覚満淵

覚満淵(かくまんぶち)は、群馬県前橋市富士見町赤城山にある湿原。赤城山の山頂付近、大沼の南東600メートルの位置にあり、小沼にも近い。標高は1,360メートル、周囲長は800メートルほどである。「小さな尾瀬」、「小尾瀬」とも言われる。 古くは湖であったが、覚満川を通じて水が大沼へ流出し、湿原となったもの。「かつては大沼の一部であった」(引用)、「大昔は大沼とひとつの湖であった」(引用)といった説明がなされることもある。地名は平安時代の「覚満」という名の人物に由来する。比叡山延暦寺の高僧であった彼が、当地で法会を行ったとされる。 当地では高山植物やコケ植物が群生している。春はミズバショウ(3月)、5月の新緑、初夏はレンゲツツジ(6月)、秋の紅葉(10月)が見所である。モウセンゴケやニッコウキスゲも見られる。泥炭層の薄い場所は、ススキやズミなどの低木林となっている。 湿原を一周する木道が敷設されており、付近の県立赤城公園ビジターセンターから徒歩30分間ほどで周遊できる。覚満淵を見下ろす鳥居峠の高台からは、遠く大沼まで見渡せる。
覚満淵」 (2023/12/2 20:02) Wikipedia倭国語版より
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