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2025.12.13 03:00
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ボタめぐ!Vol.05
「筑波実験植物園」🍃
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植物課スタッフの大谷です🙋♀️
倭国全国の植物園(ボタニカルガーデン)と連携して植物の面白い情報や豆知識を紹介する「ボタめぐ!」🌸
今回は『筑波実験植物園』を紹介します✨
国立科学博物館 筑波実験植物園は、茨城県つくば市にある自然あふれる植物園で、14ヘクタールの敷地に約3,000種の植物を見ることができます。園の名称に“実験”植物園とある通り、東京上野の国立科学博物館が生物多様性の研究を推進するために設置した機関です。植物だけではなく、きのこや花粉を運ぶ動物に関する研究も行われていて一年を通じていろいろな企画展が開催されています。
その中でも特に世界最大級の野生のラン科植物のコレクションを持つ植物園として広く知られていて、国内外の多くの研究や保全事業に利用されているんです!
ランはキク科と並び種の数が多い科(約30,000種)ですが、実はその約半数は絶滅のおそれがあると推定されています。倭国国内ではおよそ3分の2もの自生種が絶滅危惧種に指定されているんです!
なぜ絶滅が危惧される種が多いのでしょう?
ランは、生存戦略として特定の動物の好みに合わせて花の色や形が進化したため、花粉の運び手(ポリネーター)が限られています。また、種子から発芽・成長するためには特定の菌類から栄養をもらう必要があります。つまり、ランは特定のポリネーターと特定の菌類、さらにそのランが生育できる自然環境の3つが揃わないと繁殖できないんです!
今回は筑波実験植物園が収集したランのコレクションの一部を見せてもらいました。本当に多種多様な姿かたちをしていて面白いです!(通常バックヤードは非公開のため、今回は特別に入らせていただきました!)
バルボフィルム・アナンダレイ(写真1)・・・花が独特の形をしています。真ん中のベロのような部分が小刻みに揺れ、花粉を運んでくれる虫を集めるのだそう!
ジュエルオーキッドの一種、グディエラ・プシラ(写真2)…きれいな葉脈と光の反射でキラキラとした葉が特徴で宝石のように光輝くことから別名「宝石蘭」とも呼ばれます!
ヨウラクラン属の一種、オベロニア・ドレパノフィラ(写真3)・・・垂れ下がったオレンジ色の部分、よく見ると全部小さな花なんです!
今回見せていただいた中で特に珍しいのはシマクモキリソウ(写真4)です!緑色の小さな花をつけるかわいいランですが、実は近年まですでに絶滅したと考えられていたんです!しかし、2017年に行われた小笠原諸島にある南硫黄島の自然環境調査で79年ぶりに発見、採取された個体が筑波実験植物園で開花し、幻のランの再発見として大きなニュースになりました。咲いた株からタネをとり、試行錯誤を重ねてようやく次世代の開花に成功したんだそうです!
筑波実験植物園では12月7日~14日にシマクモキリソウをはじめとする世界のランが500点公開される「つくば蘭展」が開催されます!多種多様な姿かたちをしたランに驚くこと間違いなしです!
また、ランだけでなく園内にはサバンナ温室をはじめとする3つの温室と9つの植生区があり、園内を巡るだけで世界を旅した気分になれますよ!ぜひ皆さんも足を運んでみてください!
■スポット情報
国立科学博物館 筑波実験植物園
住所:〒305-0005茨城県つくば市天久保4-1-1
(入園料や開園日等の情報は筑波実験植物園公式HPをご覧ください)
HP:筑波実験植物園(つくば植物園)Tsukuba Botanical Garden
@kahaku_nmns
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#ボタめぐ! December 12, 2025
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