睡眠薬 トレンド
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2025.12.12 17:00
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川端康成の独特の眼差しや言葉を記録したエッセイは多いが、私が「ほんとにそこにいるみたい」と思ったのは吉行淳之介による噛み合わない会話の思い出だ。
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年の暮、ある少人数の会があって、川端さんがゲスト格で招かれていた。倭国座敷にみんな坐っていたが、ふらりと私の傍に近よると、畳の上に坐りこんで、
「ヨシユキさん、浅草の三社祭に行ったことがありますか」
「いいえ」
「来年、一緒に行きましょう」
そういう間柄ではないことだし、意味がよくわからないので黙っていると、
「わたしは、浅草のことには精しいんです」
川端さんに、浅草を舞台にした一連の小説があるのは、当然知っている。
「それは、そうでしょう」
と言って、首を傾げていると、川端さんは立上がってまたふらりと離れていった。
睡眠薬が入っていることを、感じさせた。
その三社祭が近づいたころ、突然の自殺である。
(吉行淳之介「熊」(『贋食物誌』収録、新潮文庫)
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この、「睡眠薬が入っていることを、感じさせた」が強烈で、川端康成を好きでも嫌いでもない、敬いはあるがその敬いは「内面に深入りしたい」を意味しない独特のスタンスを際立たせている。
てか、川端康成は言葉通り、吉行淳之介と三社祭に行きたかったんじゃないかな。
(吉行淳之介は女性のことを扱うと急にとんちんかんというか妙な感じになるが、男性作家について書くとつかず離れず嫌わず見下さず見上げずの筆致がとてもいいので令和のいま、別の形で再評価されてもいいと思う) December 12, 2025
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創業社長の奥さんの自殺率も高い。
ソースは私の身の周り。
24時間、常に闘う創業社長。
責任はとてつもなく重い。
その重責の最終帰属先は全て経営者。
それゆえに心を病む経営者も多い。
精神科医の友人も言っていた。
経営者の患者が意外にも多い。
睡眠薬を飲み騙し騙し眠りにつき、朝起きて向精神薬を噛み砕き会社に行く。
そんな経営者を唯一、無償に近い条件で支える人物、それが奥さん。
外では気丈に振る舞う経営者も、家庭内では相当に弱っている。周りに当たり散らかす。多大なストレスの捌け口になるのは常に家族。
なんだかんだ言えど経営者になる人間はベースが強い。いくら精神を病んでも、常人の精神力ではない。
しかし奥さんは、そんな経営者の主人に恋をしただけの、ただの女性。
離婚で済めば良い方。
思い詰めて自ら命を断つ経営者の奥さんは少なくない。 December 12, 2025
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