正解は④です。
誤答の①②③はそれぞれ2割前後で分散しています。
理解があいまいなまま、感覚で選んだ受験生が多かったことがうかがえます。

西南戦争の戦費を調達するため、政府が不換紙幣（政府紙幣）を乱発した結果、
深刻なインフレが進み、財政難が深まりました。
この流れを押さえていれば、迷うことはありません。

ただし、この問題は空欄の前後の文からでも判断可能です。
設問には「［ア］紙幣を乱発した」とあります。

兌換紙幣は準備金による制限があるため、乱発できません。
したがって、乱発されたのは不換紙幣です。

また、紙幣を乱発すれば、基本的に物価は上昇します。
つまりインフレーションであり、
紙幣を乱発してデフレーションになることはありません。

暗記というよりは、
ごく簡単な理屈を理解しているかどうかが問われた問題と考える方がよいでしょう。
この問題から、経済分野を苦手とする受験生が多いことがよくわかります。

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