる才能に長けたポールの性格の一端が表れている。
スタッフの一人がポールに尋ねる。「作曲はピアノ?ギター?」
ポール「近くにある物」
スタッフ「曲は頭の中に来る感じ?」
ポール「そうだ。今朝もこんな曲が頭に・・・」
"The Back Seat Of My Car"
そこでポールが歌い始めた曲はなんとアルバム『ラム』に収録された名曲『バック・シート』だ。このアルバムが発売されたのは1971年だが、1969年1月にすでに構想ができていたとは驚きである。ビートルズ後期からこの時期にかけてのポールの才能の爆発には実に驚くべきものがある。まさにその勢いは誰にも止められないといった感じだ。
"Song Of Love"
これもレノン/マッカートニーのクレジットがついた未発表曲である。
とにかくポールの即興演奏は実に実にすばらしい。彼のそばにいたら僕は何時間だって聴いていられることだろう。
その後はジョンも合流し、スタッフを交えた話し合いの場面がしばらく続く。
ここはハッキリ言ってファンでなければ退屈になってしまうようなある意味冗長なシーンとも言えるのだが、よく見ればメンバーの素顔が垣間見える貴重なシーンとも言える。
僕にとって特に印象的だったのは、ジョンが調子に乗って饒舌になると、ポールがとても嬉しそうな顔をしたことだ。ここに彼らの関係性の一面が現れているように思う。
"Madman"
これもレノン/マッカートニーの未発表曲。薄暗いスタジオの中でポールが懸命にベースを弾いている。
ここで撮影はカット。
ポール「ジョージは明日帰ってくるはずだ」
ジョン「明日には会えるわけだな?」
そして以下のテロップが流れる。
「翌日のリハーサルは中止され、ジョンたち3人は再びジョージと会った。」
1月15日(水)
以下のテロップが流れる。
「会合は前向きで建設的なものになる。4人はプロジェクトの方向修正で一致する。テレビ特番は中止となった。彼らは自前の新スタジオに移って録音することに。」
4人はトゥイッケナム映画スタジオを離れ、アップル本社の地下に仮設スタジオを作り、そこでレコーディングを継続することに決めたのだった。
そして、このスタジオ移転こそが、すべての状況を好転させるきっかけになるのである。
「スタジオを作ったのは、”マジック・アレックス”マルダス。新スタジオ移転は月曜に決定。
よってビートルズの4人は1月16日(木)、17日(金)はオフとなり、セッション再開は1月20日となることが決定された。週末を挟んでの仕切り直しである。(続く)
公式書籍 ザ・ビートルズ:Get Back(倭国語版)
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おはよう御座います。今日は、#BurtBacharach. のAlfie (変わったリズム🎵)が聴きたくて、これを『Reach Out』🎵🎹この中には、007 カジノ・ロワイアルの、バックに使われた Bond Street が入っている。このハモンドオルガンがかっこいい😎 大好きな作曲家🎵 #かっこいいハモンドオルガン https://t.co/ev4Ah6h0KR December 12, 2025
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