寝よーってして金縛りにあって苦しかったけど
YouTubeでNONSTYLEさんのネタ流してたから怖いよりおもろいが勝った……ありがとう……………… December 12, 2025

ノンスタ石田さんの漫才分析を見ていると、背筋が伸びる。極めて精緻な「UX（ユーザー体験）デザイン論」だ。
​特に膝を打ったのは、「ツッコミとは『訂正』ではなく『翻訳』であり、観客の不安を取り除く『親切心』である」という構造理解。
​ボケ（非日常な異物）が投げ込まれた瞬間、観客の脳内には「ん？」「どういうこと？」という小さなノイズ（負荷）が走る。そのノイズを、観客が言語化するより0.1秒早く、ツッコミが「こういうことやろ！」と代弁してあげる。
この「共感の答え合わせ」が快感に変わった瞬間、笑いが生まれるというメカニズム。

​​企業が放つ「尖ったビジョン」や「革新的な商品」は、言わば社会に対する壮大な「ボケ」だ。それらは往々にして、生活者にとっては理解不能な「異物」として映る。
​だからこそ、石田さん的ツッコミの視座が不可欠になる。

企業の独りよがりな熱狂を、冷徹なまでに生活者の目線（コモンセンス）で翻訳し、「あ、それは私たちのためにあるんだ」という納得感に着地させる技術。
​優れたブランドには、必ずこの「ボケ（企業の意志）」と「ツッコミ（社会への翻訳）」の美しい掛け算が存在している。

​石田さんが書くネタが、どれだけ手数を詰め込んでも品よく届くのは、その根底に「観客を置いてけぼりにしない」という、徹底した他者へのリスペクトがあるからではないか。 December 12, 2025