【ネタバレ注意】『SCOOP!(スクープ)』結末とラストシーンまでのあらすじを解説!チャラ源の裏設定と過去も紹介 2016.10.01 15:01 UP

福山雅治さん主演映画『SCOOP!(スクープ)』が10月1日、公開された。
当記事ではその結末までのストーリーをいち早く紹介。衝撃的なラストまでのあらすじを詳しく紹介したい。
なお以降は完全なネタバレを含むので、未鑑賞の方はご注意を!

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▼『SCOOP!』予告


ざっくり紹介!結末までのストーリーをネタバレ

パパラッチカメラマン・都城静が、新人女性記者の行川野火とタッグを組む

ふたりは凸凹名コンビっぷりを発揮し、政治家や芸能人のスクープをものにする

雑誌「SCOOP!」の部数はうなぎ昇り

静と野火は芸能スキャンダルだけでなく、事件ネタも担当することに

過去に起きた強姦殺人事件の犯人の「今の写真」を撮るべく、現場検証で写真を撮る

撮影は見事成功。「SCOOP!」は部数を35万部にまで伸ばす

編集部が浮かれるなか、静の友人である情報屋・チャラ源がクスリにおぼれて発砲事件を起こす

チャラ源に呼び出された静。野火とともに現場へ急行

チャラ源は街中で銃を乱射。静はチャラ源を説得しようと試みる。野火はその様子を撮影

流れ弾が静の頭部に命中。静は命を落とす

「SCOOP!」編集部は、野火が撮影した静が撃たれる瞬間を掲載すると決定

野火が銃乱射事件の記事を書くことに。その後、野火は記者として一人前になり、新たなカメラマンと組んで仕事を続けていく――


以上が映画『SCOOP!』のおおまかなあらすじ。福山雅治さんがスクリーンで亡くなるという稀に見る展開に、驚いた人も多いのではないだろうか。
それでは以下に詳しいストーリー進行を解説する。

芸能人のスキャンダルを追う中年パパラッチ・都城静

物語の主人公は、過去に伝説的スクープの数々を生んだカメラマン・都城静(みやこのじょう・しずか=福山雅治)。
だがそんな過去の業績も今や昔話。現在の静は、夜の東京で芸能人やスポーツ選手のスキャンダル写真を求める中年パパラッチに落ちぶれていた。

ここに『SCOOP!』のもうひとりの主人公、行川野火(なめかわ・のび=二階堂ふみ)が登場する。
もともとファッション誌で記者をするべく出版業界に足を踏み入れた野火は、人事異動によって総合娯楽誌「SCOOP!」編集へと配属される。

野火は上司の横川定子(吉田羊)の指示により、静が張り込むスクープ現場へと急行させられる。それは、とあるスポーツ選手が夜のバーで女性とイチャコラしている場面だった。

その頃静は、カバンの内側にカメラを仕込み、スポーツ選手が入っていったバーへと潜入。カウンターに陣取ってシャッターを構える。
同時に野火がバーへと到着。右も左もわからず、静の撮影を妨害してしまう。


静&野火のコンビが完成

野火のあまりの使えないっぷりに腹を立てた静は、「SCOOP!」編集部へ直談判。定子にクレームをつける。
しかし定子は静に対し「野火を育ててくれ」と依頼。「その代わりにスクープネタひとつにつき30万払う」と条件をつける。

静の古い友人であり、クスリ中毒の情報屋・チャラ源(リリー・フランキー)が登場。チャラ源の根回しにより、静と野火はトップアイドル同士のデート現場に潜入する。
ここで野火が活躍。スマホのカメラでターゲットの熱愛キス現場を撮影し、その写真は「SCOOP!」へと掲載されるのだった。

野火が撮った写真の載った「SCOOP!」はテレビでも話題に。友人からもLINEで「雑誌買ったよ!」とメッセージが届き、野火は表には出さないもののやりがいを感じていた。


静&野火は名コンビとなり特ダネを連発!

静と野火の活躍はその後も続く。次の標的は、次期首相の大物イケメン議員と人気女子アナの熱愛スクープ。
高級ホテルへとシケこんだ議員と女子アナを撮るため、静たちは花火を用意(ドン・キホーテで買ったと思われる)。ホテルの目の前のビルで花火を打ち上げ、議員たちがカーテンを開けた隙にシャッターを切る。しかしここで議員とそのSPにパパラッチ行為がバレてしまう。そしてSPの車と静の愛車・ゲレンデヴァーゲンのハリウッド映画さながらのカーチェイス。野火は助手席からSPの車へと花火を打ち込み、追跡をまくことに成功する。

初めは他人のプライベートをスッパ抜くことに嫌気を感じ「サイテーですねこの仕事」と言っていた野火。だが議員のSPとのカーチェイスを終える頃には大興奮し、見事に撮れた写真を見て「サイコーですねこの仕事!」と喜びをあらわにする。

この際、静は車内で野火に無理矢理キス。「つり橋効果だ!」といって迫るが、野火に殴られ返り討ちにあうのだった。
※つり橋効果……男女でつり橋を渡るとき、つり橋が揺れることで心臓がドキドキすることを脳が「これは恋では」と勘違いしてしまうこと。

政治的圧力により議員&女子アナのスキャンダルは副編集長の馬場(滝藤賢一)もみ消されてしまったものの、静と野火は以降もトップアイドルの泥酔奇行、落語家や横綱のスキャンダルを連続スクープ。
雑誌「SCOOP!」の部数もこれに伴ってグングンの数字を伸ばしていくのだった。


「SCOOP!」は芸能ネタだけでなく事件も扱うことに

総合娯楽誌「SCOOP!」は売り上げ絶好調。副編集長の横川定子は、芸能だけでなく事件ネタも扱うようになる。
静に「事件ネタの写真も請け負ってほしい」と頼む定子。定子は静の過去の栄光を知る数少ない人物であり、またトップカメラマンに復帰してほしいと願っていた。

一度は「自分は芸能人のケツを追っかけるゴキブリ」と定子の依頼を断った静。だが野火の「やりたい」という姿勢に動かされ、「記者に言われたらカメラマンは撮るしかない」と決意。
過去に起きたとある事件の現場検証で撮影を行うことになる。


ラガーマン馬場の活躍もあり殺人犯の写真撮影に成功

今回のターゲットは、過去に強姦殺人事件で4人の命を奪った犯人・松永。
松永は事件の現場検証を行うため、殺人事件を起こした廃車置場へと訪れる。

静と野火の目的は、松永の現在の写真を撮ることだった。
だが警察は松永を完全ガードするであることが予測される。集まったマスコミには規制線が貼られ、ターゲットに一切近づけない状況だった。

静と野火はどうにかして松永の顔を押さえるため、廃車の影にスタンバイ。野火は静から一台のカメラを託され、撮影方法を教わる。
そしていざ松永が登場。警察は松永を四方から取り囲むように目隠し板を用意。カメラマンは松永の膝下しか見えない状況が続く。

ここで「SCOOP!」取材班の切り札が姿を見せる。それは過去にラグビーを副編集長・馬場だった。
ヘッドギアを着け、ラグビーパンツを履いた馬場。馬場はニュージーランド代表・オールブラックスのハカを踊ったあと、警察たちに向け猛ダッシュ。
取り囲もうとする警察を押しのけ、はたき落とし、時にフェイントをかけ、かく乱作戦を実行する。

これにより警察は混乱。松永を守る目隠し板もわずかにズレるが、決定的な写真は撮れない。
「やっぱ年には勝てねえか」とつぶやく静。野火にカメラを任せると、自らも警察の前に飛び出して陽動作戦に出る。

馬場が警察をかき乱した効果か、静の大暴れによって最後の包囲網を打開。松永の顔がさらけ出され、野火は夢中でシャッターを切った。

結果、松永の写真をカメラに収めることに成功。「SCOOP!」の特集号は35万部という大記録を達成するのだった。


歓喜する編集部、しかしチャラ源の暴走で……

静と野火の活躍により、かつてない売り上げを打ち立てた「SCOOP!」。その日は打ち上げのためカラオケスナックを貸し切り、歓喜に沸いていた。

大塚愛さんの「さくらんぼ」を歌い、酔っ払った編集部員たちと祝杯をあげる野火。かたや静は彼らとは距離を置いたカウンター席でおとなしくグラスを傾けていた(このあと静のスタジオ兼自宅で福山雅治さんと二階堂ふみさんのベッドシーン有り)

自宅で身体を重ねた静と野火。野火は仕事用ではないフィルム型カメラを取り出し、野火の寝顔を撮る。
ふいに静は世界的なカメラマン、ロバート・キャパの写真の載った本を取り出し、自分がカメラマンになったきっかけがキャパの写真であることを語り出した。

▼ロバート・キャパの写真


「気づいたらカメラマンになっていた」と話す静。それを聞いた野火は「じゃあ何になりたかったの?」と返す。
静は明確な答えを出せずにいた。

ここで静のスマートフォンに着信。相手は情報屋のチャラ源だった。
チャラ源の言葉を聞き、表情が固まる静。
なんとチャラ源は、かつての妻と子供に会うため妻の家に押しかけ、ピストルで妻とその交際相手を撃ち殺していた。

暴走するチャラ源 そして静はピストルで撃たれ絶命

ふたりを撃ち殺したチャラ源。銃声を聞いて駆けつけた警官も殺し、自分の娘を人質にとる。
一方静は、愛車を運転し野火とともにチャラ源のもとへ急行した。

現場へ到着した静が見たのは、血を流して倒れる警官と、ピストルを持つチャラ源、そしてその娘。
なんとかチャラ源を説得しようとする静だったが、クスリの影響でチャラ源は聞く耳を持たない。「俺を撮影してくれ」とピストルを片手に街中を歩く。

野火は静から「おとなしくしていろ」と釘をさされていたものの、車内に残された静のカメラをもち、チャラ源たちを追う。
徐々に機動隊たちも集まり、チャラ源を包囲。錯乱するチャラ源。街中に緊張が走る。

チャラ源がカメラを構えた野火の存在に気づく。怒りをあらわにするチャラ源はピストルを野火に向ける。
だが静がチャラ源の腕を取り、銃口の向きを野火から逸らす。そして、発砲。
チャラ源の放った弾丸は静の額を捉え、静はその場に崩れ落ちた。同時にピストルは弾切れ。チャラ源は機動隊によって取り押さえられた。

野火が撮影した写真は見事に決定的瞬間を押さえていた。それは静が銃弾に倒れる場面だった。

「SCOOP!」編集部は野火の写真を載せるかどうかで激論が交わされた。副編集長の定子は「載せるべき」と主張するが、もうひとりの副編集長である馬場は「都城静という人間の尊厳を考えたら載せられない」と反論。結局定子が次期編集長に任命され、静の最後の瞬間は雑誌に載ることとなった。

スクープ記事を書いたのは野火本人。一度は執筆を断った野火だったが、静がプライベート用のカメラで撮った最後の写真が野火の寝顔だったことを受け定子が野火に執筆を指示した。

野火は現像された自分の寝顔写真をデスクに貼り、涙目で記事を作成。そこには「取材▶行川野火 撮影▶都城静」と記されていた。

その後、野火は別のカメラマンとコンビを結成。野火は静の愛車だったゲレンデヴァーゲンに乗り、静のカメラをお守りとして持ちながら仕事を続けていた。


チャラ源と静の知られざる過去

映画のなかでは語られなかったが、チャラ源は過去にボクサーとして活躍していた。
劇中にはチャラ源がチンピラたちを拳ひとつでボコボコになぎ倒すシーンがあるが、チャラ源が元ボクサーならこの演出にも納得。
ちなみにチャラ源の現役時代のリングネームは「ジャッカル源」だった。

静は当時のチャラ源の試合を後楽園ホールで観てファンになったという。
チャラ源はボクサー引退後にヤクザの後ろだてがあり、六本木に飲食店をオープン。裏社会の情報屋になる。
その後、チャラ源は情報屋という仕事を通じて静と知り合う。

しかしある日、チャラ源は暴走し少女買春した政治家をホテルに軟禁。静と定子に写真を撮らせようとふたりを呼び出す。
静と定子は「SCOOP!」に軟禁された政治家の写真を載せるが、政界からの圧力により、落とし前をつける意味で静は解雇されてしまうのだった。

チャラ源は暴行罪で8年服役するが、静との関係は一切口にしなかった。というのもかつて静とチャラ源は非合法な手段で取材をしていたため、身内を売らなかったチャラ源に対し静は借りを感じることになる。
これがチャラ源と静の知られざる過去だ。


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