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輪王寺
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2025.11.26 00:00
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栃木県内に、強飯式という「山盛りの飯を食え、75杯食え、一粒残らず食え」と異形の神仏の使いに脅されるお祭りが数カ所ある。日光輪王寺の強飯式が著名であるが、毎年11月25日に同市内の生岡神社でも行われるので拝観した。こちらの強飯式は飯を強いる山伏と強力(ごうりき、荷物運搬や護衛者)を子供が行う為、子供強飯式と呼ばれる。
独特な異形ながら子供らしい可笑しみのある衣装に身を包み、強力が氏子や来賓者に対して山盛り飯を強いる。両手に持っているのは大根。
「こりゃ、中宮祠の木辛皮、寂光の青山椒、お花畑の唐辛子、生岡神社の生大根、諸所の名産よせての御馳走、一杯二杯にあらず、七十五杯つかつかおっとりあげてのめそう」
日光で取れる名産品で作った御膳だから全部食えよ!と脅す。
神饌、お供えの有難さを説き、五穀豊穣の感謝と予祝を行う。そして山伏と強力はマレビトであり、来訪神行事としても読み解ける。 November 11, 2025
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閑静なお寺の門の撮影。
できれば余計な人は入れたくない。
だからこそ早い時間に来た。
何枚かシャッターを切っていると、後ろから砂利を踏む音が聞こえる。
ちょっと前にも他のカメラマンがいなくなるのを待ってたのに、とちょっとうんざりしていると足音は私の後ろで止まった。
写真を撮るのを待ってくれているのか、と振り向くと老夫婦がいた。
私は撮影をやめ、手で先に行くように促す。
老夫婦はにこやかに会釈をし、門の前で一礼をし、寄り添いながら歩いていく。
私はさっきまでの自分を恥じた。
それぞれの場所に人がいて、それぞれの暮らしがあることを忘れていた。
写真はそんな積み重ねを撮る事だ。
私の写真に余計な人は入れたくない。
が、2人は既に余計な存在ではなかった。
末永く仲良く暮らして欲しいとも思った。
カメラを向ける。
少なくともこのSNSの中で2人の後ろ姿は永遠に残るよな、と思った。
#輪王寺 November 11, 2025
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