笑点 テレビ
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2025.11.27 16:00
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【鬼丸師匠との話】
4年ほど前コロナの緩和がようやく始まりかけた頃。
テレビ埼玉で共演したのをきっかけに鬼丸師匠とは今も仲良くさせていただいている。
正直、師匠と出会うまで
落語といえば“笑点”か“タイガー&ドラゴン”くらいの知識しかなかった。
父が職人で79.5の「ゴゴモンズ」が流れていたから鬼丸さんの声はなんとなく知っていたけれど落語という世界そのものには触れたことがなかった。
でも共演後
池袋演芸場で鬼丸師匠が寄席のトリを務める日は
できる限り見に行かせていただいている。
高座に上がるあの姿には“静かな勝負の気配”がある。
飲みにも何度も連れて行っていただきその中で落語というものの奥深さ落語家という生き物の大変さをたくさん教わった。
ある時の飲みの席で
「ブラックジョークってのはさみんなが本当は思ってるのに言わない所をあえて笑いにするから面白いんだ。
でも一歩行き過ぎれば笑えないし一歩引きすぎれば面白くない。
この“絶妙なライン”を見極めるのが芸なんだよ。」
その話を聞いた時
格闘技の“間合い”と同じだと思った。
近づきすぎれば危ないし離れすぎれば届かない。
攻める勇気と引く冷静さ
その両方が必要な世界。
落語は、ただ話すだけじゃない。
たった一人で舞台に立ち何人もの人を演じ分けて客席全体の空気を一手でつかむ。
それはもう芸の形をした“闘い”だ。
三遊亭鬼丸という人間の芸の難しさと深さを知るほど
この人の強さは
“話術”だけじゃなく
“覚悟”から来ているんだと感じる。
鬼丸師匠と出会ったことで俺は落語を知ったんじゃなく“生き様としての芸”を知った。
そして今でも
あの背中は俺にとってひとつの目標だ。 November 11, 2025
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