370年前の今日、宇喜多秀家が亡くなりました。宇喜多直家の嫡男。父の死後、織田豊臣の麾下に属し、前田利家の娘で秀吉の養女である豪姫を正室として迎え、娘婿として豊臣一門の扱いを受けるようになります。紀州、四国、九州攻め、小田原征伐、文禄慶長の役など主要な戦に参戦。豊臣姓も賜り、特に文禄の役では総大将に任命され、また帰国後は五大老の一人に就任し、名実共に一門としての地位を確立。
関ヶ原の戦いでは石田三成らに推されて西軍の将帥となり主力として参戦。「金吾を叩き切る」と小早川秀秋の裏切りに憤慨する熱血漢。また、三成らの打診よりも前に豊国社で出陣式を行っていることから、西軍決起の発起人であった説もあるくらい生粋の西軍派です。
関ヶ原での敗戦後、島津義弘を頼って薩摩に逃亡。徳川に身柄引き渡しがなされますが、島津忠恒の助命嘆願のおかげで処刑は免れ、八丈島配流が決定。
島での生活は不自由ではあるものの、妻の豪姫の実家である前田家の仕送り援助もあって、その生活は50年にも及び、関ヶ原に参戦した大名としては最も長く生きた方となりました。
明治時代になると、子孫の一部は前田家の縁もあって、旧加賀藩下屋敷跡、現在の板橋区に入植しています。板橋の東光寺に宇喜多秀家供養塔が残されています。 December 12, 2025