まさに、人類の進歩は、タイパ、コスパを向上させることで、ますます忙しくなる、っていう流れが500万年以上前から続いている、直立二足歩行を始めたときから。

直立二足歩行は、効率がよいから、短時間で遠くまで移動できる。
すると、直立二足歩行以前は、1日2時間で4キロ移動だったが、直立二足歩行で、1日4時間16キロ移動したりする。
結局、移動距離は4倍になったが、移動に費やす時間は2倍になる。

新幹線ができる前は東京↔︎大阪間の移動は1日かかったから、年に2回往復しかしなかったが、新幹線ができて、東京↔︎大阪間が3時間になると、週に1往復とかする。
移動時間は96時間(4日間)から、300時間(12.5日間)に増える。

今までこなしてきた事務仕事をAIに投げると、一つの事務作業の時間が1時間から10分に減るが、事務作業の量は10倍に増えて、事務作業の時間は、4時間から、6時間超に増える。

まさに、タイパ、コスパを追求すると、それだけ、ものごとをする時間とコストは小さくなるが、その分以上にやることが増えるから、ますます忙しくなる。

だいたい、伝統社会に生きる人たちは、みんな暇そうで、のんびりやっている。
都市生活者はみな忙しい。
伝統社会の人々の仕事の効率はかなり悪いし、平均寿命も短く、人生は短い。でも暇だ。
都市生活者は、高効率に仕事をこなして、たくさんいろいろなことが出来るし、平均寿命も長くて、人生も長い。でも、常に忙しい。 December 12, 2025