◆タココラ（日米）！オオコラ（中）

基本的に軍事的プレゼンスのぶつかり合いはプロレスラーのタココラ問答に似てると思う。

明言せずとも　火力の行使以外で相手とコンタクトをとるって点では、軍事力であろうがタココラ問答であろうが、変わりない。

今回の日米共同演習にもその意図が見える。

◆戦争が始まる大体のシナリオは･･･

古今東西近代戦であれば、仮想敵国の国境や、領海近辺での頻繁かつ長期間軍事訓練を行うのはある種の戦争への加速を突きつけるメッセージでもある。

中国海軍のレーダー照射に、おめぇガンつけてんじゃねぇぞって日米で絡む体裁と考えれば解りやすい。

基本的に国家間の軍事力の示威行為のメカニズムはヤンキーの喧嘩のメカニズムと本質的に一緒だ。

今回は中国が粉かけてきただけの話でな。

◆この方向のシナリオなら

訓練中の小競り合い、まぁ、それもそうだが、戦争に切り替わるシナリオはそれじゃない。
訓練ルーチンが途中まで訓練のまま進行して、途中から戦争の為の行動ルーチンに代わる事＝訓練シナリオに乗った奇襲への移行だ。

中国軍は優勢な戦力を背景に、日米は劣勢ないし拮抗を破る為にこの奇襲の手段を用いるんじゃなかろうか。
第二次大戦だってドイツは”ヴェーゼル演習”作戦に於てその文脈で戦争を始めたしな。

但し、衛星や各種の監視手段の発達による”奇襲性”の担保は未知数だから、実質的には”先制的な強襲”といった方が正しいかもしれない。

◆先手必勝ではあるが

どんな軍事行動であれ、先制攻撃を許した場合の不利を覆すのは難しい。

敵の第一撃を食えば反撃する間もなく勝敗を決する確率が出てくるし、何よりも、その第一撃が艦隊だけな訳もない、CSIS曰く中国が倭国に向けられているとされる東風ミサイル各型500発以上が同時に列島に着弾する事になる。

それが今の実体的なシナリオだ。

回避が出来なくなった時、我が国が防衛力増強をさぼってきた事実が重くのしかかる事になるだろうが、台湾海峡は倭国の大動脈だ。

引く訳にはいかない。 December 12, 2025

FBIとCSIとCIAのいるちゃーむ界隈、最高 December 12, 2025