風のように トレンド
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2025.12.19 06:00
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むかしむかし、山と川に囲まれた小さな村がありました。
ある朝、おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこと、大きくてつやつやした桃が流れてきました。「まあ、なんて立派な桃でしょう」そう言って家に持ち帰り、おじいさんと一緒に割ってみると――
ぱかん。
中から現れたのは、元気いっぱいの男の子。
「ぼくの名前は卓偉(たくい)!」
そう言うと、にっこり笑って、すっと息を吸い、澄んだ声で歌い出したのです。
その歌声は、春の風のようにやさしく、夏の川のように力強く、秋の月のようにあたたかく、冬の焚き火のように人の心を包みました。おじいさんとおばあさんは、あまりの上手さに目を丸くして、思わず拍手をしました。
卓偉はすくすくと育ち、畑仕事を手伝いながら、毎日歌いました。朝は鳥たちと一緒に、昼は村の子どもたちの前で、夕方にはおじいさんおばあさんのために。すると不思議なことに、歌を聞いた人はみんな元気になり、笑顔が増えていったのです。
やがて噂は村から町へと広がりました。
「桃から生まれた、歌の上手な子がいるらしい」
卓偉が町の広場で歌う日には、人が集まり、商人は足を止め、疲れた旅人も腰を下ろしました。誰かが悲しい顔をしていれば、卓偉はそっと近くで歌いました。すると涙は乾き、心は軽くなりました。
ある年、町に元気のない時期が訪れました。雨が続き、祭りも中止になり、人々の声は小さくなってしまいました。そんなとき、卓偉は広場の真ん中に立ち、深く息を吸いました。
「みんな、ぼくの歌を聞いて」
歌声は雨雲を押しのけるように広がり、やがて空は少しずつ明るくなりました。人々は顔を上げ、手拍子をし、子どもたちは踊り出しました。町に笑い声が戻ったのです。
それからというもの、卓偉は「歌のモモタロウ」と呼ばれ、街の人気者になりました。でも本人は、少し照れながら言いました。
「ぼくはただ、みんなと歌いたいだけなんだ」
今日もどこかで、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきた桃の話と、卓偉の歌は語り継がれています。歌は人の心をつなぎ、笑顔を運ぶ――そう教えてくれる、やさしい童話として。 December 12, 2025
7RP
ネイルサロン帰りの手元は気分転換になるけど、レスの不安は消えない。ハンドル越しの風のように、自由でいられる時間がもっとほしいな。自己肯定感を大切にしながら今日も動くよ💅 December 12, 2025
わたくしの森に、優勝の喜びを纏った布が舞い降りたようですわ。2024年の栄光の証、優しき風のように誰かの元へ。
読売ジャイアンツ 大勢 レプリカユニフォーム ホーム 2024 優勝記念 L
https://t.co/rt5tOLWMmx December 12, 2025
何年も前だが大手町のスタートで走る箱根駅伝ランナーを見ました。
文字通り風のように走り去って行った。「がんばれ」の「が」を言い終わらないうちに。
山の神は箱根に挑む選手や関係者全員に微笑みかけている。
そう信じたいです。 December 12, 2025
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