紙くず トレンド
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2025.12.13 14:00
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「エンジンのない中古車を最高級セダンの価格で買ったのか」…HYBE‐イタカ買収ミステリー
https://t.co/RKbrluD9px
「エンジンのない中古車を最高級セダンの価格で買った。」
これ以上に正確な比喩があるだろうか。
2021年4月、HYBE(ハイブ)が米国の“エンタメ業界の大物”スクーター・ブラウンが率いる「イタカ・ホールディングス(Ithaca Holdings)」を1兆2,000億ウォンで買収した際、韓国のメディアは「K-POPのグローバル制覇」だとして歓声を上げた。
買収を主導したパンシヒョクHYBE議長は
「HYBEとイタカの結合は誰も想像できなかった新しい挑戦だ」
「国境と文化の境界を壊し、音楽産業の新たなパラダイムを開く」
と宣言した。
これを受けてHYBEの株価は急騰し、企業価値はあっという間に10兆ウォンを突破した。
しかし3年が経過した2025年、華やかな祝砲の裏に隠されていた冷たい真実が水面上に浮かび上がってきている。
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消えた2,000億ウォン…なぜHYBEは核心資産が抜けたイタカを買収したのか
YouTubeを基盤とする探査報道メディア「ニュタムサ(New Tamsa)」は8日、
「【単独報道】パンシヒョク、優良資産を売却した米イタカを1.2兆で買収した件も不審。悪名高いスクーターに騙されたのか、それとも秘密契約があったのか」
という内容を報じた。
番組でカン・ジング記者は
「HYBEは、すでに核心資産が売却され、事実上“空の殻”に近いイタカ・ホールディングスを、天文学的なプレミアムを上乗せして買収したという疑惑を免れない」
「これは単なる経営判断の失敗を超え、株主の利益を深刻に損なった『背任』の領域にまで及びかねない」
と主張した。
カン記者の取材を総合すると、買収に関する核心疑惑の中心は「テイラー・スウィフト」だ。
イタカ傘下のビッグ・マシン・レーベルにおける最も確実なキャッシュカウは、間違いなくテイラー・スウィフトのマスター権(音源著作権)だった。
イタカのスクーター・ブラウン代表は2019年、この権利を確保し、テイラーと“泥沼の争い”を繰り広げた。
テイラーが彼を「巧妙なならず者」と非難し、世界的な波紋を呼んだあの事件である。
問題はタイミングだ。
HYBEがイタカを買収するわずか5か月前の2020年11月、スクーター・ブラウンは「金の卵を産むガチョウ」であるスウィフトのマスター権を、私募ファンドのシャムロック・キャピタルに売却してしまった。
売却額は約3億ドル(約3,000億〜4,000億ウォン)に達した。
ニュタムサが分析したイタカの財務諸表によると、2020年のイタカはスウィフトのマスター権売却により、約2,000億ウォンの当期純利益を計上している。
常識的に考えれば、この莫大な現金は会社に残っているはずだった。
しかしカン記者は
「同年、イタカの資本総額はむしろ前年より減少している」
「稼いだ金額以上の資金が配当などで流出したという意味だ」
と説明した。
「数字だけ見れば、スクーター・ブラウンはHYBEに会社を売る直前、最も高価な資産を売却し、その現金までも持ち出したと考えられる」
というのがカン記者の指摘だ。
結果的にHYBEは、中身の抜けたイタカを1兆2,000億ウォンで購入したことになる。
このうちイタカの純資産価値を差し引いた「営業権(Goodwill)」、すなわち経営プレミアムとして支払われた金額だけでも約9,000億ウォンに達するというのがニュタムサの主張だ。
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ニュタムサ「HYBEが稼いだ金を米国子会社がブラックホールのように吸い込んでいる」
さらに衝撃的なのは、HYBE経営陣の対応だ。
カン記者がHYBEのCFO(最高財務責任者)であるイ某氏に
「買収直前に発生した2,000億ウォンの純利益はどこへ行ったのか」
と尋ねると、
「数字がよく記憶にない」
「確認してみる」
という回答を繰り返した。
カン記者は
「1兆ウォン規模のディールを主導した財務トップが、買収対象企業の核心資産売却や資金の流れを知らないというのは『無能』か、知っていて黙認した『職務怠慢』に該当する」
と批判した。
殻だけ残った会社の成績表は惨憺たるものだった。
買収初年度からイタカは赤字に転落し、
2022年に約700億ウォン、
2023年には1,400億ウォンを超える当期純損失を記録した。
HYBEが稼いだ金を米国子会社がブラックホールのように吸い込んだ格好だ。
会計原則上、買収した企業が利益を生まない場合、帳簿に計上された営業権の価値は減額(減損)されなければならない。
9,000億ウォンで購入した権利が紙くずになったなら、それを帳簿に反映するのが正常だ。
しかしニュタムサ取材陣は
「HYBEの帳簿は微動だにしていない。8,000億ウォン台の営業権がそのまま残っている」
と伝えた。
これに対しHYBE側は
「米国は韓国と会計基準が異なる」
と説明し、イタカの将来営業利益率を30%台と見込んでいると主張した。 December 12, 2025
2RP
▫️ニュタムサ「HYBEが稼いだ金を、米国子会社がブラックホールのように吸い込んでいる」
さらに衝撃的なのは、HYBE経営陣の姿勢だ。ニュタムサのカン・ジング記者が、HYBEのCFO(最高財務責任者)であるイ某氏に対し、「買収直前に発生した2,000億ウォンの純利益はどこへ行ったのか」と問いただすと、同CFOは「数字はよく覚えていない」「確認してみる」といった言葉を繰り返すだけだった。
カン記者は「1兆ウォン規模のディールを主導した財務トップが、買収対象企業の中核資産売却や現金の流れを把握していないというのは、『無能』であるか、あるいは知りながら黙認した『職務怠慢』に当たる」と厳しく批判した。
中身が抜け落ちた会社の成績表は悲惨だった。買収初年度からイタカ・ホールディングスは赤字の泥沼に陥り、2022年には約700億ウォン、2023年には1,400億ウォンを超える当期純損失を記録した。HYBEが稼いだ金を、米国子会社がブラックホールのように吸い込んでいった格好だ。
会計原則上、買収した企業が利益を生まない場合、帳簿に計上された「のれん(営業権)」の価値を切り下げなければならない(減損処理)。9,000億ウォンを支払って取得した権利が紙くず同然になったのであれば、それを帳簿に反映するのが通常だ。しかしニュタムサの取材陣は、「HYBEの帳簿は微動だにしていない。8,000億ウォン台ののれんがそのまま残っている」と伝えた。
これに対しHYBE側は、「米国は韓国とは会計基準が異なる」と釈明し、イタカの将来の営業利益率をなんと30%台と見込んでいると説明した。しかしカン記者は、「毎年1,000億ウォンずつ赤字を出している会社が、突然、製造業の大当たりレベルとも言える30%の利益を出すというのは、粉飾決算疑惑を自ら招きかねない危険な楽観論だ」と皮肉った。
また、HYBEの広報担当副社長であるパク某氏は、カン記者の発言に対し「米国では、アーティストへの精算前の収益を売上として計上する慣行がある点を考慮していない発言だ」と反論した。だがカン記者は一歩も引かず、「韓国の開示システム(DART)では、韓国会計基準(K-IFRS)を適用すべきだという基本原則すら無視した発言だ」と再反論した。
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▫️「毒の入った聖杯」――スクーター・ブラウンというリスクと、パン・シヒョクの沈黙
では、なぜHYBEはこのような無理なディールに踏み切ったのか。「グローバル・ネットワークの確保」という大義名分の裏には、「スクーター・ブラウン」という人物に対する過剰なベットがあった、というのがニュ탐사側の分析だ。カン・ジング記者は「スクーター・ブラウンは、すでに米国業界では“リスクの塊”として認識されていたことが問題だ」と指摘する。
テイラー・スウィフトとの戦争でイメージが失墜したのはもちろん、HYBEによる買収後には、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデといった中核アーティストまでもが、スクーター・ブラウンとの決別の道を歩んだ。
最近、米国の芸能専門誌は、ジャスティン・ビーバーがスクーター・ブラウンと1年以上にわたり、会話すらしていない事実を相次いで報じている。米メディアの報道が事実だとすれば、HYBEは「米国市場のキーマン」を買ったと信じていたかもしれないが、実際にはアーティストから敬遠される「毒の入った聖杯」を、1兆ウォンで飲み干したに等しい。
これらすべての疑惑の行き着く先は、結局のところHYBEのパン・シヒョク議長に向かう。イタカ買収に投じられた1兆2,000億ウォンは、個人投資家の血と汗と涙、そしてBTSをはじめとするHYBE所属アーティストたちの献身が、そのまま溶け込んだ資金だ。
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カン記者は「今こそ、パン・シヒョク議長が答える番だ」として、次の三つの質問を投げかけた。
「第一に、テイラー・スウィフトの著作権がすでに手放されていたことを知りながら、9,000億ウォンものプレミアムを承認したのか。第二に、イタカの資本蚕食とスクーター・ブラウンによる配当の宴を黙認した見返りとして、水面下で合意された別の取り決めは存在しなかったのか。第三に、毎年1,000億ウォンの赤字を出しているイタカの価値を、なぜいまだに減額していないのか」
HYBE側は、ニュタムサの質問に対し具体的な説明を示す代わりに、「法的対応」に言及した。報道業界には、こんな言い回しがある。「質問を投げかけた記者の口を封じようとする行為は、隠したい真実が存在することを示す、最も強力な傍証である」というものだ。
2021年4月、HYBEがイタカ買収を発表した当時、2人の社外取締役が突如として辞任した。ニュタムサ取材陣は、「沈みゆく船から先に飛び降りたのではないか」という意味深な問いを投げかけている。いまや残された者たち、そしてパン議長が、「謎の1兆ウォン」の行方を説明すべき時が来ている。
株主たちは、エンジンのない車を走らせるつもりはない。 December 12, 2025
▫️ニュタムサ「HYBEが稼いだ金を、米国子会社がブラックホールのように吸い込んでいる」
さらに衝撃的なのは、HYBE経営陣の姿勢だ。ニュタムサのカン・ジング記者が、HYBEのCFO(最高財務責任者)であるイ某氏に対し、「買収直前に発生した2,000億ウォンの純利益はどこへ行ったのか」と問いただすと、同CFOは「数字はよく覚えていない」「確認してみる」といった言葉を繰り返すだけだった。
カン記者は「1兆ウォン規模のディールを主導した財務トップが、買収対象企業の中核資産売却や現金の流れを把握していないというのは、『無能』であるか、あるいは知りながら黙認した『職務怠慢』に当たる」と厳しく批判した。
中身が抜け落ちた会社の成績表は悲惨だった。買収初年度からイタカ・ホールディングスは赤字の泥沼に陥り、2022年には約700億ウォン、2023年には1,400億ウォンを超える当期純損失を記録した。HYBEが稼いだ金を、米国子会社がブラックホールのように吸い込んでいった格好だ。
会計原則上、買収した企業が利益を生まない場合、帳簿に計上された「のれん(営業権)」の価値を切り下げなければならない(減損処理)。9,000億ウォンを支払って取得した権利が紙くず同然になったのであれば、それを帳簿に反映するのが通常だ。しかしニュタムサの取材陣は、「HYBEの帳簿は微動だにしていない。8,000億ウォン台ののれんがそのまま残っている」と伝えた。
これに対しHYBE側は、「米国は韓国とは会計基準が異なる」と釈明し、イタカの将来の営業利益率をなんと30%台と見込んでいると説明した。しかしカン記者は、「毎年1,000億ウォンずつ赤字を出している会社が、突然、製造業の大当たりレベルとも言える30%の利益を出すというのは、粉飾決算疑惑を自ら招きかねない危険な楽観論だ」と皮肉った。
また、HYBEの広報担当副社長であるパク某氏は、カン記者の発言に対し「米国では、アーティストへの精算前の収益を売上として計上する慣行がある点を考慮していない発言だ」と反論した。だがカン記者は一歩も引かず、「韓国の開示システム(DART)では、韓国会計基準(K-IFRS)を適用すべきだという基本原則すら無視した発言だ」と再反論した。
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▫️「毒の入った聖杯」――スクーター・ブラウンというリスクと、パン・シヒョクの沈黙
では、なぜHYBEはこのような無理なディールに踏み切ったのか。「グローバル・ネットワークの確保」という大義名分の裏には、「スクーター・ブラウン」という人物に対する過剰なベットがあった、というのがニュ탐사側の分析だ。カン・ジング記者は「スクーター・ブラウンは、すでに米国業界では“リスクの塊”として認識されていたことが問題だ」と指摘する。
テイラー・スウィフトとの戦争でイメージが失墜したのはもちろん、HYBEによる買収後には、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデといった中核アーティストまでもが、スクーター・ブラウンとの決別の道を歩んだ。
最近、米国の芸能専門誌は、ジャスティン・ビーバーがスクーター・ブラウンと1年以上にわたり、会話すらしていない事実を相次いで報じている。米メディアの報道が事実だとすれば、HYBEは「米国市場のキーマン」を買ったと信じていたかもしれないが、実際にはアーティストから敬遠される「毒の入った聖杯」を、1兆ウォンで飲み干したに等しい。
これらすべての疑惑の行き着く先は、結局のところHYBEのパン・シヒョク議長に向かう。イタカ買収に投じられた1兆2,000億ウォンは、個人投資家の血と汗と涙、そしてBTSをはじめとするHYBE所属アーティストたちの献身が、そのまま溶け込んだ資金だ。
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カン記者は「今こそ、パン・シヒョク議長が答える番だ」として、次の三つの質問を投げかけた。
「第一に、テイラー・スウィフトの著作権がすでに手放されていたことを知りながら、9,000億ウォンものプレミアムを承認したのか。第二に、イタカの資本蚕食とスクーター・ブラウンによる配当の宴を黙認した見返りとして、水面下で合意された別の取り決めは存在しなかったのか。第三に、毎年1,000億ウォンの赤字を出しているイタカの価値を、なぜいまだに減額していないのか」
HYBE側は、ニュタムサの質問に対し具体的な説明を示す代わりに、「法的対応」に言及した。報道業界には、こんな言い回しがある。「質問を投げかけた記者の口を封じようとする行為は、隠したい真実が存在することを示す、最も強力な傍証である」というものだ。
2021年4月、HYBEがイタカ買収を発表した当時、2人の社外取締役が突如として辞任した。ニュタムサ取材陣は、「沈みゆく船から先に飛び降りたのではないか」という意味深な問いを投げかけている。いまや残された者たち、そしてパン議長が、「謎の1兆ウォン」の行方を説明すべき時が来ている。株主たちは、エンジンのない車を走らせるつもりはない。(2/2) December 12, 2025
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