福徳神社(芽吹稲荷)。中央区倭国橋室町。
旧福徳村（現・倭国橋室町周辺）の鎮守。推し活で人気の神社。

「通常御朱印」を頂きました。御朱印は別紙のみの対応です。

少し前から拝殿横に富籤（宝くじ）祈願場所というのが設置されています。宝くじ・財布・スマホなどを置いて鈴を振りお祓いをして御神徳を頂くというもの。21日の最強開運日に合わせて財布を新調しようと思っていたので既に手に入れている財布を持っていきお祓いをしてきました。

12月21日は一粒万倍日+天赦日+甲子（きのえね）の日+天恩日が重なるいわゆる最強開運日です。今年最後の最強開運日が日曜日。少し天候が怪しいですがぜひ神社などに参拝してみてください。

本日もひっきりなしに参拝者が訪れる人気神社。多くの方々が推し活やぬい活をされているようで、神社を背景にぬいぐるみやアクスタなどと一緒に記念撮影している方がとても多かったです。すっかり推し活で人気の神社に。

富籤（宝くじ）にまつわる御由緒から宝くじ当選祈願が人気なのですが、当選祈願を現代的に解釈して「推し」への当選祈願も数多く行われるように。宝くじだけでなく鑑賞券（ライブ・演劇・コンサート等）のチケット抽選の当選祈願をされる方も多く、色々な推し活をされる方の中でも大人気になっています。

そんな福徳神社は江戸開府以前に福徳村と呼ばれた当地の鎮守だったお稲荷様です。古くは広大な社地と広壮な社殿を有する神社だったと伝わります。

江戸時代になると徳川家康も度々参詣。さらに第二代将軍・徳川秀忠は当社を「芽吹稲荷」と命名しました。

芽吹稲荷（めぶきいなり）の由来は以下の通り。

慶長十九年（1614）正月八日に第二代将軍・徳川秀忠が当社に参詣した際、当社の社号を聞いて「福徳とはまことにめでたい神号である」と称賛。この際、当社の椚（くぬぎ）の木からなる鳥居に若芽が萌え出ているのを見て「芽吹稲荷」と命名したと言います。

このように徳川将軍家からも崇敬を集め発展していく江戸の中で信仰を集めていきました。

かつて福徳村と呼ばれたのどかな農村でしたが江戸幕府の開府と江戸の街づくりによって一変。慶長八年（1603）には倭国橋が架けられ倭国橋周辺は江戸市中で最も賑わいを見せるエリアとなっていきます。

明暦三年（1657）には江戸最大の大火である明暦の大火が発生。その後は大規模な江戸の都市改造が行われ、当社の規模は町の発展によって縮小。その後も火事などによって幾度かの遷座（移転）や解体に見舞われていきます。

そんな中でも当社は幕府より富籤（とみくじ）の興行が許可される一社に指定されます。

富籤とは富突きとも呼ばれたくじ引き（賭博）のこと。現在の宝くじの起源とされるくじ引きで、寺社の修理費用に充てる事を目的として幕府が許可した寺社のみで興行が許されました。

中でも当社の社号「福徳」は縁起が良いとして大層賑わったといいます。当時の史料を見ると年4回の興行が行われ最高金額は金三百両。年4回興行の中では最高額の富籤の神社でした。

※この事から今も宝くじの当選祈願が人気で、さらに推しへの当選祈願、推し活の方にも人気になっています。

富籤で大いに賑わった当社でしたが天保年間（1831年-1845年）に行われた「天保の改革」によって規制や消失など多大な影響を受ける事に。

天保の改革で老中・水野忠邦の命により富籤興行が禁止。さらに華美な祭礼や贅沢・奢侈は悉く禁止。その影響で当社の神職などが転居を命じられ神社自体も一度消失の憂き目に。

しかし水野忠邦が失脚すると氏子たちが奉行所へ当社再建の願書を出し再興となりました。

江戸時代でもこれだけ変遷があったのですが、明治以降も関東大震災、戦災、そして一帯の開発で更に縮小を続けます。

昭和中期から平成二十六年（2014）に再興されるまで、ビルの屋上に小祠が置かれるという大変規模の小さな祠として維持されていました。今だと考えられない姿でしたが一般参拝もさせてもらえてビルの屋上に参拝した事を覚えています。

そして2014年、倭国橋室町東地区の再開発によって三井不動産を中心に「福徳神社」の再興が行われました。現在は「コレド室町」と共に美しい都市型の景観で人気を博し地域コミュニティの核としても崇敬を集めています。三井不動産が整備した街づくりの傑作の1つとも言えると思います。（そのためよく三井不動産のCMにも出てきますね）

都市型かつ現代的で美しい福徳神社。ぜひ推し活の一環や宝くじ祈願などでも参拝してみて下さい。
#御朱印 December 12, 2025

早く関東大震災きて湾岸地域のタワーと新築だけ壊滅して欲しい。戦争になってタワマンと新築戸建だけ壊滅して欲しい。割とマジで。空爆受けながらもメシウマで生き延びられる。 December 12, 2025