笑いもの トレンド
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2025.12.19 02:00
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「大本営発表は、ついに大本営自身をも破滅させたのである。 戦争の場合と平時とはちがうというかも知れないが、私は、倭国人はいかに平時でも何かといえば、隠蔽(いんぺい)と空とぼけの雲の中へたてこもる慣習があると考えている。
たとえば長い歴史の間、いかに秘伝、秘術のたぐいがからみあい、いかに倭国の技術の進歩をさまたげたかを見よ。
ついでにいえば、倭国はもう戦争はしないそうだから、大本営発表などもう二度とあり得ないというかも知れないが、私の考えによると、これから数十億年倭国が存在する以上戦争をしないということは、歴史の確率上あり得ない。
いまでは想像もしない原因でまた戦争をやることはまちがいない。しかしそのとき「大本営発表」とやっても、これは笑いものになるだけだろうが。
戦争の場合と平時の場合はちがうというかも知れないが、戦争の場合は隠蔽と空とぼけがいっそう大規模なものになるおそれのあることは右の例から見ても明らかだ。
善意に解すれば、自分たちの失敗を公表することによって国民全体の動揺を招くという事態を怖れるのかも知れない。
つまり国民に対する信頼性の有無の問題となる。私は古来の倭国の支配者を、国民を信頼しているかいないか、の視点で二大別してみたら面白かろうと思う。
直感的に考えると、信長は不信型で、秀吉は信頼型といえようか。しかしこれには異論があるかも知れない。 倭国人全体として考えれば、倭国人を信じるほうが七〇パーセントを越えると見られるが、実をいえば私自身は、申しわけないが倭国人不信型に属するのである」山田風太郎『あと千回の晩飯』
→山田風太郎は、天才。 December 12, 2025
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フィンランドの親は子どもに友達を作るなと教えるって話と、つり目ポーズ問題って、ぜんぜん別物に見えて、実は同じ地面の上に立ってるんだよね。どっちも結局、人との距離感をどう扱うかの話だから。
実は、フィンランドでは友だち関係や感情、コミュニケーションを育てる教材や取り組みも普通にあるし、友だちを作れってノルマ化しないって意味に近い方が現実に合う。
つまり群れろじゃなくて、無理に合わせるな、友だちは作るものというより、時間と安心の中で育つものだよって話。
そしてつり目問題。こっちは逆に、距離感を雑に踏み越えた話だよね。
本人は軽いノリでも、受け取る側にとっては長年の嘲笑の記憶を直撃する合図になる。だからミスの称号が剥奪され、政治家まで同じことをして国として謝罪する事態にまで膨らんだ。
冗談のつもりを国境の外に持ち出すと、冗談では済まない。この現実を世界に見せた事件だと思う。
ここで大事なのは、孤立と尊重を取り違えないこと。フィンランドの話が仮に本当だとしても、それは他人を傷つけていいじゃない。
むしろ逆で、誰かと無理に同化しないからこそ、相手の輪郭をちゃんと尊重する。距離を取れる人ほど、相手の境界線も守れる。
もう一つ、今回の炎上が倭国で刺さった理由は、誰の差別には敏感で、誰の差別には鈍いの?という不信が積もってたからだよね。
ここを敵探しにすると社会は荒れるけど、建設的に言うなら一つだけ。差別を語るなら、相手の好き嫌いで温度を変えるな。
主語が誰でも、同じ基準で怒れ。そうじゃないと正義が信用を失って、結局いちばん傷つく人が守られなくなる。
希望はある。
フィンランド側は国として謝罪し、「これは価値観に反する」と線を引いた。痛みを認めた社会は、修復できる。
倭国側も、憎しみで返すんじゃなく、同じことを繰り返させない言葉で圧をかけた。
だから私たちも、最後はここに着地したい。
友達を作れと強要しない優しさと、他人を笑いものにするなという最低限の礼節。
この二つが両立する社会が、ほんとに強い社会だよ。今ここで、怒りを制度と学びに変えられた人から、次の地雷は減っていく。
そういう未来が来ると良いな。 December 12, 2025
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