独素材大手Heraeus　2026年貴金属価格見通し
・金　3,750～5,000ドル
・銀　43～62ドル
・プラチナ　1,300～1,800ドル
・パラジウム　950～1,000ドル

金は中銀買いと実質金利低下の二点ですね。銀は投資需要が強いが、産業需要に調整リスク。 December 12, 2025

💡🌐貴金属だけが“異次元上昇”──2024〜2025年で広がる価格乖離の深層

Econovisの最新データが示すのは、2024〜2025年にかけて貴金属だけが異常な上昇を続け、他の金属・鉱物との価格乖離が過去最大まで拡大しているという事実である。

1990年代から2000年代にかけては、貴金属指数と金属・鉱物指数はほぼ同じ方向へ動く“同期型”の市場構造だった。しかし2010年代以降、貴金属は一貫してアウトパフォームし、2023年以降はその差が急激に広がっている。

2025年11月時点では、貴金属指数／金属・鉱物指数の比率は2023年12月比で＋73%という史上最高値に達した。

チャートを見る限り、2003〜08年のコモディティスーパーサイクル、2008年の金融危機、2020年のパンデミックといった主要イベントをすべて上回る“独走相場”である。
インフレ再燃懸念、地政学リスク、各国の外貨準備の再構築、通貨不安といった複合要因が、貴金属だけを突出させている可能性が高い。

もはや金属市場は一枚岩ではなく、貴金属が“独立した金融資産化”へシフトした構造変化が鮮明になりつつある。 December 12, 2025