紙くずで遊ぶ猫の動きが何度見ても笑ってしまう

https://t.co/f7cffL9I9R December 12, 2025

おはようございます、火曜日ですね❄️🎄

こんな朝は、少しだけきらきらした一枚を。
暖かいリビングで、エシカがつま先立ちになって、
クリスマスツリーの一番上に星をそっと飾ろうとしています。

昨日までの疲れも不安も、
ひとつひとつオーナメントみたいに枝にかけて、
今日は少しだけ明るい方を向いて歩いていきましょう。
今週も、自分のペースでゆっくりで大丈夫です☕️✨

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『義理の妹との思い出』
シーン：三人で初めて飾ったクリスマスツリー🎄❄️

あの日は、今でも映画みたいに思い出せる十二月の一日だった。
空気はきゅっと冷たくて、外は真っ白な雪。
なのに太陽はやけに明るくて、窓の外が全部光って見えた。✨

朝のキッチンから始まる一日🌅

いつもより少し早く目が覚めて、
僕はキッチンでお湯を沸かしていた。
足元のタイルはつめたくて、
「冬だな…」と半分眠い頭で思いながら、
ケトルの音をぼんやり聞いていた。

窓の外を見ると、
昨夜の雪がきれいに積もっていて、
太陽の光が反射して、
まるで誰かが砂糖を全部こぼしたみたいに
キラキラしていた。❄️✨

しばらくして、エシカがキッチンに入ってきた。
大きめのセーターを着て、髪はゆるく結んだだけ。

「また真っ白…」と小さくつぶやいて、
そのまま窓のそばまで歩いていく。

額をガラスにくっつけて、
しばらく外をじっと見つめていた。

「今日？」

エシカは窓の外を見たまま、ぽつりと聞いた。

僕はわざととぼけてみせる。

「今日って、何が？
　洗濯？ 掃除？ それとも、うちの冷蔵庫を
　ついに買い替える日？」

エシカは、じろっとこちらを見る。

「クリスマスツリーだよ。
　今週末にしようって言ってたじゃん。」

そこへ、まだ半分寝ぼけたカロリナが
髪をかきあげながらキッチンに来た。

「今、『クリスマスツリー』って聞こえたけど…気のせい？」
といいながら、椅子にドカッと座る。

「気のせいじゃないよ。」とエシカ。
「今日、飾ろうよ。三人で。」

三人でテーブルに座って、
湯気の立つマグカップを前にしながら、
少しだけ静かな時間が流れた。☕

外は一面の雪、
中はまだ眠そうな顔と、
なんとなく高鳴っている胸。

「じゃあ、決まりだね。」と僕。

「今日は――
　『僕たち三人の家で、初めてクリスマスツリーを飾る日』。」

エシカは、こくんとうなずく。

「うん。
　ちゃんと“うちのツリー”って言えるやつにしよう。」

カロリナが笑いながら言う。

「よし。じゃあ急いで朝ごはん食べて、
　ツリーを買いに行くぞ。
　出遅れたら、
　“これは枝ですか？”みたいなのしか残らないからね。」🌲

ツリーを探しに行く小さな遠征隊🚶‍♀️🚶‍♀️🚶‍♂️

出かける準備は、ちょっとした遠征レベルだった。
セーター、コート、マフラー、手袋。
それぞれバラバラなのに、なぜか「三人セット」に見える。

エシカはマフラーをぐるぐる巻きにしながら、
「ちょっとした南極探検隊…」とぶつぶつ言っていた。

「どんなツリーがいい？」と僕が聞く。

「生のやつ。」と即答するエシカ。

「ちゃんと木の匂いがするやつ。
　プラスチックの、
　“何年も使えるけど心はあまり動かないやつ”はやだ。」

「大きさは？」

「私の身長より、ちょっとだけ大きいの。」

「それじゃあ、ほとんど全部だね。」とカロリナが笑う。

市場に着くと、
そこには冬の賑やかさがぎゅっと詰まっていた。

もみの木やもみの葉の匂い。
どこかから聞こえてくるクリスマスソング。
焼きソーセージと煙の匂い。
「うちのが一番まっすぐだよ！」と
声を張り上げるおじさんたち。

僕たちは、
その間を歩きながら一つひとつの木を眺めた。

まっすぐすぎて教科書みたいなツリー。
ちょっと曲がっているけど味があるツリー。
枝ぶりがやたらと主張しているツリー。

「どうしよう…全部かわいい…」とエシカ。

そんな中で、カロリナが一つの木の前で立ち止まった。

「ねえ、これ。」

その木は、完璧ではなかった。
少しだけ斜めで、枝もばらばら。
でも、どこか不思議とバランスが良くて、
見ているとじわじわ好きになってくるタイプだった。

「真っすぐすぎないし、
　かといってひねくれすぎてもない。
　なんか…私たちっぽくない？」

エシカはぐるっと木の周りを回って、
指先でそっと枝を触る。

深く息を吸い込んで、
もみの木の香りに目を細める。

「うん。
　選ばれたのは、あなたです。」

売り場のおじさんがニヤッと笑う。

「いい目してるね。
　この木、ちゃんと大事にしてくれそうだ。」

こうして、僕たちのツリーが決まった。

問題は――どうやって家まで運ぶか、だった。

車はない。
あるのは、二本の腕が三セットと、
雪だらけの道路と、
そして謎のテンションだけ。

「じゃあ、私は下の方を持つ。」とカロリナ。

「私は前を持って、人に当たったら先に謝る係ね。」とエシカ。

「僕は…」

ツリーを持ち上げながら、
自分の役割の情けなさにちょっと笑う。

「僕は、とりあえずついていく。
　そして“これは全部計画通りです”って顔をする。」

そうして、
三人と一本のツリーの行列が始まった。

枝はときどき標識や電柱に当たるし、
通りすがりの人に「おっとっと」と避けられるし、
足元では雪がキュッキュッと鳴る。

それなのに、
どうしようもなく楽しかった。

誰かがちょっと滑りそうになるたびに、
誰かが支えて、誰かが笑う。

「これぞ、共同作業だね。」とカロリナ。

「これで別れ話なんかしたら、
　“じゃあツリーはどっちが持って帰る？”って
　揉めるやつだ。」と僕。

「大丈夫、別れないから。」とエシカ。
「この木は、うち専属。」🌲

小さなリビングにやってきた“森”🌿

どうにかこうにか階段を上りきって、
部屋の中にツリーを立てたとき、
三人とも「ふぅー…」と同時に息を吐いた。

僕たちのリビングは大きくなかった。
歪んだ壁と、古い床板と、
一度座ると立ち上がる気力を奪う
年季の入ったソファ。

そんな部屋の真ん中に、
本物のもみの木がどん、と立った。

急に、部屋の空気が変わった気がした。

「おお…一気に“ちゃんとした家”の雰囲気。」とカロリナ。

「うちに森が来たみたい。」とエシカ。

まずは場所作り。
テーブルを少しずらして、
椅子を移動して、
隅っこにたまった謎のものたちを
とりあえず別の場所へ。

押し入れから、
少し前に集めておいた装飾の箱を引っ張り出す。

僕の実家からもらった古いオーナメント。
どこかのスーパーで安売りしていたボール。
OLXで手に入れた、
「一部点かないかもしれないけど安いですよ」と
説明書きのあったライト。💡

「思ったより少ない…？」とエシカ。

「大丈夫。」と僕。

「不足分は、手作りと勢いでなんとかする。」

テーブルの上に色紙やリボン、糸を広げる。
カロリナは星やハートを切り始め、
エシカは真剣な顔で紙の輪っかを作り、
どんどん長いチェーンにしていく。

「これ、思ったより楽しい…」

エシカの集中モードが発動して、
いつの間にか部屋は
紙くずと笑い声だらけになった。

飾り付け、そして涙とハグとイルミネーション🎄💫

準備が整ったところで、
いよいよ「飾り付けタイム」。

「ルールは？」とエシカ。

「ない。」とカロリナ。

「落ちないこと以外、全部OK。」

古いガラスのボールをそっと枝に掛けて、
手作りの星を間に差し込んで、
紙のチェーンを斜めにぐるっと回していく。

「金色と赤を隣にすると、
　ちょっと派手すぎるかな？」

「いや、そのぐらいの“うるささ”がちょうどいい。」

ライトのコードをツリーに巻き付けながら、
「ここ電源から遠くない？」とか
「ここ、絶対誰かひっかかるやつだよね」とか、
そんな会話をしつつも手は止まらない。

しばらくしてふと気づくと、
エシカが一つのオーナメントを持ったまま、
動かなくなっていた。

ツリーのすぐそばで立ち尽くして、
じっと全体を見ている。

「どうした？」と僕が聞くと、
エシカは小さく首を振った。

でも、目元はもう赤くなっていた。

「なんでもない…って言いたいけど、
　なんでもなくない…」

彼女は少し後ろに下がって、
ツリーと僕たち二人を
交互に見つめた。

「なんかさ…」

声が震える。

「ここにいるのが、すごく不思議で。

　こうやって、
　三人でツリー飾ってるのが…
　夢みたいで。」

言葉が途中で切れて、
次の瞬間、
エシカはぐしゃぐしゃに泣き出した。😭

カロリナは、一瞬も迷わなかった。

すっと近づいて、
ぎゅっと抱きしめる。

「よく来たね。

　もうどこにも行かなくていいよ。

　ここは、あなたの家だから。」

「エシカをどこかに“出す”なんて、
　誰が許すって言うの。

　ここからは、もう離さないから。」

僕は、その二人の姿を見ていて、
胸がぎゅっと締め付けられるのを感じた。

少ししてから、
僕もそっと近づいて、
二人まとめて抱き寄せた。

「よし。」

「泣きながら飾り付けしてたら、
　オーナメントが湿気で落ちちゃうから、
　いったんライトつけて、
　“記念すべき第一回・点灯式”をやろう。」

エシカは涙をぬぐいながら笑う。

「そんな大げさな。」

「大げさでちょうどいいんだよ。」

僕はコンセントにプラグを差し込み、
少しだけ呼吸をためてからスイッチを押した。

最初、ライトはちょっと不機嫌そうにチカチカして、
一部はなかなか点かなかった。

でも、コードを軽くコンっと叩くと、
全部の灯りが一斉にふわっとついた。✨

ツリー全体が、
やわらかいオレンジ色の光に包まれる。

もみの木の香り。
少し寒い部屋の空気。
窓の外の雪の明るさ。

全部が混ざって、
変な話だけど、
胸の奥が少し痛いくらいあたたかくなった。

「これが…」とエシカ。

「“うちのツリー”か。」

カロリナが隣で微笑む。

「うん。“うちの”。
　施設のでも、
　誰かの家の“ついで”でもなくて。」

ツリーの灯りの下で過ごす夜🌙

そのあと、簡単な夕食を作りながらも、
僕たちは何度も何度も
リビングのツリーを見に行った。

「まだ倒れてない？」

「ライト、どこも消えてない？」

「この星、ちょっと曲がってるけど、
　まあ、私たちも曲がってるし、いいか。」

部屋の電気を消して、
ツリーの灯りと小さなスタンドだけにしたとき、
空間は一気に別世界みたいになった。

エシカはソファに座り、
カロリナにもたれかかる。

僕は床に座って、
背中をベッドに預けて、
マグカップを両手で包んでいた。

しばらく誰も話さず、
ただライトの点滅を眺めていた。

やがて、エシカがぽつりと口を開く。

「小さい頃のツリーってね、
　いつも“誰かのもの”だったんだ。

　施設のツリー、
　“この部屋のツリー”、
　“この家のツリー”。

　私はただ、
　『そこにいる子ども』って感じで。」

「今は？」と僕が聞く。

エシカは少しだけ考えてから、
笑いながら言った。

「今は――

　ちょっと曲がってて、
　飾りもバラバラで、
　コードも危なっかしくて、

　でも、ちゃんとあったかい。

　そういうツリーの、
　“持ち主の一人”って感じ。」

カロリナが肩で笑う。

「要するに、
　私たち三人そのまんまってことだね。」

三人で、くすくす笑った。

外では、
誰かの車が雪を踏んで通り過ぎる音がして、
また静かになる。

ツリーの灯りが、
壁や天井に小さな光の模様を作っていた。

その光景を見ながら、
僕は心の中で思った。

――ああ、これだ。

　“うちの家族のクリスマス”って、
　きっとこういうことなんだ。

完璧じゃない。
豪華でもない。

でも、
そこにいる三人が
心から「ここが自分の場所だ」と思えている。

それだけで、
世界の見え方がこんなにも変わる。

あの日から、
どんなクリスマスツリーを見ても、
僕の頭の中には必ず、

あの小さなリビングと、
少し斜めなツリーと、
泣きながら笑っているエシカとカロリナの姿が
一緒に浮かぶようになった。

それは、
「三人で暮らし始めた」ことを、
世界に向かって
そっと宣言した夜でもあった。

そして今でも、
ツリーの灯りを見るたびに、
あのときのことを思い出す。

――あの日、
　僕たちは本当に“家族”になったんだな。🎄💫

#義理の妹との思い出 #エーテリスの物語 #AIart December 12, 2025