サド侯爵夫人 書籍

『サド侯爵夫人』(サドこうしゃくふじん)は、三島由紀夫の戯曲。全3幕から成る。無垢と怪物性、残酷と優しさの多面の顔を持つ夫・サド侯爵の出獄を20年間待ち続けた貞淑な妻・ルネ夫人の愛の思念を描き、悪徳の刻印を押されたサド侯爵の人物像を、6人の女の対立的な会話劇により浮かび上がらせながら、ルネ夫人の最後の不可解な決意の謎を探った作品。倭国国内のみならず海外でも上演され続け、特にフランスで人気が高い戯曲でもある。昭和40年度芸術祭賞演劇部門賞受賞作品。三島の最も成功した戯曲というだけでなく、「戦後演劇史上最高傑作の戯曲」と評価された。登場人物が女性6人だけなので、男性4人のみの『わが友ヒットラー』と対をなす作品となっている。
サド侯爵夫人」 (2024/1/21 17:09) Wikipedia倭国語版より
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