特殊部隊 トレンド
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2025.12.02 04:00
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陸海空のエリート訓練課程を修了した唯一の男
デイビッド・ゴギンズ上等兵曹
デイビッド・ゴギンズは、空軍、海軍、陸軍の三軍にまたがる複数のエリート訓練課程を修了した、アメリカ軍史上唯一の人物である。その約20年にわたる軍歴は、彼自身の弱さとの闘いと、不屈の挑戦の連続だった。
1994年、19歳でアメリカ空軍に入隊。当初はパラレスキュー(PJ)隊員を目指していたが、訓練中に「鎌状赤血球症の特性を持っている」と診断されたことと、訓練の厳しさ(特に水泳)から逃れたいという「精神的な弱さ」により、自ら断念した。その後、特殊部隊を含む地上戦闘部隊に同行し、航空支援を要請・誘導する専門部隊である、戦術航空統制班(TACP)の訓練を修了し、TACP隊員として勤務した。
1999年、24歳で空軍を契約満了で名誉除隊した。PJ訓練を断念した後悔と、任務に対する情熱の欠如が重なり、この決断に至った。除隊後は害虫駆除の仕事に就き、精神的な落ち込みと過食により体重が約135kgまで増加した。
テレビ番組でネイビーシールズの訓練の様子を見たことが転機となり、空軍時代の後悔を精算するため、シールズへの挑戦を決意。訓練参加資格を得るため、約3ヶ月で約50kgの減量を達成し、アメリカ海軍に再入隊した。
ネイビーシールズの選抜訓練である基礎水中爆破訓練(BUD/S)に挑戦したが、1度目は疲労骨折と肺炎で、2度目は膝蓋骨の骨折で脱落。しかし、3度目の挑戦でついに完遂し、2001年8月に26歳でBUD/S Class 235(シールズ訓練課程の第235期生)を卒業、シールズ隊員となった。
アメリカ同時多発テロ事件発生直後の2001年9月、カリフォルニア州コロナドを拠点とするSEAL Team 5(ネイビーシールズを構成する主要チームの一つ)に配属され、イラクやアフガニスタンでの戦闘任務に複数回従事した。
2004年、29歳の時には、現役SEALs隊員として勤務しながら陸軍レンジャー訓練に参加。全訓練生の中で「Enlisted Honor Man(最優秀下士官)」として卒業するという偉業を達成した。
最終的に、デイビッド・ゴギンズは海軍上等兵曹(Chief Petty Officer / E-7)の階級で、約20年の軍歴を全うし、2015年頃に現役を引退した。
彼のキャリアは、空軍TACP訓練、海軍SEALs訓練、陸軍レンジャー訓練という、三軍のエリート訓練課程を修了した唯一無二の記録として、現在も語り継がれている。 December 12, 2025
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